ムラサキシジミ幼虫とアリ(2015年8月10日)

主フィールドのムラサキシジミのポイントに行ってみると、観察仲間が3人きていて、前回より増えた卵や幼虫の場所を教えてくれた。
写真1は近くの葉上にいた♀。
8月3日に産卵シーンを見かけた♀と同じ個体かどうかは分からない。同じ♀がこの場所を気に入って居座っているのか、別個体がこの場所が良さそうだと思ってやってきたのか、どちらなのだろうか。

▼写真1 ムラサキシジミ♀(2015年8月8日、東京近郊)
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写真2、3は新たに見つかった卵。
同じ枝に3個産みつけられていた。

▼写真2 ムラサキシジミの卵 その1a(ノートリミング、2015年8月8日、東京近郊)
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写真3は新芽の下に産みつけられた卵を拡大したもの(上の写真の一番下の卵)。

▼写真3 ムラサキシジミの卵 その1b(2015年8月8日、東京近郊)
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写真4は一齢幼虫と思われる幼虫。
大きさは目測で2ミリ強といったところか。小さいながら元気に歩き回っていた。

▼写真4 ムラサキシジミの一齢幼虫 その1(2015年8月8日、東京近郊)
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写真5、6は若齢幼虫。一齢幼虫よりはずっと大きく、計っていないが7〜8ミリといったところか。

▼写真5 ムラサキシジミの若齢幼虫 その2a(2015年8月8日、東京近郊)
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幼虫には毛が生えているが、幼虫がいる葉っぱや茎にも微毛がある。これも擬態の一つなのだろうか(写真6)。

▼写真6 ムラサキシジミの若齢幼虫 その2b(2015年8月8日、東京近郊)
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写真7はかなり高い位置にいた幼虫。
大きさは目測で20ミリ強。終齢幼虫に近いかもしれない。見ているとアリが1匹やってきた。

▼写真7 ムラサキシジミの幼虫 その3(2015年8月8日、東京近郊)
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アリがたくさんいるシーンを撮りたいと思っていると、観察仲間のA氏がお誂え向きの個体を見つけてくれた。
写真8〜10はアリがいっぱいの個体。
幼虫自体は巣の中に収まっていてよく見えないが、15ミリ以上20ミリ以下といったところか。

▼写真8 ムラサキシジミの幼虫&アリ その4a(ノートリミング、2015年8月8日、東京近郊)
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写真9、10はコンパクトデジカメで接写してみたもの。

▼写真9 ムラサキシジミの幼虫&アリ その4b(2015年8月8日、東京近郊)
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葉の真ん中あたりを2本の糸でかがっているようだ。

▼写真10 ムラサキシジミの幼虫&アリ その4c(2015年8月8日、東京近郊)
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※写真9、10はOLYMPUS STYLUS TG-4 Tough

ムラサキシジミの幼虫とアリは共生関係にあると考えられている。ムラサキシジミ幼虫は蜜腺から蜜を分泌してアリに与え、アリは他の昆虫から幼虫を守るという関係だ。実際、これだけのアリが廻りにいたら、ハチやハエに寄生される心配はないかもしれない。
最近の研究ではアリを蜜中毒にしてしまい、アリは巣にも帰らずに幼虫を護衛するように操っているのではないかと言われている。興味深い話だ。

撮影機材:※印以外はニコンD7200+MB−D15 & AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED&スピードライトSB-910

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by mikiosu | 2015-08-10 01:27 | | Comments(10)

Commented by Sippo5655 at 2015-08-10 16:39
ムラサキシジミも、アリと共生しているのですね。
本当に興味深いです。
こうして幼虫と一緒にいるシーンは
なかなか見れませんね。
貴重なお写真を見せて頂きました!
このアリは特定のアリ?
いわゆるクロヤマアリではなさそうですね。
信州で、とあるアリの巣を知らずに踏んでしまい
たくさんのアリが足によじ登ってきて、
怖かった~~
Commented by pastel24 at 2015-08-10 19:06
コンデジ画像の生態写真も素晴らしいですね
アリが陶酔?している様子がよくわかります。
末尾の記載、興味深いです。
たまたまですが、今日の夕刊(読売)で琉球大などの
研究チームの発表として、「チョウ幼虫 アリを操る」
との見出しで掲載がありました。
幼虫の蜜を吸ったアリは脳内のドーバミンが減少し
行動に変化をもたらす旨の記載がありました。
幼虫の身を守るための術、奥が深く計り知れないですね!!
そう言えば、クロマダラソテツシジミの幼虫にもたくさんの
アリが集っていたことがありました。
お仲間との情報交換があるとはいえ。みき様の多様な卵や
幼虫の観察力には興味深々です。
Commented by yurinBD at 2015-08-10 22:33
ムラサキシジミの卵に幼虫、アリとの共生の姿が
よく分かりました!
蝶とアリの関係、面白いですね~♪
今後はアリにも着目してみたいと思います!
私も食草を確りと覚えて、卵や幼虫を見つけて
みたいものです!
Commented by mikiosu at 2015-08-11 11:16
Sippo様
コメントありがとうございます。
幼虫にきていたアリは、自分の観察では2種類はいたようなので、特定のアリではないように思います。
アリももう少し鮮明に撮りたいです。
Commented by mikiosu at 2015-08-11 11:19
pastel様
コメントありがとうございます。
蝶の幼虫がアリを操るのだとしたら、とても興味深いですね。自分も長いこと眺めていたいのですが、蚊の襲撃が激しくてなかなかそうもいきませんでした(苦笑)。
Commented by mikiosu at 2015-08-11 11:20
yurin様
コメントありがとうございます。
ムラサキシジミの卵&幼虫、初めて見たのに今季はたくさん見られて、なおかつ継続して観察できるのが楽しいです♪
Commented by ダンダラ at 2015-08-11 17:54 x
今日の読売新聞に、ムラサキシジミ幼虫とアリとの関係の新知見の記事が載っていて、それによると、幼虫の出す蜜の中の化学物質がアリの攻撃性を高める作用があって、それによって幼虫がより安全に外敵から守られているということでした。
色々なことがあるんですね。
Commented by mikiosu at 2015-08-12 02:36
ダンダラ様
コメントありがとうございます。
読売新聞夕刊、ちょうどタイムリーな話題だったようですね(笑)。
ムラサキシジミ幼虫はしばらく観察できそうなので、そのうち続編を載せたいと思っています。
Commented by nika4 at 2015-08-14 09:13 x
ムラサキシジミの幼虫が、アリと共生しているとは知りませんでした。素晴らしい観察です。TG-4をフル活用しておられますね!
Commented by mikiosu at 2015-08-14 22:46
nika様
コメントありがとうございます。
ムラサキシジミのほか、ムラサキツバメの幼虫にもアリがたくさん群がっていました。シジミチョウ類の幼虫にはアリと関係の深いものが多いようです。
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