ヒオドシチョウ&テングチョウ(2014年6月8日)

ヒオドシチョウもテングチョウも成虫で越冬する蝶。春先に産卵して6月頃に新成虫が登場する。
今年は2月に大雪が二度も降って、成虫越冬する蝶たちに影響がないか心配していたのだったが、むしろ今年は例年にないほどたくさん見られる。大雪のせいで、逆に天敵に襲われる機会が少なかったのかもしれない。

この時期ヒオドシチョウの新成虫をたくさん見かけるのは、春先に越冬した成虫の姿をたくさん見たので、ある程度は予想していた。

写真1は東京郊外の公園内で見つけたヒオドシチョウ。
このジャヤナギの枝にはもう1〜2匹ヒオドシチョウがとまっていた。
この写真を撮った後に公園を一周して戻ってくると、同じ枝にとまって翅を開いていた。慌ててシャッターを切ろうとすると飛んで行ってしまった(涙)。

▼写真1 ヒオドシチョウ その1(ストロボ撮影、2014年5月31日、東京近郊)
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写真2は主フィールドで羽化したと思われるヒオドシチョウ。
この脇にクヌギがあり、そこで樹液を吸う姿が目撃されている。

▼写真2 ヒオドシチョウ その2(2014年6月2日、東京近郊)
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写真3は羽化間もないヒオドシチョウ。
これは朝7時50分の撮影。
神奈川県までミドリシジミを見に行く前に主フィールドに寄ってみたら既に羽化していた。
下の地面をチェックすると赤い羽化液が落ちていた(写真4)。
このポイントにはまだ2個の蛹が残っていた。
翌朝にもう一度きてみるつもりでいたところ、この日の昼前に残り2個も無事羽化したらしい。
前蛹を含めて13個くらいあった蛹のうち、羽化したのは3匹ということになった。

▼写真3 ヒオドシチョウ その3(ストロボ撮影、2014年6月2日、東京近郊)
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▼写真4 ヒオドシチョウ 羽化液(ストロボ撮影、2014年6月2日、東京近郊)
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写真5、6は同日神奈川県の公園で見かけたヒオドシチョウ。
どこで見かけても開翅シーンはまったく撮れない(涙)。

▼写真5 ヒオドシチョウ その4a(ノートリミング、2014年6月4日、神奈川県)
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▼写真6 ヒオドシチョウ その4b(2014年6月2日、神奈川県)
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テングチョウも今年は新成虫の姿をあちこちでたくさん見かける。
もともと春先に林道を歩くと、またお前か! と思うくらい見かけるので個体数は多いのだと思う。
それでも、6月にあちこちでたくさん見られるのはちょっと例外ではなかろうか。

写真7は主フィールドの池の畔にあるエノキで産卵するテングチョウ♀。
腹端をくの字に曲げて産卵するのが特徴のようだ。

▼写真7 テングチョウ♀ その1 産卵シーン(2014年5月28日、東京近郊)
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写真8〜10はプチ遠征先で撮った吸蜜シーン。
写真10に関しては♂か♀か自信がないのでテングチョウとしておく。
花の名前は分からないが、この日はこの花で吸蜜する姿がかなりたくさん見られた。

▼写真8 テングチョウ♀ その2a 吸蜜シーン(ノートリミング、2014年6月3日、東京近郊)
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▼写真9 テングチョウ♀ その2b 吸蜜シーン(2014年6月3日、東京近郊)
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▼写真10 テングチョウ 吸蜜シーン(ノートリミング、2014年6月3日、東京近郊)
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昨年までテングチョウは主フィールドでもプチ遠征先でも時折見られる程度だった。
新成虫がごく当たり前にたくさん見られるのは、やはり珍しいのではないかと思う。来年以降も継続して観察したい。

写真11、12は神奈川県の公園で撮った♂。
この個体は思い切り開翅してくれた。大開翅すると後翅は四角く見える(写真11)。

▼写真11 テングチョウ♂ その1a 開翅シーン(ノートリミング、2014年6月4日、神奈川県)
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テングチョウの複眼の後方にひげのような棒状の器官があるのが前から気になっていた(写真12)。
テングチョウは成虫越冬するためなのか、結構毛深い。ひげのような器官の先は毛状になっているので、全体が毛束と考えて良いのだろうか。

▼写真12 テングチョウ♂ その1b(2014年6月4日、神奈川県)
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撮影機材:ニコンD7100+MB−D15 & AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED

by mikiosu | 2014-06-08 00:01 | | Comments(6)

Commented by 虫愛でるミセス at 2014-06-08 10:44 x
いつもながら、鮮明で綺麗な写真に憧れています。どちらの蝶も春先に数頭見ましたが新成虫はまだ見ていません。ゼフィルスも全然です。最近見たのはウラギンヒョウモン、クモガタヒョウモン、イチモンジチョウ。仙台も梅雨に入り、野外に出れない日が続きそうでがっかりです。
Commented by puntamama at 2014-06-08 12:02
こんにちは!
赤い羽化液というもの 初めて見ました
鮮血を思わせる赤!、
私にはドキドキするほど衝撃的なお写真でした 
生まれ出るための辛さ? 
きっとこの困難を乗り越えて羽ばたいた時 
至高の瞬間なんでしょうね 
頑張れ!

テングチョウはどこでも大発生しているのでしょうか?
新成虫とても綺麗ですが・・・

関西方面のBlog友のところでも凄い羽化数らしくまるでヒチコックの映画!
1カットに数百は写っていました
多分数万羽化したかもと・・・ ちょっと怖いですね
Commented by yoda-1 at 2014-06-08 19:04
今年のテングの多さは関西も関東もですか。ついでにヒオドシチョウも各所で多めなのかもです。
写真10は後翅外縁の丸み具合で、雄の方かと思います。その前の雌画像で、脚が6本写っているのが素晴らしいです。
Commented by みき♂ at 2014-06-09 01:55 x
虫愛でるミセス様
コメントありがとうございます。
今年は天候に泣かされますね。早く青空が見たいです。
Commented by みき♂ at 2014-06-09 01:58 x
puntamama様
コメントありがとうございます。
この週末は残念な天気に終わりました。
ヒオドシチョウの羽化液は是非とも見たいと思っていました。
開翅シーンよりも嬉しかったりして(笑)。
テングチョウ、そんなに大発生しているのですか。
やはり何か外的な要因があるのでしょうね。
Commented by みき♂ at 2014-06-09 02:09 x
yoda様
コメントありがとうございます。
翅形で♂♀を判別するのは、私にはハードルが高いです。
脚の数、眼の付けどころが違いますね(笑)。
この日撮った他のテングチョウの脚もチェックしてみました。
確かに6本ちゃんと写っている画像は稀でした。
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