ミヤマカラスアゲハはどうなる(2016年5月15日)

連休中の5月6日はミヤマカラスアゲハ狙いで東京郊外に遠征した。
しかし、この日は予報に反して朝から曇り模様で嫌な感じがした。現地に着くとやはりどんより曇っていて、肌寒いほど。とても蝶が撮れる雰囲気ではなかった…。
それでもせっかく来たので林道を少し歩く。

写真1は何匹か見られたスギタニルリシジミ。

▼写真1 スギタニルリシジミ(2016年5月6日、東京郊外)
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ウツギ系の花は咲いていたものの、ミヤマカラスアゲハの姿はまったくなく、コツバメが1匹だけポツンといた(写真2)。

▼写真2 コツバメ(2016年5月6日、東京郊外)
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昼に引き上げる頃にサカハチチョウがチラホラ見られた。
写真3は地面で開翅するサカハチチョウ。

▼写真3 サカハチチョウ その1a 開翅(2016年5月6日、東京郊外)
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見ていると、何かを確かめるように地面に触角を叩き付けていた(写真4)。
後日別の場所で観察すると、花の上でも同じような行動が見られた。

▼写真4 サカハチチョウ その1b 開翅(2016年5月6日、東京郊外)
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この日は結局ミヤマカラスアゲハどころか黒系アゲハを1匹も見かけないまま引き上げた。

その後はなかなか良い日がなかった。一週間後の5月13日にようやく好天になり、リベンジに出かける。朝5時頃からすでに青空が広がっていて良い感じがした。
ところが…、考えることはみな同じなのだろう、網を持った人がたくさん押し寄せていて、林道の水場で見かけた今季最初のミヤマカラスアゲハはあえなくネットインされてしまった(涙)。
水場にはそれぞれネットマンが陣取っていて、吸水に来るミヤマカラスアゲハを虎視眈々と狙っているような有様であった。
ネットマンのいない水場をひとつ見つけて待つことしばし。
ようやく1匹のミヤマカラスアゲハがやってきて、林道脇の湿ったところで吸水をはじめた(写真5、6)。

▼写真5 ミヤマカラスアゲハ♂ その1a 半開翅(2016年5月13日、東京郊外)
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▼写真6 ミヤマカラスアゲハ♂ その1b(2016年5月13日、東京郊外)
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やがて近くにあったカエルの死骸に取り付き、先にきていたオナガアゲハ♂と仲良く吸汁(写真7、8)。

▼写真7 ミヤマカラスアゲハ♂&オナガアゲハ♂ その1d(2016年5月13日、東京郊外)
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▼写真8 ミヤマカラスアゲハ♂&オナガアゲハ♂ その1e(2016年5月13日、東京郊外)
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ミヤマカラスアゲハはもう1匹飛んできたのだが、いつの間にかネットマンが近寄ってきていて、別個体はネットインされてしまった。
自分のいた水場にはネットマンが張り付いてしまい、「写真を撮り終わったら採らせてください」と言う。
…。
それでは、「もう撮ったのでどうぞ捕まえてください」とでも?
そんな場所にいたくないので、自分の方が移動してしまった。
結局移動しても別の水場にもネットマンがいるのでどうにもならず、早々に引き上げてしまった。

写真9〜14は同じ場所で撮ったミヤマカラスアゲハの飛翔シーン。
この時はもうネットマンがきているのに気づいていたので、吸水しないで飛んでいってしまえと思ったり、あ、その前に少し撮らせて欲しい。でも捕まる前に逃げてくれ…などと思いながらの撮影になってしまった。

▼写真9 ミヤマカラスアゲハ♂ 飛翔中 その1f 側面(2016年5月13日、東京郊外)
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▼写真10 ミヤマカラスアゲハ♂ 飛翔中 その1g 開翅(腹面)(2016年5月13日、東京郊外)
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▼写真11 ミヤマカラスアゲハ♂ 飛翔中 その1h 側面(2016年5月13日、東京郊外)
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▼写真12 ミヤマカラスアゲハ♂ 飛翔中 その1i 側面(2016年5月13日、東京郊外)
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▼写真13 ミヤマカラスアゲハ♂ 飛翔中 その1j 開翅(2016年5月13日、東京郊外)
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▼写真14 ミヤマカラスアゲハ♂ 飛翔中 その1k 開翅(2016年5月13日、東京郊外)
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ちゃんと数えた訳ではないがこの日は7〜8人のネットマンがきていたようだ。
そのうちの一人は「ミヤマカラスアゲハが全然飛んでこないよ」とぼやいていた。実際この日は絶好のチョウ日和だったにもかかわらず、ミヤマカラスアゲハの姿は少なかった。
採られてしまうのは美麗な蝶の宿命か…。
「飛んでこないのはあんたたちが採ったからだろ!」は私の心の中の叫びであった。

撮影機材:ニコンD7200+MB−D15 & AF-S NIKKOR 300mm f/4E PF ED VR

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by mikiosu | 2016-05-15 23:59 | | Comments(12)

Commented by yurinBD at 2016-05-16 07:16
週末に少し東京郊外の林道を歩きましたが、ミヤマカラスアゲハに会うことはできませんでした。
こうして水場で待つのが良いわけですね、次の機会にやってみます。
写真9からの飛翔写真の数々、素晴らしいですね!
特に13-14は表翅の輝きが確り写り、お見事です!
Commented by ダンダラ at 2016-05-16 08:24 x
なかなか大変な場所ですね。
採集者の姿を見かけるとテンション下がりますね。
それでも素晴らしい吸水と飛翔写真の数々、堪能しました。
Commented by umajin2 at 2016-05-16 08:48
おはようございます。
ミヤマカラスアゲハは美しいので、採集者の良いターゲットなんでしょうね。
採集者の中には、根こそぎ掬って持っていってしまう輩がいます。
そんなに必要なの?といつも思いますね。
自分のコレクション?それともネットで金儲け?
複雑な気持ちです。
Commented by HemlenK at 2016-05-16 09:10
うーん、辛いですね(^_^;)私もそんなところに出くわしたら場所を離れるでしょうね。
有名ポイントはいきたくありません(^_^;)
Commented by maximiechan at 2016-05-16 19:55
ミヤマカラスアゲハも採集者が集まるのですか。美しいものを独り占めしようとしているのか、何らかの見返りがあるのか?
実は今年はそっちの方も探索してみたいなと思っていたのですが、厳しそうですね。
そんな現実をこの記事で知りました。
さて、それでもミヤマカラスアゲハの素敵な姿を見事に撮られていて感心しました。
Commented by axinite at 2016-05-16 22:36
黒猫です。
そういえば、私はミヤマカラスアゲハを観る目的で遠征したことがありませんでした。
こうして並べてみるとオナガアゲハとはかなり大きさに差があるのですね。

かつてハヤシミドリシジミを撮影しているとき、ネットを持った方が一人来たのですが、その場に座って

  - どうぞ存分に撮影されてください … 採集はその後で充分できますから

と言われるのです。
さらに一回に採るのは一種の♂♀二頭ずつ計四頭を上限と決めているとか。
ああ、この人は採集者のサムライだな … って思いました。
採集者・撮影者どちらもマナーのあるなしはその人ごとなのでしょうね。
Commented by mikiosu at 2016-05-17 04:33
yurin様
コメントありがとうございます。
ミヤマカラスアゲハ、都内でじっくり撮れる場所がなくなってきました。寂しいことです。
Commented by mikiosu at 2016-05-17 04:35
ダンダラ様
コメントありがとうございます。
これまではこんなに採集者が押し寄せることはなかったのですが…。この日はみんなの思いが重なっちゃったようです。
Commented by mikiosu at 2016-05-17 04:37
umajin様
コメントありがとうございます。
自分も子どもの頃には採集して標本を作ったりしたので、採集することが全て悪とは言いかねますが、何ともやりきれない思いがあります。
Commented by mikiosu at 2016-05-17 04:39
ヘムレン様
コメントありがとうございます。
この日は撮影者2〜3人、ネットマン7〜8人で旗色が悪かったです。
Commented by mikiosu at 2016-05-17 04:41
maximiechan様
コメントありがとうございます。
過去には多くて2〜3人くらいだったので、この日が特別だったのだと思います。
ミヤマカラスアゲハは1個体しか撮れず、名刺を作りたくなるような写真は撮れませんでした(涙)。
Commented by mikiosu at 2016-05-17 04:44
黒猫様
コメントありがとうございます。
そうなんです、オナガアゲハとミヤマカラスアゲハを比較してみたくて並べてみました。このミヤマカラスアゲハ自体がちょっと大きめだったような気もします。
撮影者にも困った人はいるので、自省もしなければなりませんね。
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