そして誰もいなくなったムラサキツバメ&忍者であったムラサキシジミ(2016年2月5日)

1月28日にとうとう1匹になってしまった主フィールドのムラサキツバメの集団F。この日はまだムラサキツバメが1匹付き合ってくれていたが、1月30日には単独になり、翌31日には姿を消してしまった…。

写真1は見納めとなったムラサキツバメの姿。
2月3日には遊歩道のムラサキツバメ(集団C)もいなくなっていたので、今季観察してきたムラサキツバメの集団A〜Fまですべて全滅となってしまった。

▼写真1 ムラサキツバメ集団Fの最後(ノートリミング、2016年1月30日、東京近郊)
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写真2は最後のムラサキツバメのすぐ脇にとまっていたムラサキシジミ。
これは二日前に寄り添っていた個体だろうか。この個体も翌日には姿を消していた。

▼写真2 ムラサキシジミ その1(2016年1月30日、東京近郊)
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しかし、同日主フィールド外れのサンゴジュにムラサキシジミの集団がいたとの情報をいただき、探しに行ってみると、とりあえず1匹だけだが見つかった。
これを個体Aとしておく(写真3)。

▼写真3 ムラサキシジミ(個体A) その2(ノートリミング、2016年1月30日、東京近郊)
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個体Aは翌日もいたが、1時間後にもう一度通りかかるといなくなっていたようだ。
別のサンゴジュでは3匹の集団を見つけた。これを個体BCDとする(写真4)。
ムラサキシジミだけの集団は初めて見たので結構嬉しい。
この付近の樹上を眺めながら歩いていると、
「もしかして、みき♂さんですか?」と声を掛けられた。
声の主はサンゴジュでムラサキシジミの集団を見つけたと教えてくださったS氏であった。ムラサキシジミの集団を見つけられたのはS氏のお陰である。S氏に感謝♪

▼写真4 ムラサキシジミ(個体BCD) その3(2016年1月31日、東京近郊)
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この日はさらにツバキでも単独個体を見つけた。これを個体Eとする(写真5)。

▼写真5 ムラサキシジミ(個体E) その4a(2016年1月31日、東京近郊)
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写真6は個体Eを後日撮り直したもの。
微妙に脚の位置が変わっていた。

▼写真6 ムラサキシジミ(個体E) その4b(2016年2月4日、東京近郊)
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この辺りにはマテバシイが多いのでムラサキツバメもいるのではないかと熱心に眺めていると、ムラサキツバメはいなかったが、またムラサキシジミを見つけた。
はっきりしないがどうも2匹くらいいるように見える。これを個体FGとする(写真7)。

▼写真7 ムラサキシジミ(個体FG) その5a(2016年2月1日、東京近郊)
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二日後にもう一度撮り直してみると、3匹になっていた。増えた個体を個体Jとしておく(写真8)。
1匹増えたということは、この時期でもどこかから飛んできたということなのだろう。ムラサキシジミはやはりムラサキツバメよりも寒さに強いのではないかと推測する。

▼写真8 ムラサキシジミ(個体FGJ) その5b(2016年2月3日、東京近郊)
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※写真8はニコンD7200+MB−D15 & AF-S NIKKOR 70−200mm f/4G ED VR&スピードライトSB-910

さらに個体Eとは別のツバキで2個体見つけた。これを個体HIとする(写真9、10)。

▼写真9 ムラサキシジミ(個体HI) その6a(ノートリミング、2016年2月4日、東京近郊)
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▼写真10 ムラサキシジミ(個体HI) その6b(2016年2月4日、東京近郊)
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2月3日には、この間までムラサキツバメの集団Fがいた付近でもムラサキシジミを見つけた。これを個体Kとする(写真11、12)。

▼写真11 ムラサキシジミ(個体K) その7a(ノートリミング、2016年2月3日、東京近郊)
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※写真11はニコンD7200+MB−D15 & AF-S NIKKOR 70−200mm f/4G ED VR&スピードライトSB-910

▼写真12 ムラサキシジミ(個体K) その7b(2016年2月4日、東京近郊)
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ムラサキツバメは誰もいなくなってしまったが、代わってムラサキシジミがなんと10匹!(2月4日現在)。
ムラサキツバメの集団Fの近くにいたムラサキシジミを除くと、ムラサキシジミはすべて枯れた茶色い葉にとまっているではないか。
個体E、Kや集団BCDなど容易には見つからない感じがする。多くは緑色の葉上で集団を形成するムラサキツバメと大きく異なる。
ムラサキシジミが時折ムラサキツバメの集団の中に紛れているのは、集団を形成しようと言うのではなく、そこに茶色いものがあるから、ではないのかと思ったりした。

撮影機材:※印以外はニコンD7200+MB−D15 & AF-S NIKKOR 300mm f/4E PF ED VR&スピードライトSB-910

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by mikiosu | 2016-02-05 23:59 | | Comments(12)

Commented by twoguitar at 2016-02-06 07:20 x
おはようございます。
ムラサキツバメ、A~Fまでの集団形成があったのに誰もいなくなり寂しい限りですね。どこかに単独で隠れたりしていないでしょうか。
それにしても、ムラサキシジミを10頭も見つけだすなんてものすごい執念ですね。
その気になればきっと見つかるという希望が芽生えて来ましたよ。
しかし、残念なことに風を引いてしまって、晴れても家の中でじっとしています。
Commented by 2008oharu at 2016-02-06 08:25
お早うございます。ムラサキシジミの忍術もみき♂さんにあっては次々と見破られましたね。お陰様で私も観察が続けられます。シジミが茶色いものを選んで隠れる性質があるからツバメの集団に混ざったという洞察、私もちょうど考えていました。
Commented by yurinBD at 2016-02-06 11:31
ムラサキツバメの越冬、なかなか難しいようですね。
一方でムラサキシジミ達の姿はたくさん、
耐寒性ではムラサキシジミの方が上との考察に
なるほど~、確かに!と思いました。
茶色いに紛れるという点も、思い当たる光景を見たこと
があり、これもまたなるほど~、確かに!と思いました。
興味深い内容で楽しませて頂きました!
Commented by pastel24 at 2016-02-06 18:38
ラストの二行、なるほどです。
ムラサキシジミ、例外の一頭を除き同化の術、まさに忍者ですね。そんな忍者を、10頭見つけるとは凄い眼力と観察力です。
当MFのツバメのC&Dポイントは4日の時点では変わりはありませんでした。
外的要因による消滅なのか? 時期的に集団越冬の自然解消なのか気になるところですね。塒を自力で飛び出した後、帰還しなければ集団の解散が始まったと判断しても良いのではと思うのですが、その現場を見届けるには定点カメラなどでの観察以外無理でしょう。あとはレバタラ考察になりますが、春から夏にかけて、近辺で見かけたり、来季にほぼ同じ場所での越冬集団が確認出来れば、増減はあったにせよ残った個体は自然解散したと考えても良いのではと個人的には思うようにしています。
いずれにしても継続観察の結果として、2月初めには集団越冬を確認できなかったという貴重な事実として捉えても良いのではと思います。
来季も同様な観察が出来ると良いですね
Commented by mikiosu at 2016-02-07 02:49
twoguitar様
コメントありがとうございます。
ムラサキツバメは残念ながらいなくなってしまいましたが、ムラサキシジミがこんなに見つかって、自分でもびっくりです(笑)。
お風邪の方はいかがですか、私も2〜3日前からぐずぐずしているので、気をつけたいです。
Commented by mikiosu at 2016-02-07 02:52
おはる様
コメントありがとうございます。
確かこの間、ムラサキツバメがこんなにいるのだから、ムラサキシジミも負けないくらいどこかにいるはずと話していたような気が…。
ムラサキシジミ、年末に見た時には気がつかなかっただけなんでしょうか。
Commented by mikiosu at 2016-02-07 02:54
yurin様
コメントありがとうございます。
ムラサキツバメと入れ替わるようにムラサキシジミが見つかったので、春までもう少し越冬蝶を観察できそうです。
Commented by mikiosu at 2016-02-07 02:56
pastel様
コメントありがとうございます。
ムラサキ兄弟が越冬する姿を観察するのは初めてなので、わからないことだらけです。
いずれにしても来季以降も継続して観察していきたいです。
近々観察に適した場所に引っ越すかもしれないので、それもちょっと楽しみです。
Commented by himeoo27 at 2016-02-07 11:34
主フィールドのムラサキツバメの集団Fの
ムラサキツバメが0頭になったとのこと残
念です。
見沼田んぼの越冬ムラサキツバメは、1頭
まで1月30日減りましたが、2月6日に2頭
に増えてした。
ひょっとしたら集団Fの部分復活があるかも
です。
Commented by Sippo5655 at 2016-02-07 21:34
興味深いですね・・・
集団で越冬しようとするのは、単独では弱いから・・・?
私は今季、ムラツの越冬集団は見ていませんが
つい先日、日向ぼっこに降りてきた1頭は確認しました。
居なくなってしまった子たちは、どうなってしまったのでしょうね・・・
場所を変えて生き延びていて欲しいと願いたいです。。
Commented by mikiosu at 2016-02-08 20:14
himeoo様
コメントありがとうございます。
おっしゃる通り、その後近くの葉に1匹いるとの情報が観察仲間から寄せられました。近々見に行ってみたいと思っています。ムラサキツバメは放浪癖があるので気を抜けませんね(笑)。
Commented by mikiosu at 2016-02-08 20:20
Sippo様
コメントありがとうございます。
昨夏以降、ムラサキ兄弟には何かと縁のある感じがしております。発生場所もいくつか抑えたので、今季ばかりでなく、ずっと観察できると良いなと思っています。
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