ルリモンハナバチの模様(2015年9月11日)
先週末の郊外遠征では久し振りにハラアカヤドリハキリバチを見かけた(写真1)。
街道脇のキバナコスモスで熱心に吸蜜していた。
▼写真1 ハラアカヤドリハキリバチ(2015年9月5日、東京郊外)
写真2はハキリバチの仲間。
ハラアカヤドリハキリバチよりはずっと小さい。ハキリバチの仲間は種類が多くて同定が難しい。これも街道脇のキバナコスモスにきていた。
▼写真2 ハキリバチの仲間(2015年9月5日、東京郊外)
写真3、4は近所の公園で見かけたミカドトックリバチ。
ミカドトックリバチは泥でトックリ状の巣を作る。それらしい巣は何度か見たことがあるが、巣を作る姿を見てみたい。
▼写真3 ミカドトックリバチ その1a(2015年8月27日、東京都区内)
▼写真4 ミカドトックリバチ その1b(2015年8月27日、東京都区内)
※写真4はOLYMPUS STYLUS TG-4 Tough
写真5〜7はルリモンハナバチ。
今夏は8月12日にも見かけた。
ルリモンハナバチはこれまで何度か撮っているが、吸蜜時間が短く、すぐに移動するのでなかなか綺麗に撮れなかった。
この日も主フィールドのキツネノマゴで吸蜜している姿を見かけ、しつこく追いかけて何とか撮れた。
▼写真5 ルリモンハナバチ その1a(2015年8月22日、東京近郊)
▼写真6 ルリモンハナバチ その1b(2015年8月22日、東京近郊)
拡大してみるとルリモンハナバチの模様は色帯ではなく毛帯だった(写真7)。
▼写真7 ルリモンハナバチ その1c(2015年8月22日、東京近郊)
ルリモンハナバチの模様が毛であることは、これまで気にしていなかった。
ハラナガツチバチの仲間では、♂が黄色い色帯、♀が毛帯になっていたりする。
参考までに過去に撮ったハラナガツチバチの仲間の写真を載せておく。
写真8、9は主フィールドのヤブガラシに来ていたハラナガツチバチの仲間。多分キンケハラナガツチバチではないかと思うが、この仲間もいろいろあるので、ハラナガツチバチの仲間としておく。
写真8は左側が♂、右側が♀。
♂は触角が長く、♀は短い。
▼写真8 ハラナガツチバチの仲間 その1 ♂&♀(2011年10月17日、東京近郊)
※写真8はニコンD90 & タムロンSP AF90mm f /2.8 Di MACRO
♂の腹部の帯は色帯+まばらな毛になっている(写真9)。
▼写真9 ハラナガツチバチの仲間 その2 ♂(2011年10月17日、東京近郊)
※写真9はニコンD90 & タムロンSP AF90mm f /2.8 Di MACRO
♀の腹部の帯は毛帯になっている(写真10)。
▼写真10 ハラナガツチバチの仲間 その3 ♀(2013年10月30日、東京都千代田区)
※写真10はニコンD7000 & AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED
♂と♀で腹部の色彩の構造が違う理由がよく分からないが、そうなっているのだから仕方がない(笑)。
ルリモンハナバチの画像をネット上で検索してみると、どれも毛の模様になっているようなので、その点は♂も♀も同じなのかもしれない。触角の長さもどれも似たような感じだったので、ルリモンハナバチに関しては♂と♀の判別ポイントがどこなのかよく分からない。
撮影機材:※印以外はニコンD7200+MB−D15 & AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED&スピードライトSB-910
by mikiosu | 2015-09-11 11:43 | 虻・蜂 | Comments(6)
Commented
by
pastel24 at 2015-09-11 21:42
「ハラアカヤドリハキリバチ」鮮やかです。 昨年はルリモンハナバチとセットで見ることが出来たのですが、今年は未だに出会っておりません。
ハラナガツチバチによる♂♀の色帯、毛帯の比較、興味深く拝見させていただきました。
ルリモンハナバチ、有名なわりには生態情報は少ないですね。昨年、交尾の寸前の状況を見ましたが寸前まででした。交尾態を確認出来れば、♂♀の違いの有無など参考になると思ったのですが、WEB上でも交尾の写真は無く、最近は何らかの単為生殖などと思うようになりました。またホスト(宿主)との関係を示す写真もなく、未知の部分が多いように思います。♂♀の分別は相当難儀な課題と思っております。主観のため、♂♀の違いに繋がるかは分かりませんが、幾分大きさの違いがある個体がいるように思っています。紋様や触角長の個体差について過去写真を再考して見ようかとも(笑)
両種共、寄生バチのためホストがいるはずですが、このホストを写真に撮る機会がありません。最近は寄生バチとホストを一緒にアップ出来ればと思っているのですが、思い通りにはゆきません。余談ばかりになってしまいました(笑)
ハラナガツチバチによる♂♀の色帯、毛帯の比較、興味深く拝見させていただきました。
ルリモンハナバチ、有名なわりには生態情報は少ないですね。昨年、交尾の寸前の状況を見ましたが寸前まででした。交尾態を確認出来れば、♂♀の違いの有無など参考になると思ったのですが、WEB上でも交尾の写真は無く、最近は何らかの単為生殖などと思うようになりました。またホスト(宿主)との関係を示す写真もなく、未知の部分が多いように思います。♂♀の分別は相当難儀な課題と思っております。主観のため、♂♀の違いに繋がるかは分かりませんが、幾分大きさの違いがある個体がいるように思っています。紋様や触角長の個体差について過去写真を再考して見ようかとも(笑)
両種共、寄生バチのためホストがいるはずですが、このホストを写真に撮る機会がありません。最近は寄生バチとホストを一緒にアップ出来ればと思っているのですが、思い通りにはゆきません。余談ばかりになってしまいました(笑)
0
Commented
by
yurinBD at 2015-09-11 22:04
Commented
by
mikiosu at 2015-09-12 05:30
pastel様
コメントありがとうございます。
今年はあまりハチの写真を撮っていませんが、ハラナガツチバチなどまだこれからが本番ではないかと思います。ここ2〜3年はあまり撮っていなかったので、今季は見つけたら積極的に撮りたいと思っています。
コメントありがとうございます。
今年はあまりハチの写真を撮っていませんが、ハラナガツチバチなどまだこれからが本番ではないかと思います。ここ2〜3年はあまり撮っていなかったので、今季は見つけたら積極的に撮りたいと思っています。
Commented
by
mikiosu at 2015-09-12 05:35
Commented
by
Nature_Oyaji at 2015-09-14 20:49
いつもながら鮮やかです。ルリモンハナバチもこんなに綺麗なんですね。
連休中、天気の良い日を狙ってもう一度会いに行く予定です。
連休中、天気の良い日を狙ってもう一度会いに行く予定です。
Commented
by
mikiosu at 2015-09-15 04:51