初見の蝶2種、スジボソヤマキチョウ&ツマジロウラジャノメ(2013年9月14日)

林道へ遠征した9月12日、予想に違わずこの日は暑かった。
一人でひとけのない林道を黙々と歩く。この林道を歩いている人は本当に少ない。バス停近くにある鍾乳洞の中は涼しいので、夏の間は結構観光客が来るようだ。暑い中、カメラ片手に林道を歩く人は余程の好き者しかいないだろう(私のことです)。
まあ、今日はミヤマカラスアゲハ♂の排水シーンも見られたことだし、万が一キベリタテハに出会えたら、との思いで8月にフジミドリシジミ♀を見つけたポイントまで向かう。
すると前方に黄色い蝶が飛んでいるのが見えた。キタキチョウか? それにしてはちょっと大きい感じだ。
ダメもとで飛翔中を撮ってみる(写真1、2)。
翅の先が尖っている。スジボソヤマキチョウだ!

▼写真1 スジボソヤマキチョウ♂ その1a 飛翔中(2013年9月12日、東京郊外)
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▼写真2 スジボソヤマキチョウ♂ その1b 飛翔中(2013年9月12日、東京郊外)
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スジボソヤマキチョウは私には初見の蝶。とまったところを撮りたいと粘るが、飛び回ってばかりで、たまに地面にとまってもすぐに飛び立ってしまう。何とか1カットだけとまったところが撮れた(写真3)。
かなり離れていたが、無理を承知で大きくトリミングしてみたのが写真4。
眼は黒いようだ。ちょっと他のシロチョウ類とは眼の形が違うように見えるが、この写真だけではなんとも言えない。

▼写真3 スジボソヤマキチョウ♂ その1c(2013年9月12日、東京郊外)
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▼写真4 スジボソヤマキチョウ♂ その1d(2013年9月12日、東京郊外)
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初見のスジボソヤマキチョウも撮れたので、少し先のフジミドリシジミのポイントまで歩き、TG-2(コンデジ)で風景写真を1枚撮る。
TG-2にはGPS機能があり、気圧や標高を知ることができる。このポイントで撮った写真には960メートルと表示されていた。
バス停近くで撮った写真は680メートルになっていた。
バス停近くが600メートル、林道のどん詰まりが1000メートルくらいと何かで読んだ記憶があるが、まあ多少の誤差はあるだろう。一応標高の目安くらいにはなる。

この後は持参したおにぎりをほおばり、のんびりとバス停に戻る。
もちろん林道脇にキベリタテハでもいないかとキョロキョロするのは忘れない。
かなり下ったあたりに、ゲンノショウコが咲いている場所があった。
花には小さなアブがきていて、何だろうと思って見ていると、近くの花に蝶がきていた。
ダイミョウセセリか? と思いつつ、ゲンノショウコにきているシーンなら撮っても良いかとシャッターを切る。
その蝶はシャッター音に驚いたように飛び立った。
ふわーっと滑空するような飛び方だ。
ダイミョウセセリはセセリチョウ科らしく、きびきびと素早い飛翔のはず。
液晶画面で画像を確認すると、ダイミョウセセリではなかった。
ツマジロウラジャノメだ! 翅は痛んでいるがこれも初見の蝶だ。

写真5は最初に撮ったゲンノショウコの花にきているところ(写真6は写真5を拡大したもの)。
写真7はいったん飛び立った後に、林道の縁にとまったところ(写真8、9は写真7を拡大したもの)。

▼写真5 ツマジロウラジャノメ♀ その1a(ノートリミング、2013年9月12日、東京郊外)
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▼写真6 ツマジロウラジャノメ♀ その1b(2013年9月12日、東京郊外)
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▼写真7 ツマジロウラジャノメ♀ その1c(ノートリミング、2013年9月12日、東京郊外)
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▼写真8 ツマジロウラジャノメ♀ その1d(2013年9月12日、東京郊外)
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▼写真9 ツマジロウラジャノメ♀ その1e(2013年9月12日、東京郊外)
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敏感なのか近づくことができず、飛翔中でも撮ろうかと眺めていると、林道脇の落石防止用フェンスを飛び越えて林の中に消えて行ってしまった。

林道の奥でスジボソヤマキチョウを撮った時には、撮れただけでも良かったと思えたが、ツマジロウラジャノメに関しては、ぬかった! との思いが強かった。
なぜなら、前夜『新版 東京都の蝶』を読んでいて、この林道でツマジロウラジャノメが見られることを確認していたからだ。
それなのにダイミョウセセリと思い違いをして、立ったまま漫然とシャッターを切ってしまった。
うまく立ち回れば、開翅も眼状紋がたくさん並んだ裏翅も撮れたかもしれない…。
やはり、ぬかった! と言うべきだろう。

まあ、それでも一日に初見の蝶を2種類、曲がりなりにも撮れたので良しとするかと気を取り直して帰ってくる。
バッチリ撮れた! という写真は、キベリタテハとともに、来年のお楽しみということにしておこうか。

参考文献:『新版 東京都の蝶』(西多摩昆虫同好会編、けやき出版)、『フィールドガイド 日本のチョウ』(日本チョウ類保全協会編、誠文堂新光社)

撮影機材:ニコンD7000 & AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED
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by mikiosu | 2013-09-14 00:01 | | Comments(8)

Commented by yoda-1 at 2013-09-14 05:35
これは2種も一気に初見となり、おめでとうございます。
しかも初見をまずは飛翔で撮るとはさすがです。
普通ツマジロをダイミョウセセリと混同することは稀と思いますが、全く見たことない場合にはそのようなこともあるかと想像します。
Commented by みき♂ at 2013-09-14 12:42 x
yoda様
コメントありがとうございます。
初見2種との出会い、ラッキーでした。これでキベリタテハがいれば満貫成就でしたが…。
ツマジロウラジャノメ、お恥ずかしい次第です(笑)。
今度出会えたらしっかり撮りたいものです。
Commented by LUFFYY at 2013-09-14 15:34
東京郊外で
スジボソヤマキチョウ
ツマジロウラジャノメですか!
もっと高原に行かないと
会えない蝶だと思っていました。
実は私も、人気の無い、蝶の、さも出そうな
所を一人で歩く事、結構好きです。
熊が出なければ、ですけど
Commented by みき♂ at 2013-09-14 22:07 x
LUFFYY様
コメントありがとうございます。
東京郊外といっても、標高は800〜900メートルくらいある場所なので、
まあ、高原的なところかもしれません。
熊が出そうなところにはあまり行きませんが、一人でのんびりフィールド散策は良いですね。
道に迷っても誰にも文句を言われませんから(笑)。
Commented by puntamama at 2013-09-14 23:31
こんばんは ^^
素晴らしい成果をゲットされたのですね!
スジボソヤマキチョウの飛翔がいいですねぇ ^^

ちょっと地味な蝶々とか、普通種に似ている種類はついつい見逃し勝ちになりますが
どうせ・・・だろ? ではなく、もしかしたら?と思った方が良いのですね
参考になります ^^
Commented by みき♂ at 2013-09-15 00:33 x
puntamama様
コメントありがとうございます。
飛翔写真はいつも運任せですが、写真2はラッキーショットでした。
私はうっかり者なので、よく失敗をしでかします。それを参考にしていただけると良いと思います(笑)。
Commented by himeoo27 at 2013-09-16 13:19
スジボソヤマキチョウ&ツマジロウラジャノメ
初見・初撮影おめでとうございます。
予想外の場所で逢えると殊の外嬉しいですね!
Commented by みき♂ at 2013-09-16 19:21 x
himeoo様
コメントありがとうございます。
そうなんです。この時期に初見の蝶2種は嬉しいです。
今年、もう少し予想外の出会いがあるでしょうか…。
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