河川敷の蝶 その1−−ギンイチモンジセセリ(2013年4月14日)

4月11日は明け方まで撮影画像やブログなどをいじり倒していたので、朝7時頃、起床ではなく就寝(笑)。
すると9時半過ぎに電話で起こされた。眠いので出なかったが(失礼)、履歴を見ると石川会長からだ(注1)。
慌てて飛び起きて折り返し電話すると、ギンイチモンジセセリが出ていると言う。
今年はいろいろなものがとにかく早い。自分もそろそろ念のためにチェックしに行こうかと思っていたところだった。
拙宅からその場所へは少なくとも1時間はかかる。そう告げると蝶を撮りながら待っているとのことで、急いで出かける。
ギンイチモンジセセリは昨年も同じ場所で撮影している。昨年は4月25日初見だったので2週間も早いことになる。
昨年も石川会長と現地でお会いした。そういえばその時に初めて名刺を貰ったのだった。
あれから1年、この日はその石川会長がギンイチモンジセセリの静止個体の前で胡座をかいて待っていてくれた。
早速写真に収める(写真1、2)。
ギンイチモンジセセリの春型は裏翅の銀白条が美しい蝶だ。
ギンイチモンジ…という名前も何だかカッコいい!
この蝶は主に河川敷のススキ草原などで見られる。この場所は厳密に言うと河川敷ではないかもしれないが、まあ似たような環境だ。

▼写真1 ギンイチモンジセセリ春型 その1a(ノートリミング、2013年4月11日、東京都)
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▼写真2 ギンイチモンジセセリ春型 その1b(ノートリミング、2013年4月11日、東京都)
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この日はちょっと肌寒かった。この個体は気温が低くて動けないのかじっとしたままだ。
せっかくのチャンスなので、あまりやったことのない広角写真にもチャレンジしてみた(写真3)。
しかし18mミリでも枯れ枝くらいしか写っていない。あまり意味がなかったかも知れない(苦笑)。
残念なことにこの日は私が着いたあたりから雲が広がり、やがて小雨も降ってきたので早々に撤収した。

▼写真3 ギンイチモンジセセリ春型 その1c 広角で(ノートリミング、2013年4月11日、東京都)
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※ニコンD7000 & AF-S DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6G VR

4月12日、前日撮れなかった開翅写真も撮れればと同じ場所に行ってみる。この日は天気も良かった。
朝10時、先客が一人いたが、黙々と蝶の姿を探す。着いて30分以内にとまっている個体を2度ほど見かけたが、遠くからぼやけた写真を1枚ずつ撮っただけ。しかし今日は撮れそうな気がした。
…勘違いだった(笑)。
どういうわけかその後はさっぱりで、飛んでいる個体も思ったほど多くなかった。
仕方がないのでその辺で見られる他の蝶を撮ったり、半ばヤケで飛翔中の個体にカメラを向けたりした。意外にもちょっと写っていた(写真4、5)。
ギンイチモンジセセリは飛んでいる時は黒っぽく見える。夏型はどうか分からないが、春型では黒っぽい中に時折銀白条がキラキラと輝いて見える。

▼写真4 ギンイチモンジセセリ春型 その2 飛翔中(2013年4月12日、東京都)
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▼写真5 ギンイチモンジセセリ春型 その3 飛翔中(2013年4月12日、東京都)
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時計を見ると12時を過ぎていた。公園に着いたのは朝10時頃なので、もう2時間以上も経っている。
ろくな静止個体も撮れずにこのまま帰るのは口惜しい。
開翅はともかく、静止個体を1匹くらい撮らないと帰るに帰れない。そう思ってもう少し粘る。
粘った甲斐があったようだ。
12時半過ぎ、ギンイチモンジセセリと同じような環境を生息地とするミヤマチャバネセセリが見られた(これについては4月15日に紹介する)。
気を良くしていると、やはり良いことが重なるものだ。
やっと茎にとまるギンイチモンジセセリが撮れた。ギンイチモンジセセリらしい縦にとまる姿だ。
ちょっと擦れていたが、半開翅で表翅の黒い色も見せてくれた(写真6)。

▼写真6 ギンイチモンジセセリ春型 その4(2013年4月12日、東京都)
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4月13日は八王子方面にある河川敷をちょっと歩いてみた。
この場所では昨年もギンイチモンジセセリを見かけている。
前日4時間近くも河川敷で蝶を探しまわり、もう河川敷の顔は当分見たくないという感じがしていたが(顔?)、翌日にはもう頼まれもしないのに嬉々として河川敷を歩き回っている私であった。
橋のたもとの土手をおりるとすぐに見つかった。
ちょうどセイヨウタンポポにとまっていた。花に来るのは珍しいのではなかろうか。
慎重に近づいてシャッターを切るが、2枚撮ったところで飛ばれてしまった(写真7)。
その直前に草の陰にいたツバメシジミを撮るために露出補正+1/3にしていたのを忘れていて、ちょっとオーバー気味になってしまった。よくある失敗である(しょぼん…)。

▼写真7 ギンイチモンジセセリ春型 その5a(ノートリミング、2013年4月13日、八王子市)
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その個体はすぐ近くにとまって開翅してくれたので、ようやく開翅写真も撮ることができた(写真8)。やや擦れている上、全開という感じではないが取りあえず撮れて嬉しい。私はあまり贅沢は言わない方である(笑)。
綺麗に撮れるに越したことはないが、全然撮れないよりは良しと考える。まあ、撮りたかった蝶がボケボケの写真しか撮れなかった時の悔しさは半端じゃないが…。

▼写真8 ギンイチモンジセセリ春型 その5b 開翅(ノートリミング、2013年4月13日、八王子市)
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付近では他にも何匹か飛んでいるのを見かけたが、停止したところは撮れなかった。仕方がないので飛翔中を何枚か撮ってみたがどうも芳しくない。こんなのしか撮れなかったが一応載せてみる(写真9)。

▼写真9 ギンイチモンジセセリ春型 その6 飛翔中(2013年4月13日、八王子市)
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飛翔は緩やかだが何しろ小さいので、まぐれ当たりでもないとこんなものだろう。

ギンイチモンジセセリの春型は、前述のように裏翅のくっきりした銀白条が美しい蝶だが、薄茶色の裏翅と黒い表翅のコントラスト、さらに前翅裏翅にある黒い部分が後翅の縁から少し見えている様子が不思議な雰囲気を醸し出す(写真1、5、7参照)。
初めて見た時は後翅の影が前翅に映っているのかと思った。後でネット上で標本画像を見てみると、ちゃんと前翅裏翅には黒い部分があり、後翅の畳み具合で見えたり見えなかったりするようだ。

なお、ギンイチモンジセセリは準絶滅危惧種でもあるので、場所を特定しにくいよう写真1〜6は東京都、写真7〜9は八王子市とした。

※注1:これまでI氏として表記してきたが、ご本人の承諾が得られたので名前を出させてもらうことにした。しかし石川さん、石川氏ではなんとなくピンと来ないので、石川会長と呼ぶことにする。その方が何だかしっくり来る(笑)。
同氏とはここ1〜2年、蝶のポイントであまりにしばしば出会うので今ではすっかり親しくさせていただいている。もちろん私など足元にも及ばない、蝶歴40年の大ベテランである。

撮影機材:※印以外はニコンD7000&AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED
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by mikiosu | 2013-04-14 14:52 | | Comments(2)

Commented by himeoo27 at 2013-04-14 19:10
ギンイチ綺麗に撮られてますね!
小さな子ですがとても存在感タップリだと思いました。
Commented by みき♂ at 2013-04-14 23:04 x
himeooさん、コメントありがとうございます。
今年は思いのほか探すのに苦労しました。
まだ♂ばかりで十分撮れたとは思いませんが、
河川敷を歩くのにはちょっと疲れてきました…。
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