ゴマシジミ今季初撮り、ほか(2015年8月18日)

先週末は「てくてく写日記」のbanyanさんのお誘いで山梨方面に遠征、と言うか連れて行っていただいた。
好天を期して遠征予定を延期した日曜日、悪いとは言えないが良いとも言えない微妙な天気ではあった(笑)。
ヤマキチョウ、キマダラヒカゲなど期待した蝶との出会いは残念ながら叶わなかったものの、初見のヒメシロチョウ、今季初撮りのゴマシジミなどが撮れたのは大きな収穫。

写真1〜7はゴマシジミ。
写真1〜3ははっきりしないが、飛翔中を追いかけたときの印象として多分♀だと思う。
ワレモコウにとまって一瞬だけ吸蜜して(写真1、2)、またすぐ飛んでしまった。

▼写真1 ゴマシジミ♀ その1a(ノートリミング、2015年8月16日、山梨県)
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▼写真2 ゴマシジミ♀ その1b(2015年8月16日、山梨県)
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写真3は小飛して枝にとまったところ。

▼写真3 ゴマシジミ♀ その1c(2015年8月16日、山梨県)
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ゴマシジミは昨夏、信州旅行で初めて撮った蝶。この日見かけたゴマシジミはとても大きくてびっくりした。サイズを計った訳ではないので印象に過ぎないが、昨夏見た個体よりひと回り大きく見えた。昨夏のゴマシジミはいわゆる山ゴマと称される小振りなゴマシジミで、この日見たゴマシジミが普通のサイズらしい。大きさの違いに軽いショックを覚えた(昨年の記事は→こちら)。
私の手元にある蝶の図鑑には、ゴマシジミについてこう記されている。
「産地による斑紋の違いが最も激しく、黒いのやら青いのやら、小さいのやら大きいのやら、同じ種とは思えないほどである」(『野外ハンドブック2・蝶』藤岡知夫、大屋厚夫共著、山と渓谷社)

写真4〜7はbanyanさんが見つけてくれた個体。
直前には産卵行動をしていたようなので、♀なのだろう。
できれば卵も撮りたかったが、見つからなかった。

▼写真4 ゴマシジミ♀ その2a(ノートリミング、2015年8月16日、山梨県)
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▼写真5 ゴマシジミ♀ その2b(2015年8月16日、山梨県)
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▼写真6 ゴマシジミ♀ その2c(2015年8月16日、山梨県)
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残念ながら開翅シーンは撮れず、翅を開いてもここまでだった(写真7)。

▼写真7 ゴマシジミ♀ その2d(2015年8月16日、山梨県)
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ちなみにゴマシジミも幼虫時代、アリと密接な関係を持つ蝶だ。
食草のワレモコウなどで3齢もしくは4齢まで育った幼虫は地上へ降りる(3齢か4齢かは不明)。地上でアリ(シワクシケアリ)に出会うと甘露を出してアリを喜ばせ、アリの巣まで運ばれる。アリの巣に入り込んだゴマシジミの幼虫は、やがてアリの幼虫を食べて育つ。ゴマシジミの幼虫がたくさん入り込んだアリの巣は、幼虫を食べられてファミリーが全滅する場合もあるらしい。
ここにもシジミチョウ類の幼虫とアリとの興味深い関係があったのだった。

写真8はムラサキシジミ。
ここの草原にはムラサキシジミが結構いたようだ。幼虫は特に探さなかったけれど…。

▼写真8 ムラサキシジミ(2015年8月16日、山梨県)
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写真9、10はミヤマシジミ♀。
これは飛翔シーンではなく、banyanさんの車のフロントガラスにへばりついたもの。それほどスピードは出していなかったが、走行中は飛び立てなかったようだ。

▼写真9 ミヤマシジミ♀ その1a(2015年8月16日、山梨県)
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少しスピードを落とすと飛んで行った。写真10は飛び去る直前にコンパクトデジカメで撮ったもの。

▼写真10 ミヤマシジミ♀ その1b(ノートリミング、2015年8月16日、山梨県)
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※写真10はOLYMPUS STYLUS TG-4 Tough

あちらこちらでコマツナギらしき花を見かけたので、ミヤマシジミもそこそこ生息しているのだろう。
この日撮れたシジミチョウ類は以上の3種とトラフシジミ夏型の4種だった。トラフシジミ夏型は今季初撮りだったが、かなり擦れていたので割愛した。
開翅シーンは撮れなかったものの、1年振りにゴマシジミが撮れたのが嬉しかった。昨夏撮った山ゴマはとても小さかったということが分かったのも興味深いことだった。お誘いくださったbanyanさんに感謝♬。(つづく)

参考文献:『野外ハンドブック2・蝶』(藤岡知夫、大屋厚夫共著、山と渓谷社)、『チョウのすべて』(渡辺康之著、トンボ出版)、『イモムシのふしぎ』(森昭彦著、SBクリエイティブ)、ほか
参考サイト:『ありんこ日記』、ほか

撮影機材:※印以外はニコンD7200+MB−D15 & AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED

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by mikiosu | 2015-08-18 03:06 | | Comments(8)

Commented by yurinBD at 2015-08-18 07:23
ワレモコウにちょこんと乗ったゴマシジミ、
可愛いですね~♪ 撮影成功、おめでとうございます!
山ゴマとは大きさが驚くほどに違うわけですね、
ワレモコウとカライトソウの食草の違いや
高度・気温の違いで育ち方に違いが出るということで
しょうか、ゴマシジミ、奥深さがありますね!
Commented by LUFFYY at 2015-08-18 19:36
こんばんわ
『野外ハンドブック2・蝶』藤岡知夫、大屋厚夫共著、
 山と渓谷社は私のバイブルの一つです!
たぶん昭和62年の再版のもの・・・(笑)
ゴマシジミ、各地で変異があり魅力的ですね
ゾクッとするカット流石です
Commented by banyan10 at 2015-08-18 21:09
お疲れさまでした。
僕は山ゴマの方は撮影したことないのですが、山ゴマが最初の撮影という人の方が貴重ですね。(笑)
僕も信州や山梨でしか観察していないので、山ゴマ、北海道や西日本のゴマも機会があれば撮影したいところです。
Commented by mikiosu at 2015-08-19 04:08
yurin様
コメントありがとうございます。
ゴマシジミ、派手さはありませんが、どこか魅力を感じる蝶ですね。毎年一度は撮りたい蝶です。
Commented by mikiosu at 2015-08-19 04:13
LUFFYY様
コメントありがとうございます。
私の持っている版は1992年の10版でした。この本は蝶への思い入れや撮影時の情景が書かれているのが結構好きです。
Commented by mikiosu at 2015-08-19 04:16
banyan様
コメントありがとうございます。
当日はお世話になりました。ヤマキチョウは残念でしたが、ゴマシジミが撮れたのは嬉しいです♪
ゴマシジミ、もっといろいろなところで撮ってみたいですね。
Commented by twoguitar at 2015-08-25 15:58 x
こんにちは。
同じ日に出かけたようですね。
ゴマシジミは山ゴマなど色いろ変異のある種類なんですね。同じ場所でも違いがありました。
ヒメシロチョウ、とてもきれいに撮れていますね。
Commented by mikiosu at 2015-08-26 03:50
twoguitar様
コメントありがとうございます。
お、同じ日でしたか。お会いできると良かったですが、惜しかったですね(笑)。
ゴマシジミは興味深い蝶ですね。もっといろいろな場所で撮ってみたいです。
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