九月の蛾から、ホシヒメホウジャクの飛翔シーンほか(2015年11月21日)
今更ながら今年9月に撮った蛾たち(苦笑)。
写真1はミドリリンガ。
東京郊外の山麓で見つけた。緑色の上翅にオレンジ色の下翅が綺麗だった。
▼写真1 ミドリリンガ(2015年9月5日、東京郊外)
写真2はモンウスギヌカギバ。
これも東京郊外の山麓で見つけた。毎年見かけるが、綺麗なので見かけると撮りたくなる。
私はロールシャッハテストみたいな模様だと思っていた。ところが、モンウスギヌカギバの模様は、下翅の茶色い部分が鳥の糞、左右の上翅の焦茶色の部分はハエに擬態していると言われているらしい。つまり鳥の糞にハエがきている姿を上翅と下翅の両方で表現している訳だ。日本のモンウスギヌカギバよりも熱帯に棲むモンウスギヌカギバの方がその傾向が顕著らしい。
今回調べてみるまで知らなかったし、そう思ったことはなかったけれど、そう言われてみるとそんな気もしてくる。
▼写真2 モンウスギヌカギバ(2015年9月5日、東京郊外)
写真3はクワゴマダラヒトリ♂。
これも東京郊外の山麓で見つけたもの。♂の触角は両櫛歯状になっていた。
▼写真3 クワゴマダラヒトリ♂(2015年9月5日、東京郊外)
写真4、5はキハラゴマダラヒトリ。
これは近所の公園で見つけた。キハラゴマダラヒトリとアカハラゴマダラヒトリはよく似ているので、撮る時に腹部を確認しておきたい蛾だ(写真5)。
腹部を見ないで識別できる人はかなりの通か、もしくは物好きと言うべきだろう(笑)。
▼写真4 キハラゴマダラヒトリ その1a(2015年9月11日、都区内)
▼写真5 キハラゴマダラヒトリ その1b 側面から(2015年9月11日、都区内)
写真6はコウモリガ。
東京郊外の河川敷に、彼岸花にくる黒系アゲハを撮りに行った時に見つけた。
露出が難しい上、彼岸花と一緒に撮るのにかなり苦労した(汗)。
今年はコウモリガとキマダラコウモリの両方を見たことになる。
▼写真6 コウモリガ(2015年9月19日、東京郊外)
※写真6はニコンD7200+MB−D15 & AF-S NIKKOR 70−200mm f/4G ED VR&スピードライトSB-910
写真7はマダラカギバ。
マダラカギバは色の個体変異が大きい印象がある。この個体は色の濃い方と思う。
▼写真7 マダラカギバ(2015年9月19日、東京郊外)
写真8はヒメコスカシバ、写真9はコスカシバ。同じ日に植物園の花壇で見つけた。
写真8はハッカの花にきているヒメコスカシバ♂。
▼写真8 ヒメコスカシバ♂(2015年9月26日、東京郊外)
写真9はホソバオケラの花にきているコスカシバ♂。
コスカシバは8月に近所の公園でも撮っているが、ヒメコスカシバと比較するために一緒に載せてみた。
コスカシバの方が一般に大きいのと、腹部の黄色い帯の位置がちょっと異なる。
▼写真9 コスカシバ♂(2015年9月26日、東京郊外)
写真10〜12はホシヒメホウジャク。
写真10、11は昭和記念公園の花壇の花(多分ハーブ系の花)にきていたホシヒメホウジャクの飛翔シーン。
花が小さいせいか、吸蜜時間が短くて撮るのに苦労した。
ホシホウジャクに比較して、上翅の面積の割りに腹部が大きく見える。ホバリングして吸蜜する時には前脚を花に添えてエネルギー消費を抑えるケースが多いように思う。
▼写真10 ホシヒメホウジャク その1a 飛翔中(2015年9月29日、立川・昭和記念公園)
▼写真11 ホシヒメホウジャク その1b 飛翔中(2015年9月29日、立川・昭和記念公園)
※写真11、12はニコンD7200+MB−D15 & AF-S NIKKOR 70−200mm f/4G ED VR&スピードライトSB-910
写真12はホシヒメホウジャクの静止シーン。
これは11月に主フィールドで見つけたものだが、ついでに載せておく。
▼写真12 ホシヒメホウジャク その2(2015年11月6日、東京近郊)
ホウジャク類は飛んでいるシーンをよく見るが、ホシヒメホウジャクに関してはとまっている姿を見ることが多い気がする。調べてはいないが、ホシヒメホウジャクの飛翔シーンを撮ったのは初めてだったように思う。
そのうちホウジャク類の飛翔シーン特集でもやってみたいものだ。
撮影機材:※印以外はニコンD7200+MB−D15 & AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED&スピードライトSB-910
by mikiosu | 2015-11-21 10:51 | 蛾 | Comments(0)