岩手の蝶たち−−アゲハチョウ&シロチョウ編 キアゲハほか(2013年8月17日)

昆虫少年と言っても過言ではなかった小学生時代でも、蝶を熱心に追いかけた記憶はなく、蝶の名前はアゲハ、クロアゲハ、カラスアゲハ、ミヤマカラスアゲハ、モンシロチョウ、モンキチョウ、ジャノメチョウくらいしか知らなかったような気がする。
昆虫少年と言ってもそんなに熱心な虫好きではなく、夏休みの自由研究に昆虫を捕まえるくらいしかやることがなかったのだろう。

写真1〜3はキアゲハ。
写真1はOK農園さん宅のブッドレアにきていた♀と思われる個体。側面写真だけでは私にはよく分からないが、腹部側面の黒条が先端まで続いているので♀と判断したがどうだろうか。
写真2、3は♂。
こちらは実家近所の原っぱで撮った個体。
夏型♀は6月17日に東京郊外で撮影している。♂と♀ではかなり黒い部分の面積が異なるようだ(→♀の開翅写真はこちら)。

▼写真1 キアゲハ♀ 夏型その1(ノートリミング、2013年8月6日、岩手県大船渡市)
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▼写真2 キアゲハ♂ 夏型その2a(ノートリミング、2013年8月5日、岩手県大船渡市)
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▼写真3 キアゲハ♂ 夏型その2b(2013年8月5日、岩手県大船渡市)
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写真4はカラスアゲハ飛翔中、写真5はクロアゲハ飛翔中。
日付は異なるがいずれも実家近所の林道脇で撮った。まあ証拠写真だ(苦笑)。

▼写真4 カラスアゲハ♂ 飛翔中(2013年8月8日、岩手県大船渡市)
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▼写真5 クロアゲハ♂ 飛翔中(2013年8月10日、岩手県大船渡市)
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写真6はジャコウアゲハ、写真7はアオスジアゲハ。
こちらはいずれもOK農園さん宅のブッドレアで撮ったもの。
ジャコウアゲハもアオスジアゲハも東京辺りでもよく見られる蝶だが、ここ岩手では意外に数が少ない。
特にアオスジアゲハは北限に近く、OK農園のさんのブログ(「viva! OK農園の田舎暮らし♪」)では、8月初旬に見たのが5年振りとのことだ。私がここで見られたのは運が良かったと言える。

▼写真6 ジャコウアゲハ♀&キタテハ(2013年8月6日、岩手県大船渡市)
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▼写真7 アオスジアゲハ(ノートリミング、2013年8月6日、岩手県大船渡市)
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写真8はキタキチョウ、写真9はモンシロチョウ交尾シーン。
いずれも実家近所の道路脇で撮った。
一昨年の夏にはモンキチョウをよく見かけた気がするが、今夏はどうも見られなかったようだ。

▼写真8 キタキチョウ(ノートリミング、2013年8月9日、岩手県大船渡市)
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▼写真9 モンシロチョウ 交尾中(2013年8月5日、岩手県大船渡市)
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写真10、11はスジグロシロチョウ。
このスジグロシロチョウがちょっと厄介なのだ。
写真10はスジグロシロチョウ♀で間違いないと思うが、写真11は♂か♀か、あるいはヤマトスジグロシロチョウか判断に苦しんだ。裏翅しか撮れなかったのが残念だ。♀の裏翅はやや黄色みがあることから、スジグロシロチョウ♂と判断したがあまり確信が持てない。
写真10はOK農園さん宅のブッドレアで、写真11は実家近所の道路脇で撮った。
写真12はヤマトスジグロシロチョウと思われる。
前翅の黒い斑点が上下の肢脈に達していないことから判断したが、これもあまり確信はない。

▼写真10 スジグロシロチョウ♀ 夏型(ノートリミング、2013年8月6日、岩手県大船渡市)
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▼写真11 スジグロシロチョウ♂ 夏型(2013年8月4日、岩手県大船渡市)
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▼写真12 ヤマトスジグロシロチョウ♂ 夏型(2013年8月4日、岩手県大船渡市)
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スジグロシロチョウに関しては、帰省前からスジグロシロチョウ&ヤマトスジグロシロチョウが混在していることを予想していた。見つけたら積極的に撮ろうと思っていたが、そうそう都合良く開翅&裏翅が撮れるわけでもなく、やっぱり識別には苦労してしまった。
もっとたくさんの個体を見て識別する眼を養う必要があるのだろう。

今夏の帰省で撮った岩手の蝶はこれでおしまい。
帰省中に撮った蝶は、キアゲハ、クロアゲハ、カラスアゲハ、アオスジアゲハ、キタキチョウ、モンシロチョウ、スジグロシロチョウ、ヤマトスジグロシロチョウ、ヤマトシジミ、ルリシジミ、ベニシジミ、ツバメシジミ、トラフシジミ、ゴイシシジミ、ミズイロオナガシジミ、ジョウザンミドリシジミ、イチモンジセセリ、コチャバネセセリ、オオチャバネセセリ、キマダラセセリ、ヒメキマダラセセリ、キバネセセリ、アオバセセリ、スジグロチャバネセセリ、ヘリグロチャバネセセリ、ダイミョウセセリ、ウラギンスジヒョウモン、オオウラギンスジヒョウモン、ウラギンヒョウモン、メスグロヒョウモン、ミドリヒョウモン、ヒオドシチョウ、エルタテハ、キタテハ、ルリタテハ、アカタテハ、ヒメアカタテハ、コムラサキ、イチモンジチョウ、サカハチチョウ、オオミスジ、コミスジ、サトキマダラヒカゲ、ジャノメチョウ、ヒメウラナミジャノメ、以上45種である。

一昨年夏、美麗な個体を見たクジャクチョウに出会えなかったのは残念だったが、帰省前の予想をはるかに超えるたくさんの蝶たちに出会えて、楽しい一週間を過ごすことができたと思う。

突然の訪問にも関わらず歓待していただき、たくさんの蝶の撮影をさせていただいたOK農園のO氏にあらためてお礼を申し上げたい。

参考サイト:蝶鳥ウォッチング
参考文献:『フィールドガイド 日本のチョウ』(日本チョウ類保全協会編、誠文堂新光社)

撮影機材:ニコンD7000 & AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED

by mikiosu | 2013-08-17 12:29 | | Comments(10)

Commented by LUFFYY at 2013-08-17 12:48
岩手県の蝶、沢山見せて頂いて
ありがとうございます。
45種ですか、凄いですね
自然の沢山残っている郷
私も高知に帰りたくなりました。
Commented by みき♂ at 2013-08-17 13:14 x
LUFFYY様
コメントありがとうございます。
まだ復興途上の三陸沿岸ですが、一部復旧した南リアス線にも数十年振りに乗車して、懐かしい景色を見ることもできました。
地元で頑張っている友人たちにもたくさん会うことができ、やはり故郷はいいものだと思いました。
Commented by Sippo5655 at 2013-08-17 21:27
岩手県・・・
一度も行ったことがありません。
本当にたくさんの蝶たちに出会えて、良かったですね!
アゲハやキアゲハのオスメスは、私は腹端の形状で判断しています。
横から見ると、オスは三角形のように先端が尖り
メスは円柱型に近い感じです。
オスの尖る先端は、バルバです。
トップはメスのようですね。
スジグロとヤマトスジグロは私にもさっぱりです^^;
アオスジアゲハ、北端なのですね。
モンキチョウはもしかしたら端境期だったのかもしれませんね。
東京近郊でもそんな感じでした。
またしばらくしたら増えてくるかも!?
Commented by みき♂ at 2013-08-17 22:38 x
Sippo様
コメントありがとうございます。
アゲハの腹端の形状、今度は意識して見てみます。
都内で見かけるスジグロシロチョウも意外にしっかり撮る機会が少ないので、もう少し頑張って撮らないといけませんね。
Commented by himeoo27 at 2013-08-18 15:35
写真3キアゲハ雄は綺麗な個体ですね!
背景もスッキリしていてとても素敵です。
ジャコウアゲハとキタテハのツーショットから
蝶が多いことを感じました。
Commented by みき♂ at 2013-08-18 19:06 x
himeoo様
コメントありがとうございます。
キアゲハ♂、土手の下にじっととまっておりました。
夕方だったのでもうお休みモードだったのかもしれません。
OK農園さん宅では本当にたくさんの蝶がブッドレアにきていました。
街中とはひと味違う蝶たちが集まっていました。
Commented by puntamama at 2013-08-19 22:23
こんばんは!
たくさんの蝶々を楽しませて頂きました ^^
45種とは凄いです!
3番のキアゲハのお写真、とても綺麗でステキです ^^

私は子どものころは植物少女で山や野原をほっつき歩いていたので
けっこう昆虫を見る機会は多かったはずなのですが・・・
やはり適当にしかみて居なかったようです ^^;
私の知識が足りない所を いろいろご教示下さって本当に感謝しています ^^
Commented by みき♂ at 2013-08-19 23:57 x
puntamama様
コメントありがとうございます。
私も子どもの頃は、昆虫少年兼植物少年兼鉱物少年兼腕白小僧だったような気がします。
3年前に昆虫写真を撮るようになるまでは、小学生時代の方が今の自分より詳しいと思っていました。
今思うとやはり子どもでした(笑)。
Commented by twoguitar at 2013-08-21 20:46 x
故郷に帰省して、子供の頃のフィールドで蝶の撮影をするなんて、素晴らしい試みですね。
短い期間だと思いますが、45種類も撮影できたのは快挙ですね。
Commented by みき♂ at 2013-08-21 23:23 x
twoguitar様
コメントありがとうございます。
45種類もの蝶を見られたのは自分でもちょっとびっくりです。
子どもの頃に比べると、雑木林も池・沼も田んぼも少なくなりましたが、昆虫たちはたくましく生き残っているようです。
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