ヒオドシチョウの前蛹&蛹化(2014年5月21日)

先日「南大沢昆虫便り」の秀さんのブログで、ヒオドシチョウの終齢幼虫&前蛹が公園内の柵と思われる場所にたくさんいるのを拝見した。
ヒオドシチョウの幼虫はまだ見たことがなかったので、見に行ってみたのが5月17日。
ところが、ここと思われる柵にはもぎ取られたような痕が2〜3箇所あるだけで、前蛹も蛹もまったく見当たらなかった。
何とか公園内の葉上で中齢幼虫らしきもの(写真1)、公園外れで終齢幼虫(写真2)&前蛹(写真3)を各1匹ずつ見かけたのみだった。
どうやら1〜2日のうちにほとんど鳥に食べられてしまったらしい。

▼写真1 ヒオドシチョウ 幼虫(2014年5月17日、東京郊外)
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※写真1はOLYMPUS STYLUS TG-2 Tough

▼写真2 ヒオドシチョウ 終齢幼虫(2014年5月17日、東京郊外)
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▼写真3 ヒオドシチョウ 前蛹(ノートリミング、2014年5月17日、東京郊外)
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※写真3はOLYMPUS STYLUS TG-2 Tough

するとその日の夕方、「公園昆虫記」のおはるさんから連絡があり、主フィールドでヒオドシチョウの前蛹がたくさん見られたと言う。
翌日チェックに行ってみると、確かにたくさんいた。
写真4以下は公園内の野鳥観察窓にぶら下がっていた前蛹&蛹。

▼写真4 ヒオドシチョウ 前蛹&蛹(ストロボ撮影、2014年5月18日、東京近郊)
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ちょうどおはるさんと観察仲間の方々もきていて、話しをしながら写真を撮っていると、前蛹の一つがブルブルと身体を震わせはじめた。蛹化が始まったらしい。
写真5〜12は蛹化の様子。
前蛹の頭の後ろあたりが裂け、幼虫の衣を脱ぎはじめた。
じわじわと裂け目が広がり、抜け殻が縮んで尾端に貼り付く(写真9)。
最後は身体を激しく振って(写真10)、抜け殻を振り落として(写真11)、蛹となった(写真12)。
この間、ほんの5分程度。思ったよりずっと早かった。
マイマイガの蛹などは幼虫の脱皮殻が引っ付いていたりするが、ヒオドシチョウは脱皮殻が付いているのはお気に召さないらしい。これを振り落とす時の動きはかなり激しく、蛹が落っこちないか心配になるほど。
前日、幼虫も前蛹も初めて見たばかりなのに、面白いものを見ることが出来た。連絡をくださったおはるさんに感謝したい。

▼写真5 ヒオドシチョウ 蛹化 その1(2014年5月18日、東京近郊)
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※写真5はOLYMPUS STYLUS TG-2 Tough

▼写真6 ヒオドシチョウ 蛹化 その2(2014年5月18日、東京近郊)
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▼写真7 ヒオドシチョウ 蛹化 その3(ストロボ撮影、2014年5月18日、東京近郊)
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▼写真8 ヒオドシチョウ 蛹化 その4(ストロボ撮影、2014年5月18日、東京近郊)
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▼写真9 ヒオドシチョウ 蛹化 その5(ストロボ撮影、2014年5月18日、東京近郊)
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▼写真10 ヒオドシチョウ 蛹化 その6(ストロボ撮影、2014年5月18日、東京近郊)
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▼写真11 ヒオドシチョウ 抜け殻(蛹化 その7)(2014年5月18日、東京近郊)
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※写真11はOLYMPUS STYLUS TG-2 Tough

▼写真12 ヒオドシチョウ 蛹(右側が新しい蛹)(蛹化 その8)(2014年5月18日、東京近郊)
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※写真12はOLYMPUS STYLUS TG-2 Tough

主フィールドではヒオドシチョウの成虫は見たことがない。蝶の蛹は鳥に食べられたり、寄生されたりして成虫になれるのはごくわずかと思う。今年は主フィールドで美しい成虫の姿を見てみたいものだ。

最後におまけ。
前蛹の姿ばかりでは色気がないので、写真1〜3と同じ公園で撮ったヒオドシチョウの写真を1枚載せておく。
これは一昨年の写真になる。蝶の姿に気がついた時には翅を開いていた。近づくと翅を閉じてしまい、すぐに飛んでいってしまった。

▼写真13 ヒオドシチョウ(2012年6月7日、東京郊外)
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※写真13はニコンD90 & タムロンSP AF90mm f /2.8 Di MACRO

新鮮なヒオドシチョウの開翅シーンは、昨年ようやく撮れたのだった(昨年の写真はこちら)。

撮影機材:※印以外はニコンD7100+MB−D15 & AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED
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by mikiosu | 2014-05-21 04:30 | | Comments(6)

Commented by ダンダラ at 2014-05-21 10:10 x
野外での蛹化はめったに見ることはできないと思います。
貴重な写真ですね。
我が家の前の川端でもヒオドシチョウの幼虫集団を見ましたが、数日後にはすっかりいなくなってしまいました。
雀が近くに来ていましたから、きっとそのせいでしょう。
ヒオドシチョウの新成虫がいたら、頑張ったねと声をかけてやりたいです。
Commented by pastel24 at 2014-05-21 18:16
抜け殻、輝いています!!
しかし複雑な幼虫の体表面にもかかわらず、上手に脱ぎ捨てるものですね
以前、何度かアゲハの飼育をしたことがありますが、若齢から終齢への
脱皮は一度目にしたことがあります。しかし前サナギからサナギへの過程は
いつもフェントを使われ、脱皮痕がゲージの下部に転がっているばかり(笑)
自然界での貴重な一瞬、素敵な出会いに、拝見したほうも感動です
サナギの中ではどんな変化をするのでしょう? 神秘の世界ですね
幼虫で命を落とすことの多い中、運よくサナギにまでなったのだから
無事に羽化までたどり着いてくれること願っています。
Commented by at 2014-05-21 22:47 x
こちらに来られたのに、タイミングが悪く残念でしたね。
でも、そのあと地元で素晴らしい蛹化の写真、見事です。
今年は、ヒオドシチョウの幼虫の集団の話を色々と聞きます。
例年より多いのかなあ。

Commented by みき♂ at 2014-05-22 02:08 x
ダンダラ様
コメントありがとうございます。
これまで蛹は何度か見かけていましたが、前蛹ばかりか蛹化シーンが見られたのはラッキーでした。
新成虫が見られたら、主フィールドでは初めてなので期待しています。
Commented by みき♂ at 2014-05-22 02:10 x
pastel様
コメントありがとうございます。
前蛹が蛹化して脱ぎ捨てた殻は、とてもちっちゃくなっていました。
ゴムみたいに伸び縮みするのか、もっとよく観察すれば良かったとちょっと反省しています。
Commented by みき♂ at 2014-05-22 02:14 x
秀様
コメントありがとうございます。
秀さんの主フィールドではクロヒカゲやサトキマダラヒカゲなども今季初撮りできたので、行ってみて良かったです。
今度またイトトンボ類を見に行くかもしれません。
またその際には宜しくお願い致します。
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