コミスジ&サカハチチョウ春型(2014年5月6日)

東京郊外の林道方面へ遠征した5月2日は、コミスジも今季初撮りできた。
最初に見かけたのは川沿いの散策路で、この蝶の特長である滑るような飛び方で目の前を通り過ぎていった。
とまりそうでなかなかとまらない。しびれを切らして飛翔中を撮ったのが写真1。地面に映っているのは川沿いのフェンスの影だ。
写真2、3は林道で見かけた個体。
一応裏翅と表翅を撮っておく。開翅すると胸部背面がかなりテカっていた(写真3)。

▼写真1 コミスジ その1(2014年5月2日、東京郊外)
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▼写真2 コミスジ その2a 裏翅(2014年5月2日、東京郊外)
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▼写真3 コミスジ その2b 開翅(2014年5月2日、東京郊外)
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写真4以下がこの日のお目当ての一つ、サカハチチョウ春型。
4月25日には残念な写真しか撮れず、4月27日には肩すかしを食らっているので気合いが入る。気合いを入れても出会いが無ければどうにもならないのだが…。
実を言うとこの日も姿を見かけることなく、帰途につくところだった。
この林道では一昨年の夏あたりから蝶との出会いが少ない気がしていたので、今年もその流れだろうかと思いはじめた頃、ようやく見つけた。
写真4〜6は最初に見つけた個体。
サカハチチョウ春型はこれまでも何度か見ているのに、後翅後縁付近にある青い紋を気にしたことが無かった。
個体差があるようだが、この個体は後翅の裏側にも青い紋が浮き出ていた(写真5、6)。

▼写真4 サカハチチョウ春型 その1a 開翅(ノートリミング、2014年5月2日、東京郊外)
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▼写真5 サカハチチョウ春型 その1b 裏翅(2014年5月2日、東京郊外)
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▼写真6 サカハチチョウ春型 その1c 裏翅アップ(2014年5月2日、東京郊外)
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昨年も書いたことだが、サカハチチョウの裏翅は私に鉱物の断面を思い起こさせる。小学生の頃、鉱物が大好きだった私は、親にねだって買ってもらった鉱物図鑑を飽かず眺めていたものだった。
サカハチチョウの裏翅を、宝石のように美しいと表現する方も居られるようだ。宝石もまた鉱物の一形態と思えば、私が鉱物のようだと感じるのも不思議ではない訳だ。
裏翅が鉱物だと考えると、サカハチチョウ春型の表翅はマグマの噴出のように見えなくもない。

写真7、8は林道出口付近で見つけたサカハチチョウ。
一昨年までなら、写真7のような角度ではシャッターを切らなかったと思う。
蝶ブログの先輩たちの写真をいろいろ見ているうちに、こういう写真も面白いと思うようになった。
この個体は後翅後縁付近の青い紋が綺麗に並んでいた(写真8)。

▼写真7 サカハチチョウ春型 その2a 正面(2014年5月2日、東京郊外)
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▼写真8 サカハチチョウ春型 その2b 開翅(2014年5月2日、東京郊外)
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写真9の個体はかなり翅が傷んでいた。その上に小振りで、ちょっと痛々しいくらいだった。
GWにはこの林道でも網を振る人が結構見られる。サカハチチョウを取りにくる人がいるのかどうかは分からないが、これだけ傷んでいると採集者も見逃してくれるのではないか。そう考えると、少しくらい翅が傷むのも悪くないかもしれない。

▼写真9 サカハチチョウ春型 その3 開翅(2014年5月2日、東京郊外)
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写真10は上記の個体のすぐ近くで見つけた個体。これはなかなか美麗だった。

▼写真10 サカハチチョウ春型 その4a 開翅(2014年5月2日、東京郊外)
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写真10の個体は写真9の個体に気がつくと、寄って行った(写真11)。
交尾シーンが見られるかと思ったが(写真12)、残念ながら交尾は不成立に終わったようだ(写真13)。

▼写真11 サカハチチョウ春型 その4b お見合い?(ノートリミング、2014年5月2日、東京郊外)
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▼写真12 サカハチチョウ春型 その4c 交尾か?(2014年5月2日、東京郊外)
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▼写真13 サカハチチョウ春型 その4d 交尾不成立(2014年5月2日、東京郊外)
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サカハチチョウの♂♀は、腹部の太さ、翅形の丸み、橙色の班紋の大きさなどで判別できることになっているが、私にはどうもよく分からない。
交尾は不成立に終わったものの、その様子からして写真9は♀、写真10は♂と考えて良い気がする。
写真9の個体は特に橙色の斑紋が明るめに見えた。
そうすると、写真4、写真7の個体も♂のように見えるが、どうもそこまで自信を持って言い切れないので、すべてサカハチチョウ春型としておく。

参考までに、昨夏に郊外の林道で撮ったサカハチチョウ夏型の写真を載せておく。
この個体はひとしきり手や腕で汗を吸った後も私から離れず、肩に乗ったまま長いことついてきたのを覚えている。
まだ暑い夏の日、林道を登り続ける私の影が地面に映る。肩に乗ったサカハチチョウの影もまた、林道に映っていた。

▼参考写真1 サカハチチョウ夏型 開翅 (ノートリミング、2013年8月28日、東京郊外)
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▼参考写真2 サカハチチョウ夏型 裏翅 (ノートリミング、2013年8月28日、東京郊外)
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※参考写真1、2はニコンD7000 & AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED

撮影機材:※印以外はニコンD7100+MB−D15 & AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED

by mikiosu | 2014-05-06 00:01 | | Comments(12)

Commented by banyan10 at 2014-05-06 06:14
サカハチ最盛期でしょうか。
裏面を綺麗に撮影していますね。
青紋は僕も気にしていませんでしたが良いアクセントになっていますね。
今年はまだ生息地へ行っていないので、近いうちにと思っています。
Commented by himeoo27 at 2014-05-06 18:59
サカハチチョウの求愛シーンは、何度観察しても、
とても微笑ましく思います。
とは言え、交尾ペアは、まだ見つけていません?
Commented by LUFFYY at 2014-05-06 19:34
サカハチョウの春型
知多半島近辺では全く出会えません
サカハチョウの魅力は、表翅も勿論ですが
裏翅の幾何学模様でしょうか?
シャープなカット!ありがとうございます!!!
Commented by puntamama at 2014-05-06 21:02
こんばんは!
サカハチョウの裏翅はとても魅力的ですね (^^)
鉱物に擬えるとは意外でしたが なんだか良く判るような気もします
子供の頃近くに閉山された銅山があって
其処から河原に流れてきた石を集めて金だ!と言ってたのを思い出しました (笑)
確かにギザギザした複雑な断面は魅力的な輝きでした ^^;
Commented by みき♂ at 2014-05-06 23:52 x
banyan様
コメントありがとうございます。
往路の午前中にはまったく見かけず、12時半以降の復路で4個体の撮影でした。
青い紋、今回初めて気がつきました。
Commented by みき♂ at 2014-05-06 23:54 x
himeoo様
コメントありがとうございます。
おっ、交尾か、ラッキー! と思いましたが、残念ながら不成立でした。
やや離れた場所から翅を閉じたり開いたりする求愛シーンらしき仕草は見られました。
Commented by みき♂ at 2014-05-06 23:56 x
LUFFYY様
コメントありがとうございます。
サカハチチョウ、表翅は夏型、裏翅は春型が好きです。
春型の裏翅はかなり好きです。
Commented by みき♂ at 2014-05-06 23:58 x
puntamamaさま
コメントありがとうございます。
小学生の頃はよく石ころをひろってきて、部屋に持ち込むので困ったと、数年前に兄に言われました(笑)。
Commented by twoguitar at 2014-05-07 15:42 x
翅裏の青い紋がとても美しいですね。
求愛シーンも楽しく拝見しました。
美しい姿に早く出会えるといいんですけどね。
Commented by みき♂ at 2014-05-07 23:34 x
twoguitar様
コメントありがとうございます。
青い紋にちょっとキュンときました(笑)。
twoguitar様も近々会えるのでは?
Commented by 虫愛でるミセス at 2014-05-12 20:15 x
サカハチチョウ綺麗です!見たことがないので、どこにいるのだろう・・・と思っていたら、昨日出会えました。感激!セリ科のシャクで吸蜜していました。写真はどれもパッとしませんでしたが(ガッカリ)。
Commented by みき♂ at 2014-05-12 21:02 x
虫愛でるミセス様
コメントありがとうございます。
サカハチチョウとの出会い、おめでとうございます。
私が春型の開翅シーンを初めて撮ったのも岩手に帰省している時でした。
まだこれから出会えると思いますので、今度はバッチリ撮ってください。
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