MFのヒオドシチョウ、その1 羽化直後編(2015年5月26日)
昨春はあちこちでヒオドシチョウの目撃情報が飛び交った。主フィールドでもたくさんの幼虫が蛹化し、そのうちの何匹かが成虫となってくれた。
今年の春先には主フィールドでも越冬した姿が見られるかと期待したものの、残念ながら見られなかった。
それでも何箇所かで産卵されたらしく、今年も散策路脇の柵にはヒオドシチョウの蛹が10個以上も見られた。
5月24、25日の両日、主フィールドではヒオドシチョウの羽化ラッシュとなった。
観察仲間のI女史からの連絡で駆けつけると、羽化した1匹がまだ柵にとまっていた(写真1、2)。
▼写真1 ヒオドシチョウ その1a(ノートリミング、2015年5月24日、東京近郊)
▼写真2 ヒオドシチョウ その1b(ノートリミング、2015年5月24日、東京近郊)
写真3は羽化液。
▼写真3 ヒオドシチョウの羽化液 その1(ノートリミング、2015年5月24日、東京近郊)
このポイント(第一ポイントとしておく)には他にまだ3個の蛹が残っていた。
写真4、5は羽化間近の蛹。
▼写真4 ヒオドシチョウの蛹 その1a(ノートリミング、2015年5月24日、東京近郊)
仔細に見るともう翅の色が透けて見える(写真5)。
いつ羽化してもおかしくない感じだ。
▼写真5 ヒオドシチョウの蛹 その1b(2015年5月24日、東京近郊)
写真6は別の場所(第二ポイント)で5月20日に撮った蛹。写真4、5とはだいぶ色が異なる。
▼写真6 ヒオドシチョウの蛹 その2(ノートリミング、2015年5月20日、東京近郊)
第一ポイントに残っている蛹3個のうち2個は寄生されていたようだ。
写真7、8は寄生されていた蛹。
▼写真7 ヒオドシチョウの蛹 その3a(2015年5月24日、東京近郊)
観察仲間のA氏が裏から光を当てて見せてくれた(写真8)。
このように透けて見えるのは中身が食べられたしまったということなのだろう。
▼写真8 ヒオドシチョウの蛹 その3b(2015年5月24日、東京近郊)
時折蛹殻にぶら下がるヒオドシチョウを見たりしながら時間を潰し、写真4、5の蛹が羽化するのを待って2時間以上粘るが、16時過ぎに諦めて撤収する。
翌日は徹夜明けのまま早朝に見に行ってみる。
あまり早く行って待たされるのも嫌なので、朝風呂に入ったり、ゆっくり朝ご飯を食べたりしたのがいけなかったのか、ヒオドシチョウはすでに羽化してしまっていた(涙)。
写真9、10は朝6時前に撮ったヒオドシチョウ(上記写真4、5の蛹が羽化したもの)。
▼写真9 ヒオドシチョウ その2a(ノートリミング、2015年5月25日、東京近郊)
▼写真10 ヒオドシチョウ その2b(ノートリミング、2015年5月25日、東京近郊)
写真11は羽化液。
赤と言うよりピンク色で、見たところすでに乾いている。
これは6時13分の撮影。羽化液の乾き具合からすると1時間以上経っていたのかもしれない。
▼写真11 ヒオドシチョウの羽化液 その2(ノートリミング、2015年5月25日、東京近郊)
朝早く羽化するシーンを撮ってから家に帰って寝る算段が狂ってしまった(苦笑)。
しかたなく第二ポイントに移動し、まだ5つ残っている蛹の羽化にかける。
…アカシジミに気を取られている間に1匹は羽化してしまっていた。
羽化シーンを撮り損ねてがっかりだが、取りあえず蛹殻にぶら下がっているところをひとしきり撮っておく。これは朝8時過ぎ頃の撮影(写真12〜14)。
▼写真12 ヒオドシチョウ その3a(ノートリミング、2015年5月25日、東京近郊)
▼写真13 ヒオドシチョウ その3b(ノートリミング、2015年5月25日、東京近郊)
▼写真14 ヒオドシチョウ その3c(ノートリミング、2015年5月25日、東京近郊)
残る蛹はあと4つ。この頃には観察仲間のI女史、「公園昆虫記」のおはるさんもきていて6つの目で羽化を見逃すまいと目を凝らすのだった。(つづく)
撮影機材:ニコンD7100+MB−D15 & AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED&スピードライトSB-910
by mikiosu | 2015-05-26 21:51 | 蝶 | Comments(0)