8月の蝶たち−−ゴマダラチョウほか(2013年8月26日)

あちこち遠征して蝶を撮っておられる方たちは、年に何種類くらいの蝶を見るのだろうか。
推測するに100種以上は見るのだろう。
都内での撮影をメインにしている私には夢のような話だ。
2010年の秋から昆虫写真を撮りはじめた私は、一昨年は74種(うち都内で62種)、昨年は77種(同70種)の蝶を撮影している。
昨年の年頭には、80種を目標に設定したりしたが、77種と少し足りずに終わった。
今年は特に目標を設定しなかった。たくさんの種類に出会うのも良いが、近場のフィールドで出会った蝶を丁寧に撮る方が大切に思えたからだ。
それでもいろいろな方の蝶ブログを拝見していると、やはりたくさんの蝶との出会いが羨ましく思えてくる。

8月半ばに帰省先から戻り、今年撮影した蝶のリストを点検すると、88種類になっていてびっくりした。
びっくり、というのは、今年はそんなにたくさんの種類を撮った気がしなかったからだ。
毎年撮っているモンキアゲハも今年はまだ撮っていない。春からあちこちで見かけているが、飛んでばかりで撮影チャンスがなかった。
スミナガシは全然見てもいないし、アオバセセリはともかくとして、毎年都内でも撮っているコムラサキ、オオムラサキ、ミドリヒョウモン、オオウラギンスジヒョウモン、ヒメアカタテハ、アカタテハさえも都内では撮っていない(これらは今年、他県で撮っている)。
そんな感じなので、撮影種類数がそんなに増えていると感じていなかった。
帰省先の岩手で予想以上の蝶たちに出会えたのも嬉しい誤算だった。

8月21日、久し振りに石川会長とお会いし、会長行きつけの中華屋で昼間からビールを飲んで蝶談義をしている時に、
「今年はまだゴマダラチョウを見ていないんですよ」と話すと、近所に樹液の出ているポイントがあるから行ってみようという。
石川会長の地元にある遊歩道で、中華屋からは徒歩20分くらいの場所らしい。
二人でカメラ片手にのんびり歩いていると、沿道の葉上にセセリチョウがとまっていた。
今年初見のチャバネセセリだった(写真1)。

▼写真1 チャバネセセリ(2013年8月21日、東京近郊)
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ここにはところどころコナラやクヌギがあり、なかなかいい雰囲気の遊歩道だった。
お目当ての樹液の出る木には確かにゴマダラチョウが来ていた。しかも4匹以上はいたようだ。
石川会長はさすがに蝶のいるポイントをよく知っておられる。
おかげで今年90種類目の蝶を撮影することができた(写真2、3)。

▼写真2 ゴマダラチョウ その1(ノートリミング、2013年8月21日、東京近郊)
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▼写真3 ゴマダラチョウ その2 開翅(ノートリミング、2013年8月21日、東京近郊)
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ついでに8月中に見かけた他の蝶たちを載せておく。
写真4はアカボシゴマダラ。
写真5はアカボシゴマダラ幼虫。
成虫は主フィールドで、幼虫は前述のゴマダラチョウを撮りに行った遊歩道脇のエノキの幼木で見つけた。

▼写真4 アカボシゴマダラ(ノートリミング、2013年8月16日、東京近郊)
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▼写真5 アカボシゴマダラ幼虫(ノートリミング、2013年8月21日、東京近郊)
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写真6、7はウラギンシジミ。
林道方面へ出かけた8月19日はウラギンシジミの姿がいやに目についた。多分20匹以上は見たような気がする。
写真6の右端には飛んでいる個体も偶然写っていた。ほとんどは♂だったが、♀の開翅も見ることができた(写真7)。

▼写真6 ウラギンシジミ♂ 開翅(2013年8月19日、東京郊外)
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▼写真7 ウラギンシジミ♀ 半開翅(2013年8月19日、東京郊外)
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写真8はヒメキマダラセセリ。
ヒメキマダラセセリも何匹か見かけた。

▼写真8 ヒメキマダラセセリ♂(ノートリミング、2013年8月19日、東京郊外)
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写真9はコミスジ。
林道脇の葉上にとまっていた個体を撮ろうとすると、シャッターを押す直前に飛び上がったようだ。ブレ写真だが、その一瞬を載せてみた。

▼写真9 コミスジ 飛翔中(2013年8月19日、東京郊外)
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写真10はサカハチチョウ夏型。
林道脇の葉上にとまっていた。この日は水辺で吸水するサカハチチョウの姿も何匹か見られた。

▼写真10 サカハチチョウ 夏型(ノートリミング、2013年8月19日、東京郊外)
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写真11はアオスジアゲハ。
林道入口の道路脇に生えていたヤブガラシにきていた。

▼写真11 アオスジアゲハ(2013年8月19日、東京郊外)
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写真12はクロアゲハ。
この個体は主フィールドのトイレの中で見つけた。
天井にとまっているのではなく、オブジェのように空間にぶら下がっていた。どうも蜘蛛の巣に引っかかっていたようだ。
写真を撮った後に軽く息を吹きかけてみると、気を取り直したのか翅をバタバタさせて蜘蛛の巣から逃れることができた。

▼写真12 クロアゲハ♂(ノートリミング、2013年8月16日、東京近郊)
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さて、今年はまだこれからウラナミシジミやムラサキツバメなどとの出会いも期待できる。
100種類は無理にしても、どこまで種類数を伸ばせるか、と同時に、今年まだ都内で撮っていない蝶の撮影にも精を出したい。

参考文献:『フィールドガイド 日本のチョウ』(日本チョウ類保全協会編、誠文堂新光社)

撮影機材:ニコンD7000 & AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED
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by mikiosu | 2013-08-26 00:01 | | Comments(6)

Commented by twoguitar at 2013-08-26 21:27 x
今年は、アカボシを見るばかりでゴマダラチョウには出会えていないんです。
チャバネがもう出てきましたか。明日辺り探してみたいです。
撮影を含めて目撃した数は、神奈川・東京合わえて2011年78種、2012年75種でした。町田市・相模原市のフィールドを歩いて撮影を楽しみにしています。
Commented by yoda-1 at 2013-08-26 22:24
ゴマダラチョウ新鮮です。
アオスジアゲハは雌らしい腹部が写っていて貴重でしょうか。
クロアゲハもなかなか撮影できない構図です。
Commented by みき♂ at 2013-08-27 00:51 x
twoguitar様
コメントありがとうございます。
2011〜2012年、私と同じくらいの種類を撮られていますね。
ゴマダラチョウは昨年も2個体しか見られなかったのですが、
まだまだ、いるところにはいるようです。
Commented by みき♂ at 2013-08-27 00:53 x
yoda様
コメントありがとうございます。
アオスジアゲハは♂♀の判別は諦めていましたが、
確かに腹部がふくよかですね。今度からもう少し注意してみてみます。
Commented by 都市蝶 at 2013-08-28 00:56 x
ヒメアカタテハ、私も今年撮れずにいましたが昨日(27日)中央区内で会えました。幸い長時間共に過ごせイメージに近い写真も撮れましたので秋に発表できるかもしれません。
Commented by みき♂ at 2013-08-28 01:24 x
都市蝶様
コメントありがとうございます。
ヒメアカタテハ、私もちょうど27日に撮ることができました。
そろそろウラナミシジミが見られるかと出かけてみた主フィールドで撮れました。ウラナミシジミはまだ見かけません。
秋の発表会、楽しみにしております。
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