華麗なヒオドシチョウ新成虫(2013年6月8日)

6月頃羽化して成虫で越冬するヒオドシチョウは、これまで越冬明けの個体しか見たことがない。
いや、厳密に言うと昨年6月に一度八王子方面の公園で見かけているが、開翅写真が撮れないうちに飛ばれてしまった。開翅写真が撮れなかったのでなかったことにしておく(笑)。
早春にギフチョウやミヤマセセリなどを見に行くと出会うヒオドシチョウはかなり翅の痛んだ個体ばかりだ。
いつか6月の新鮮な成虫を見てみたいと思っていた。

ゼフィルス狙いで出かけた6月5日の丘陵方面では、もうアカシジミもウラナミアカシジミもかなり少なくなり、ミズイロオナガシジミが時折見られる程度になっていた。
まだミドリシジミもウラゴマダラシジミもいるとは思うが、なかなか出会えない。
そんな中、最初はアカシジミ(5月25日)、次はウラナミアカシジミ(5月28日)、その次はミズイロオナガシジミ(6月1日)を見つけたポイントで、葉上にとまっている蝶を見つけた。
当初は翅をピタッと閉じていたのでルリタテハかヒオドシチョウかよく分からなかった(写真1)。

▼写真1 ヒオドシチョウ♀(2013年6月5日、東京都)
d0303129_21145635.jpg


近づいても逃げないので、そっと手を伸ばして手乗りに挑戦してみる。前脚を乗せた時に翅をパッと開いた。
ヒオドシチョウだ!
この時期よく見られるテングチョウの新成虫もなかなか綺麗だが、ヒオドシチョウの新成虫はとても色鮮やかだった(写真2、3)。

▼写真2 ヒオドシチョウ♀ 開翅 その1a(ノートリミング、2013年6月5日、東京都)
d0303129_1483358.jpg

▼写真3 ヒオドシチョウ♀ 開翅 その1b(2013年6月5日、東京都)
d0303129_21501826.jpg


この日は3匹ほど見かけたが、写真に撮れたのは最初の1個体だけだった。
この公園では春先にヒオドシチョウの越冬個体を何度か見かけていたので(写真4、5)、6月には新成虫との出会いも期待できるのではないかと思っていたが、思い通りの成果が得られて嬉しい限りだ。

写真1〜3の新成虫は腹部がふくよかに見えたので、♀としておいた。
写真4は同じ理由で♀とし、写真5は腹部がやや尖って見えたので♂とした。
いずれもそれほど確信があっての判断ではないので、間違っている可能性があることをお断りしておく。

▼写真4 ヒオドシチョウ♀ 越冬個体 その1(ノートリミング、2013年3月22日、東京都)
d0303129_2272532.jpg

▼写真5 ヒオドシチョウ♂ 越冬個体 その2(ノートリミング、2013年3月28日、東京都)
d0303129_21145434.jpg


ついでに同じ公園で撮ったヒオドシチョウの蛹の写真も掲載しておく(写真6)。

▼写真6 ヒオドシチョウ 蛹(2013年5月25日、東京都)
d0303129_4152064.jpg


同じ公園では6月1日にクロヒカゲ♀、6月5日にクロヒカゲ♂を見かけた。
クロヒカゲは♀がやや赤茶色の傾向を示し、♂はあくまで黒いと言う特徴があるので、写真7を♀、写真8を♂と判断した。

▼写真7 クロヒカゲ♀(ノートリミング、2013年6月1日、東京都)
d0303129_2115732.jpg

▼写真8 クロヒカゲ♂(ノートリミング、2013年6月5日、東京都)
d0303129_2116178.jpg


渋好みの美があるクロヒカゲに比べるとヒカゲチョウはやや地味だと思っていたが、6月6日に神奈川の公園で見かけたヒカゲチョウはとても綺麗だった(写真9)。これは新鮮な個体だったのだろう。
前翅がやや丸みを帯びて見えたので♀と思われたが、確信がないのでヒカゲチョウとしておく。

▼写真9 ヒカゲチョウ(ノートリミング、2013年6月6日、神奈川県)
d0303129_2116117.jpg


同じ神奈川の公園で見かけたコジャノメ(写真10)、ヒメジャノメ(写真11)は、新鮮というほどではなかったが、これらの蝶も眼状紋の様子を観察するとなかなか興味深いものがあると思う。
ヒメジャノメは♀と思われるがコジャノメはよく分からなかった。

▼写真10 コジャノメ(ノートリミング、2013年6月3日、神奈川県)
d0303129_21164326.jpg

▼写真11 ヒメジャノメ♀(ノートリミング、2013年6月6日、神奈川県)
d0303129_21162232.jpg


ヒカゲチョウやジャノメ類もタテハチョウ科に属する蝶だ。
昆虫の脚は6本と相場が決まっていて、蝶の脚も6本なのだが、タテハチョウ科は前脚が退化していて見えにくい。
今回紹介した蝶たちもほとんどが4本脚に見える。

撮影機材:ニコンD7000 & AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED

by mikiosu | 2013-06-08 00:01 | | Comments(4)

Commented by えむり at 2013-06-10 09:57 x
おはようございます。
きれいなヒオドシチョウですね。
オレンジがすごく鮮やかです。
ヒカゲチョウたちは、地味ですが、シックで素敵な模様ですね。
Commented by みき♂ at 2013-06-10 19:30 x
えむりさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
ヒオドシチョウの新成虫は一昨年からずっと狙っていたので、嬉しい出会いでした。
ヒカゲチョウ類など近所で見かける普通種の蝶も、丁寧に撮ればなかなか捨てがたい味わいがありますね。
Commented by himeoo27 at 2013-06-11 19:41
羽化直後でしょうか?新鮮な「ヒオドシチョウ」の表翅
とても綺麗ですね!オレンジと縁のブルーが輝いて
素敵です。
Commented by みき♂ at 2013-06-11 20:05 x
himeooさん、コメントありがとうございます。
ヒオドシチョウ新成虫の開翅は初めてなので、嬉しい出会いです。
しかし、himeooさんをはじめ、蝶ブログの先輩たちの写真を拝見して、まだまだ写真の撮り方が下手だなあと思う今日この頃です。
もっともっとたくさん写真を撮らないといけませんね。
名前
URL
画像認証
削除用パスワード