上高地の昆虫たち−−幼虫&蛹編(2013年7月30日)

上高地旅行から帰って以降、ずっと「上高地の昆虫たち」というタイトルばかり…。
そろそろいい加減にしないかとお叱りを受けそうなので、これで最終回にしようかと思う。

写真1〜3は蝶の蛹。
蛹はよく分からないが、写真1はヒカゲチョウの蛹に似ていた。
写真2、3もよく分からず、トゲトゲのある姿からタテハチョウ科の蛹だと思われる。
ネット上で画像検索しても、蛹は似たような姿をしているので、同定するのは難しい。コヒオドシかクジャクチョウではないかと推測しているが、推測の域を出ない。
大きさは約24ミリだった。側面にちょっと傷があるようなので、無事に羽化できるかどうか…。

▼写真1 ヒカゲチョウ蛹(2013年7月21日、上高地)
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▼写真2 タテハチョウ科の蛹 その1a(2013年7月19日、上高地)
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▼写真3 タテハチョウ科の蛹 その1b(2013年7月19日、上高地)
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写真4はやはりタテハチョウ科の幼虫と思われるが、これもネット上ではドンピシャリ! という画像が見当たらず、近所の図書館でも調べてみたものの、古い図鑑にはあまり鮮明な写真は載っていなかった。
タテハチョウ科の幼虫写真をいろいろ見てみた限りではエルタテハの幼虫が一番近かったが、断定するまでには至らなかった。

▼写真4 タテハチョウ科の幼虫(2013年7月20日、上高地)
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写真5はヨツボシホソバ幼虫。
この幼虫には毒針毛があり、触るとかぶれるらしい。
ヨツボシホソバは都内の公園でも見られる蛾で、♀の姿が美しい。
参考までに一昨年、都内近郊の公園で撮影した成虫の画像を載せておく。
ヨツボシホソバにはマエグロホソバという近縁種がいて紛らわしいが、♀の姿は似ていても、♂の色彩が異なる。成虫♀の近くで成虫♂の姿も撮っているので、ヨツボシホソバと判断した。

▼写真5 ヨツボシホソバ幼虫(2013年7月21日、上高地)
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▼写真6 一昨年撮影のヨツボシホソバ♀ 成虫(2011年6月21日、都内近郊)
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▼写真7 一昨年撮影のヨツボシホソバ♂ 成虫(2011年6月21日、都内近郊)
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写真8はカバイロモクメシャチホコ幼虫。
これは観光ルートの散策路で横たわっていた。まだ死んではいないようだったが、誰かに踏まれるのは時間の問題という気がした。道路脇に避難させてあげるべきだっただろうか。

▼写真8 カバイロモクメシャチホコ幼虫(2013年7月20日、上高地)
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写真9、10はトビマダラシャチホコ幼虫。
最初は写真9のように身体を伸ばしていたが、ちょっと突つくと写真10のようにいかにもシャチホコガの幼虫らしい形になった。
葉っぱを見るとドロノキらしくは見えなかったが、トビマダラシャチホコの食樹はオオイチモンジと同じドロノキということで、やはりこの場所にしてこの蛾ありということなのだろう。

▼写真9 トビマダラシャチホコ幼虫 その1a(ノートリミング、2013年7月19日、上高地)
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▼写真10 トビマダラシャチホコ幼虫 その1b(ノートリミング、2013年7月19日、上高地)
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上高地では甲虫や蜻蛉、虻・蜂の類も撮ったが、いずれも一章を構成するほどの写真は撮れていない。いずれ他所で撮影した昆虫たちと一緒に紹介できればと思っている。
ちなみに蜻蛉に関しては、ミヤマアカネばかりが目立った。
上高地には湿原も何箇所かあり、イトトンボ類でもいないかと眼を凝らしたが、どうも見当たらなかった。
宿泊ホテルを引き払う時に、ホテル前の小さな池で翅胸が金属光沢に輝く蜻蛉がホバリングしているのが見えた。
慌ててカメラを持って近づいたものの、はるか上空へ飛んで行ってしまった。
あれは惜しいことをした。いつかまたチャンスがあれば良いと思う。

参考文献:『イモムシハンドブック』1、2(安田守著、文一総合出版)
参考サイト:虫Naviみんなで作る日本産蛾類図鑑ほか

撮影機材:ニコンD7000 & AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED
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by mikiosu | 2013-07-30 00:01 | | Comments(4)

Commented by 虫林 at 2013-07-30 00:11 x
色々な幼虫を見つけられて驚いています。
僕は今年、オオイチの幼虫を探しましたが、見つけることが
できませんでした。来年こそ----。
こちらの「my favorite blogs」にリンクさせていただきました。
宜しくお願いします。
Commented by みき♂ at 2013-07-30 02:26 x
虫林様
ご来訪&コメントありがとうございます。
虫林様の素晴らしい写真の数々、いつも溜息まじりに拝見しております。
上高地では蛾の成虫も幼虫ももう少し撮りましたが、同定できず割愛しました。
リンクありがとうございます。今後とも宜しくお願い致します。
Commented by ダンダラ at 2013-07-30 11:01 x
私は蝶の成虫の撮影にしか興味がないのですが、様々な種類のいろいろなステージを撮影されていて驚きました。
時間がいくらあっても足りませんね。
Commented by みき♂ at 2013-07-30 19:46 x
ダンダラ様
コメントありがとうございます。
卵や蛹はともかく、蝶・蛾の幼虫には色彩、造形の点で眼をひくものも結構あります。
いつか拙ブログでもそうした写真を取り上げてみたいです。
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