アオハダトンボ&ハグロトンボ(2013年7月4日)

6月29日に遠くからしかアオハダトンボが撮れなかった場所に、7月3日にもう一度行ってみる。
この場所を教えてくださった『公園昆虫記』のおはるさんから、もっと近くで見られるポイント情報をいただき、今回こそはと気合いが入る。
広い河川敷の中に支流のような流れがあり、アオハダトンボはそこにいた(写真1〜8)。
川岸から写真を撮るが、2メートルくらい離れていて、それ以上は近づけない(写真1)。
意を決して水の中に入ることにする。後で濡れた脚をタオルで拭けばいい。
こんな時のためにいつもポケットにショパン、じゃなかった、いつもタオルハンカチを持ち歩いている。
アオハダトンボのポイントから一旦離れ、靴と靴下を脱いで、数メートル離れた岸から川の中に入る。
ひゃ〜、冷たい!
川の水はとても冷たかった。素足で川の中を歩くのは何年振りだろうか。四半世紀以上は経っているに違いない(笑)。
四日前に来た時には、小学生がこの川で泳いでいたっけ。自分なら心臓麻痺でも起こしかねない。
転ばないように気をつけながら、ゆっくりとアオハダトンボに近づく。
まずは♀だ(写真2)。
アオハダトンボの♀には白い偽縁紋がある。これはハグロトンボにはないので大事な識別ポイントだ。
翅を開いたり閉じたりするのは♂だけかと思ったら、♀もするようだ(写真3、4)。
そういえばミヤマカワトンボの♀も翅を開いたり閉じたりしていた。DNA解析によると、アオハダトンボはハグロトンボよりもミヤマカワトンボに近縁なのだそうだ。
翅を閉じていると分からないが、アオハダトンボ♀の翅は、後翅に比べて前翅の色がかなり淡かった。

▼写真1 アオハダトンボ♀ その1a(2013年7月3日、東京郊外)
d0303129_11344437.jpg

▼写真2 アオハダトンボ♀ その1b(2013年7月3日、東京郊外)
d0303129_11351944.jpg

▼写真3 アオハダトンボ♀ その1c(2013年7月3日、東京郊外)
d0303129_113507.jpg

▼写真4 アオハダトンボ♀ その1d 開翅(2013年7月3日、東京郊外)
d0303129_11351290.jpg


このポイントでは♂♀各2匹見られた。
♀の近くにいた♂にカメラを向ける(写真5)。日が陰って緑色の金属光沢は今ひとつの輝きだったが、なんとか1メートルくらいまでは寄ることができた(写真6〜8)。

▼写真5 アオハダトンボ♂ その1a(2013年7月3日、東京郊外)
d0303129_11352884.jpg

▼写真6 アオハダトンボ♂ その1b(2013年7月3日、東京郊外)
d0303129_1136991.jpg

▼写真7 アオハダトンボ♂ その1c(2013年7月3日、東京郊外)
d0303129_11354654.jpg

▼写真8 アオハダトンボ♂ その1d(2013年7月3日、東京郊外)
d0303129_1135298.jpg


♂の翅はとても綺麗だ。その開翅写真がうまく撮れなくて物足りないが、川の中で転ばないうちに岸に戻る。
アオハダトンボの♂は、♀の前で川に流されてみせたりするお茶目なところがあるらしい。そんなシーンでも見られないかとしばらく眺めていたが、残念ながらそれはなかった。

アオハダトンボは一昨年(2011年)7月に信州方面に旅行したとき、水量豊富な清流の川岸にたくさん見られた。
当時の写真を見てみると、あまり良い写真がない(苦笑)。いつかまた見てみたいと思っていたので、東京郊外で見られたのはとても嬉しい。アオハダトンボが生息できる環境がいつまでも残ってくれると良いのだが。

写真9〜11はオオムラサキを撮りに行った埼玉県の公園で見かけたハグロトンボ。
写真9は♀、写真10〜12は♂だ。
ハグロトンボ♀は腹部先端形状のほか、全体に黒っぽく見えることで♂と判別可能だ。縁紋がないことからアオハダトンボ♀と間違うこともない。
ハグロトンボ♂の方はアオハダトンボと紛らわしいことがある。
翅形はハグロトンボの方がやや細長く見える。細かいことを言うと、アオハダトンボ♂の腹部第9、10節の下面が白いことなども識別ポイントだ。

▼写真9 ハグロトンボ♀(2013年6月30日、埼玉県)
d0303129_11354791.jpg

▼写真10 ハグロトンボ♂ その1(2013年6月30日、埼玉県)
d0303129_11362410.jpg

▼写真11 ハグロトンボ♂ その2a 開翅(ノートリミング、2013年6月30日、埼玉県)
d0303129_1136321.jpg

▼写真12 ハグロトンボ♂ その2b 開翅(2013年6月30日、埼玉県)
d0303129_11364166.jpg


ハグロトンボはアオハダトンボよりも近づきにくい。大体2メートルくらいが限度なのではなかろうか。それ以上は近づきたくてもすぐに逃げてしまう。
この公園には、ハグロトンボの森と名前を変えた方がいいのではないかというくらいたくさんいたが、1メートル以内に近づけた個体はなかった。

最後におまけ。東京郊外の河川敷にいた白猫。よく分からないが何かくわえていた。
◎今日のニャンコ ♪(2013年7月3日、東京郊外)
d0303129_11362362.jpg


参考文献:『ネイチャーガイド 日本のトンボ』(尾園暁、川島逸郎、二橋亮著、文一総合出版)

撮影機材:ニコンD7000 & AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED

by mikiosu | 2013-07-04 12:30 | 蜻蛉 | Comments(4)

Commented by yoda-1 at 2013-07-04 19:33
確かにアオハダの方は希少種ですよね。
今回ハグロと両方を登場させてもらい比較できていいですね。
YODAは、翅中央で少し太くなり、翅端での丸みの綺麗なのがアオハダと覚えるようにしていますが、♀雌の場合は白い紋が一番の決めてであることに変わりないです。
Commented by みき♂ at 2013-07-05 01:53 x
yodaさん、コメントありがとうございます。
アオハダトンボ♂は、ちゃんと光があたれば、青藍色に輝く翅が美しいです。またチャンスがあればもっと綺麗に撮りたいです。
Commented by おはる at 2013-07-05 08:48 x
アオハダトンボが見られてよかったですね。苦労して撮られたかいあって、素晴らしい写真ですね。メスの前でみき♂さんが流されて見せたりしなくてよかったです(笑)。私も再挑戦したくなりました。
Commented by みき♂ at 2013-07-05 20:03 x
おはるさん、コメントありがとうございます。
おかげさまでアオハダトンボのほか、河原の興味深い昆虫たちに出会えました。
いや、ホント、流されなくて良かったです(笑)。
川の中で転んだらいけないと思うと余計緊張しますね。
名前
URL
画像認証
削除用パスワード