上高地の昆虫たち−−シジミチョウ編 カラスシジミほか(2013年7月28日)

上高地のバス停で降りて宿泊ホテルに向かう途中、草むらでシジミチョウを何匹か見かけた。
擦れた個体ばかりだったが、ヒメシジミだった。
14時台にはまだ飛んでいる個体もいたが、ホテルに荷物を下ろして周辺をひと回りしてから戻ってみた16時半くらいには葉上で翅を畳み、じっとしている個体が多かった。もうお休みの態勢なのだろうか。
ヒメシジミは昨年の同時期に白馬方面に旅行に出かけた時にも見かけているが、やはり既に擦れた個体ばかりだった。
写真1、2はヒメシジミ♀。
写真3、4はヒメシジミ♂。
こうして見比べてみるとやはり♀の腹部はふくよかだ。

写真1 ヒメシジミ♀ その1a(ノートリミング、2013年7月19日、上高地)
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写真2 ヒメシジミ♀ その1b 開翅(2013年7月19日、上高地)
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写真3 ヒメシジミ♂ その1(2013年7月19日、上高地)
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写真4 ヒメシジミ♂ その2(2013年7月19日、上高地)
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写真5は翌朝6時14分に同じ場所で撮影したヒメシジミ♂。
前日の夕方、草むらの葉上にとまっていた3匹のヒメシジミは、翌朝も同じ位置にとまっていた。
朝6時台には草も蝶も、蜻蛉も蜂も朝露でびっしょり濡れていた。
いつもそうなのか、吐く息も白くてびっくりした。
この写真を撮った翌日、朝6時半頃に河童橋付近の寒暖計を見ると11.5度だった。この写真を撮った日はもう少し気温が低かったかもしれない。
写真6はピントも露出も、蝶の新鮮度も今ひとつだが、同じシロツメクサに♂と♀が同時にきていたので載せてみた。

写真5 ヒメシジミ♂ その3(ノートリミング、2013年7月20日、上高地)
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写真6 ヒメシジミ♂♀(2013年7月21日、上高地)
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写真7〜12はカラスシジミ。腹部のふくよかな感じから♀のように思われたがどうだろうか。
カラスシジミは観光スポットからはやや遠い場所のベンチ前で見つけた。
羽化間もないのか、飛ぶ気配がなく、地面を歩いたり、指を差し出すと素直に乗ってきて、手の上を歩き回ったりした。
写真11のあとには、中脚で触角を拭う仕草も見られた。やっぱりシジミチョウは可愛い。
最後は葉上に乗せて名残の一枚(写真12)。

写真7 カラスシジミ その1a(ノートリミング、2013年7月20日、上高地)
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写真8 カラスシジミ その1b(2013年7月20日、上高地)
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写真9 カラスシジミ その1c(ノートリミング、2013年7月20日、上高地)
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写真10 カラスシジミ その1d(ストロボ撮影、2013年7月20日、上高地)
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写真11 カラスシジミ その1e(ノートリミング、2013年7月20日、上高地)
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写真12 カラスシジミ その1f(ノートリミング、2013年7月20日、上高地)
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東京郊外の公園や野山、丘陵方面では平地性ゼフィルス6種類は見られるが、それ以外のゼフィルス類にはなかなかお目にかかれない。
信州方面では7月以降でもいくつか見られるはず。何か一種類でも見られたら…と密かに期待していた。
これで私が見たゼフィルス類は8種類になった。25種全部見るなど夢のまた夢だが、8月には岩手に帰省するので、新たな出会いを求めて山登りでもしてみようかと思っている。
(追記:後日確認すると、カラスシジミはゼフィルスに入っていなかった(恥)。従って見た種類はまだ7種類のままである。事前にちゃんと確認しなかったのは痛恨の極みだ。恥ずかしいので文章を訂正したいところだが、昆虫ブログでは間違いも付き物と考える。このような間違いも他山の石としていただければと、追記の文章で訂正しておく。
なお、カラスシジミの幼虫はハルニレを食樹としているようだ。この蝶を撮影した場所にはハルニレの巨木が点在していると、後日分かった。どんな木なのかよく見ておきたかった。2013年7月29日)

参考文献:『フィールドガイド 日本のチョウ』(日本チョウ類保全協会編、誠文堂新光社)

撮影機材:ニコンD7000 & AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED

by mikiosu | 2013-07-28 00:01 | | Comments(4)

Commented by himeoo27 at 2013-07-28 06:44
「写真5 ヒメシジミ♂」夜露に濡れて寒さに震える
様子が健気です。このチョウは上高地の名脇役
だと思います。
写真7〜12のフレンドリーなカラスシジミ、愛くる
しいですね!「信州の蝶」という愛読書によると
「上高地は代表する生息地」との記載があります。
私はまだ上高地でこの蝶しっかり撮影していない
のでリベンジしたいです。
Commented by みき♂ at 2013-07-28 12:48 x
himeooさん、コメントありがとうございます。
ヒメシジミ、ちょうど宿泊ホテル前の草地に何匹か見られ、良い観察ポイントとなりました。
カラスシジミ、上高地が代表的生息地なのですか。
ベンチ脇で見つけた時には、あっ! と叫んでしまいました。
今回の旅行で一番熱心に撮影した個体です(約60枚)。
もちろん地べたに這いつくばりました(笑)。
Commented by yoda-1 at 2013-08-01 12:37
私も上高地でカラスシジミを観たことがありませんでした。
ゼフの定義に翅脈の入り方の部分があり、そこでカラスシジミ類と区別できるそうです。
しかし、翅裏の感じはもうそっくりですよね。
Commented by みき♂ at 2013-08-01 19:57 x
yoda様
コメントありがとうございます。
今週末からしばらく実家に帰省します(岩手)。
今度こそゼフィルス類の1種くらい見つけたいです。
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