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オトシブミいろいろ(2017年5月11日)

いろいろと言っても4種類だ。
埼玉県某所でツツジに来る黒系アゲハをたくさん撮った日、最初に蝶を撮ったのは11時過ぎ。現地に着いたのは9時前である。その間何をしていたかというと、林道脇の葉上や葉裏でオトシブミなどを観察していた。

写真1は初見のカシルリオトシブミ。
体長3〜4ミリの小さなオトシブミだ。

▼写真1 カシルリオトシブミ その1(ノートリミング、2017年5月7日、埼玉県)
オトシブミいろいろ(2017年5月11日) _d0303129_22345736.jpg


しかし拡大すると金属光沢があってなかなか綺麗だ(写真2)。

▼写真2 カシルリオトシブミ その2(2017年5月7日、埼玉県)
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写真3はイタドリの葉上で交尾中のカップル。
葉っぱの一部にはすでに切れ込みが入っていた。

▼写真3 カシルリオトシブミ その3a(2017年5月7日、埼玉県)
オトシブミいろいろ(2017年5月11日) _d0303129_22353690.jpg


拡大してみる(写真4)。
交尾したまま葉上を歩いている。

▼写真4 カシルリオトシブミ その3b(2017年5月7日、埼玉県)
オトシブミいろいろ(2017年5月11日) _d0303129_22354743.jpg


約1時間後に見てみると♀が単独で葉っぱを巻いていた(写真5)。

▼写真5 カシルリオトシブミ その3c(2017年5月7日、埼玉県)
オトシブミいろいろ(2017年5月11日) _d0303129_22355966.jpg


写真6は別個体の♀と揺籃。
揺籃は切り落とすらしいので、これから切り落とすところなのだと思う。

▼写真6 カシルリオトシブミ その4(2017年5月7日、埼玉県)
オトシブミいろいろ(2017年5月11日) _d0303129_22361283.jpg


写真7、8はルイスアシナガオトシブミ。
ルイスアシナガオトシブミも初見。初見で交尾シーンが撮れたのは嬉しい。

▼写真7 ルイスアシナガオトシブミ その1a 交尾中(2017年5月7日、埼玉県)
オトシブミいろいろ(2017年5月11日) _d0303129_22362449.jpg


写真8の方が先に撮ったもの。このカップルは多分同じ個体だと思う。
最初に見た時には♀が揺籃を作成していた(下の個体)。♂は近くでうろうろしていた(上の個体)。
この葉っぱはケヤキではないかと思う。既に3個ほど揺籃が出来ていて、巻いているのは4個目だ。

▼写真8 ルイスアシナガオトシブミ その1b 揺籃作成中(ノートリミング、2017年5月7日、埼玉県)
オトシブミいろいろ(2017年5月11日) _d0303129_22363760.jpg


近くの葉上では(ヒメ)コブオトシブミが交尾していた。
ヒメコブオトシブミと呼ばれるのが一般的かもしれないが、以前コブオトシブミとして統合されたとどこかで読んだ気がする。
ホストはイラクサ科のカラムシ、ヤブマオ、コアカソなどでどれも似ていて判別が難しい。画像を見た限りではアカソの葉っぱが一番近い気がした。

▼写真9 (ヒメ)コブオトシブミ交尾中(2017年5月7日、埼玉県)
オトシブミいろいろ(2017年5月11日) _d0303129_22364858.jpg


写真10はヒゲナガオトシブミ♂。

▼写真10 ヒゲナガオトシブミ♂ その1(2017年5月7日、埼玉県)
オトシブミいろいろ(2017年5月11日) _d0303129_22365845.jpg


写真11は♂が葉っぱを食べているところ。
この葉はアブラチャンではないかと思う。長い触角が邪魔になりそうだが、手前側に引き寄せているようだ。

▼写真11 ヒゲナガオトシブミ♂ その2(2017年5月7日、埼玉県)
オトシブミいろいろ(2017年5月11日) _d0303129_2237842.jpg


写真12はヒゲナガオトシブミの♀。
ヒゲナガオトシブミも交尾シーンが撮れるともっと良かったけれど、そう都合良くはいかなかった。

▼写真12 ヒゲナガオトシブミ♀(2017年5月7日、埼玉県)
オトシブミいろいろ(2017年5月11日) _d0303129_22372018.jpg


ほかにも甲虫類がいろいろ撮れて、蝶を撮る前に撮影枚数が300枚を超えていたのでちょっと焦った(笑)。
オトシブミ以外の甲虫類はまた別の機会に紹介したい。

撮影機材:OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II & M.ZUIKO DIGITAL ED 30mm F3.5Macro

by mikiosu | 2017-05-11 23:59 | 甲虫 | Comments(6)

Commented by ba-mf08 at 2017-05-14 11:31
やっぱり、このレンズ、良いなぁ…
Commented by mikiosu at 2017-05-15 04:06
ba-mf08様
コメントありがとうございます。
あれ? まだお持ちじゃなかったですか。このレンズは軽量コンパクトだし、コストパフォーマンスも良いのでお勧めします。
被写体によって60ミリマクロレンズと使い分けるのが理想ですが、実際には両方もって歩くのは面倒なので30ミリマクロがメインになっちゃってます。
最近マクロツインライトが欲しくなってきて困ってます(笑)。
Commented by nori at 2017-05-15 07:57 x
オトシブミいろいろ、かわいいです。
4種とも、雌雄撮影されていてすごいですね。
揺籃を作る様子もじっくり見てみたいです。
さらに甲虫も楽しみにしています~。
Commented by umajin2 at 2017-05-15 11:54
こんにちは。
春はオトシブミやチョッキリをよく見る事ができますね。
過去に私もカシルリオトシブミの揺籃を作っているところに遭遇し、揺籃を落とす瞬間を撮ろうと待っていまし
たが、落ちた瞬間にシャッターを切ったつもりが、指(脳)の反応が遅かったようで写っていませんでした(汗)
どれも小さい種ですが、鮮明に撮られていますね!
Commented by mikiosu at 2017-05-16 10:49
nori様
コメントありがとうございます。
先日丘陵方面でお見かけした際にはほとんどお話が出来ず残念でした。
今季導入した12−100ミリズームレンズは小さな甲虫類もわりと撮りやすいので取り上げる機会が増えそうです♪
Commented by mikiosu at 2017-05-16 10:50
umajin様
コメントありがとうございます。
昨日はエゴツルクビオトシブミの揺籃作りも見ることができました♪ ただし風に揺れてろくな写真は撮れませんでした(苦笑)。
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