人気ブログランキング | 話題のタグを見る

ムラサキツバメの幼虫&前蛹&蛹(2015年8月20日)

8月13日にムラサキツバメの卵&幼虫を観察した近所の公園に、8月18、19日に続けて行ってみた。

写真1〜3は幼虫。
この時期にはほとんど終齢幼虫なのではないかと思う。
写真1と3の幼虫にきていたアリはアミメアリのようだ。

▼写真1 ムラサキツバメの幼虫 その1(2015年8月18日、東京都区内)
ムラサキツバメの幼虫&前蛹&蛹(2015年8月20日) _d0303129_23205464.jpg


写真2の幼虫にきていたアリはアミメアリよりはやや黒っぽく、トビイロケアリかクロクサアリのようだった。多分トビイロケアリではないかと思う。

▼写真2 ムラサキツバメの幼虫 その2(ノートリミング、2015年8月19日、東京都区内)
ムラサキツバメの幼虫&前蛹&蛹(2015年8月20日) _d0303129_2321561.jpg

※写真2はOLYMPUS STYLUS TG-4 Tough

写真3の幼虫はマテバシイの木の根もとにいた。
この木の根もとには葉っぱ類がほとんどなくて、蛹化場所に困っていたのではないかと想像した。この日一緒に観察した「公園昆虫記」のおはるさんと二人で、付近に落ちている枯葉をかき集めて、木の根もとに散らしておいた(笑)。

▼写真3 ムラサキツバメの幼虫 その3(ノートリミング、2015年8月19日、東京都区内)
ムラサキツバメの幼虫&前蛹&蛹(2015年8月20日) _d0303129_23211948.jpg


写真4、5はマテバシイの根もとの葉っぱにいた幼虫。
この日撮った時にはてっきり前蛹かと思った。

▼写真4 ムラサキツバメの幼虫 その4a(ノートリミング、2015年8月18日、東京都区内)
ムラサキツバメの幼虫&前蛹&蛹(2015年8月20日) _d0303129_23223369.jpg

▼写真5 ムラサキツバメの幼虫 その4b(2015年8月18日、東京都区内)
ムラサキツバメの幼虫&前蛹&蛹(2015年8月20日) _d0303129_23224629.jpg


翌日蛹を撮りたくて見に行ってみると、その姿がない。
前日緑色の葉にいた幼虫は、近くの枯葉に移動して前蛹になっていた(写真6、7)。

▼写真6 ムラサキツバメの前蛹 その1a(ノートリミング、2015年8月19日、東京都区内)
ムラサキツバメの幼虫&前蛹&蛹(2015年8月20日) _d0303129_2323796.jpg


厳密に言うと前日見た幼虫と同じかどうかは分からないのだが、枯葉に移動して黄色っぽくなるのか、黄色っぽくなるから枯葉に移動するのか、どちらなのだろうか。

▼写真7 ムラサキツバメの前蛹 その1b(2015年8月19日、東京都区内)
ムラサキツバメの幼虫&前蛹&蛹(2015年8月20日) _d0303129_23232264.jpg

※写真7はOLYMPUS STYLUS TG-4 Tough

写真8はムラサキツバメの前蛹がいた葉っぱ(上の写真とは別個体)。
大きな枯葉の裏側に、小さな枯葉を2枚くくり付けて、その中で前蛹になっていたようだ。

▼写真8 ムラサキツバメの前蛹 その2a(ノートリミング、2015年8月18日、東京都区内)
ムラサキツバメの幼虫&前蛹&蛹(2015年8月20日) _d0303129_23233682.jpg


写真9は枯葉を1枚ずらして、前蛹が見えるようにして撮ったもの。
この時点でもまだアリは何匹かまとわりついていた。

▼写真9 ムラサキツバメの前蛹 その2b(2015年8月18日、東京都区内)
ムラサキツバメの幼虫&前蛹&蛹(2015年8月20日) _d0303129_2323488.jpg


写真10は翌日撮った蛹。
前日見つけた前蛹が、この日は蛹になっているだろうと思って続けて見に行った次第だ。
蛹になってもアリは5匹以上まとわりついていた。

▼写真10 ムラサキツバメの蛹 その1(2015年8月19日、東京都区内)
ムラサキツバメの幼虫&前蛹&蛹(2015年8月20日) _d0303129_2324041.jpg


写真11はおはるさんが見つけてくれた別個体の蛹。
これにもアリがいたので、蛹になってもアリは守ってくれると考えて良いのだろうか。それともやがて立ち去ってしまうのだろうか。

▼写真11 ムラサキツバメの蛹 その2(2015年8月19日、東京都区内)
ムラサキツバメの幼虫&前蛹&蛹(2015年8月20日) _d0303129_23241511.jpg

※写真11はOLYMPUS STYLUS TG-4 Tough

写真12は孵化した後のムラサキツバメの卵。
これは8月13日に産卵シーンを見た卵(過去記事は→こちら)。この葉っぱには5個産みつけられていたが(全部同じ日かどうかは不明)、5つとも孵化した後だった。

▼写真12 ムラサキツバメの卵 孵化の後(2015年8月19日、東京都区内)
ムラサキツバメの幼虫&前蛹&蛹(2015年8月20日) _d0303129_23243961.jpg

※写真12はOLYMPUS STYLUS TG-4 Tough

この夏、ムラサキツバメの卵も幼虫も初めて見た。同じ場所で首尾よく前蛹&蛹が見られたので、蚊に襲われながら観察した甲斐があった(笑)。

撮影機材:※印以外はニコンD7200+MB−D15 & AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED&スピードライトSB-910

by mikiosu | 2015-08-20 23:24 | | Comments(8)

Commented by grassmonblue at 2015-08-21 20:48 x
ごぶさたしています。
まだまだ暑くてうだっております。
ムラサキツバメのち密な観察、すばらしいです。
写真が鮮明で説得力最高ですね。
こんなにもアリと仲良しだったのですね。
↓の山梨のゴマシジミ、健在ですね。
ヒメシロの優美なさま、初見初撮影おめでとうございます。
Commented by Sippo5655 at 2015-08-21 21:29
本当に、ずっとアリがそばにいるのですね。
自然界って全て、どこかで繋がって、
それが敵であろうが、見方であろうが
支え合っている、
そんなことをあらためて考えました。
それにしても、暑かったでしょう・・
それに、蚊の攻撃も><
本当にお疲れ様でした!
こうして見せて頂き、感謝いたします!
Commented by yurinBD at 2015-08-21 23:03
こんなにもたくさんのアリが守ってくれる
のですね!自然の面白さを感じます。
貴重なシーンを撮影され、素晴らしいですね!
産卵、卵、幼虫、前蛹、蛹とフルステージの
撮影、お見事です!
Commented by mikiosu at 2015-08-22 09:42
grassmonblue様
コメントありがとうございます。
ムラサキツバメ、意外にも近場で観察できました(笑)。
前蛹まで撮れたのは嬉しいです♪
Commented by mikiosu at 2015-08-22 09:45
Sippo様
コメントありがとうございます。
蛹になったらアリがいなくなって寄生される率が高くなるのでは、と思っていたのですが、少なくとも蛹になりたての頃にはまだアリが守ってくれているようです。
ここは蚊が多いところなので、暑いのは我慢して長袖で行っていますが、顔は守れません(苦笑)。
Commented by mikiosu at 2015-08-22 09:47
yurin様
コメントありがとうございます。
ムラサキツバメもムラサキシジミも、まだ交尾シーンが撮れていない、と言うかまだ見たことがないと思うので、何とか交尾シーンを撮りたいです。
Commented at 2017-11-23 00:18 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by mikiosu at 2017-11-23 06:15
鍵コメ様
ご来訪&コメントありがとうございます。
いただいたコメントだけでは連絡先が分かりかねますので、鍵コメントでメールアドレスを教えてくださると助かります。よろしくお願いいたします。
名前
URL
削除用パスワード