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蛾の親子シリーズ・ミノウスバ編(2014年11月18日)

毎年11月上旬、ほぼ決まった時期に出ると言われるミノウスバ。
これまでなかなか成虫を撮るチャンスがなかった。
今年は「公園昆虫記」のおはるさんのご協力をいただき、♀の産卵シーンを何度か見ることができた。

写真1はミノウスバ♀の産卵シーン。
主フィールドのマユミで産卵していた。枝の先端に1匹、中ほどに1匹、写真には写っていないがもう少し下にもう1匹いた。茎にはびっしりと卵が付着していた。

▼写真1 ミノウスバ♀ その1a 産卵シーン(外部ストロボ、2014年11月2日、東京近郊)
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写真2〜5は二日後に別のマユミで見つけた♀の産卵シーン。
最初は交尾シーンかと思ったが、よく見ると重なっているのはどちらも♀だった。

▼写真2 ミノウスバ♀ その2a 産卵シーン(外部ストロボ、ノートリミング、2014年11月4日、東京近郊)
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重なっている右側の2匹をアップにしたのが写真3。
枝はもっとあるのに、どうしてわざわざ同じ場所で産卵するのか分からない。
産卵を見かけた3地点では、いずれも同じ枝に複数の♀が産卵していた。

▼写真3 ミノウスバ♀ その2b右 産卵シーン(外部ストロボ、2014年11月4日、東京近郊)
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写真4は左側の1匹をアップにしたもの。頭の先にも卵があり、どの個体の卵なのか、区別できそうもない。

▼写真4 ミノウスバ♀ その2c左 産卵シーン(外部ストロボ、2014年11月4日、東京近郊)
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写真5はすぐ近くの枝にいた♀。

▼写真5 ミノウスバ♀ その3 産卵シーン(外部ストロボ、ノートリミング、2014年11月4日、東京近郊)
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写真6は後日主フィールドのマサキで見つけた卵。
卵にはミノウスバ♀の毛が被せてある。
この枝の右側にはまだ♀が2匹とまっていた。♀は産卵すると力尽きて枝に抱きついたまま死んでしまうようだ。
写真1のマユミの枝には、2週間以上経った11月18日にもまだ♀が3匹ほどとまっていた。
フェンスの向こうなので確認はできないが、おそらく産卵後にそのまま息絶えたのだろう。

▼写真6 ミノウスバの卵(外部ストロボ、2014年11月15日、東京近郊)
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写真7、8はミノウスバの幼虫。
ミノウスバ幼虫の食樹はマユミ、マサキなど。
2年前に撮ったこの葉っぱはよく分からないがマユミかコマユミではないかと思う。
上の写真のように卵は100個以上産みつけられるので、大量に幼虫が孵化して葉っぱを食い荒らしてしまう。
枝が丸坊主になると幼虫たちはバラバラに移動するらしく、単独で歩いている姿もよく見られる。

▼写真7 ミノウスバの幼虫 その1(2012年4月24日、附属自然教育園)
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▼写真8 ミノウスバの幼虫 その2(2012年4月24日、附属自然教育園)
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※写真7、8はニコンD90 & タムロンSP AF90mm f /2.8 Di MACRO

今年は♀の産卵シーンを初めて撮ることができたが、交尾シーンはおろか♂の写真すらないのが甚だ心もとない(笑)。
来年は♂の写真も撮りたいものだ。

参考サイト:虫Naviみんなで作る日本産蛾類図鑑ちょう・がのずかん、ほか

撮影機材:※印以外はニコンD7100+MB−D15 & AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED&スピードライトSB-910

by mikiosu | 2014-11-18 23:53 | 蛾の親子 | Comments(0)

蛾の親子シリーズ・ヒメシロモンドクガ編(2014年11月17日)

昆虫の多くは卵、幼虫、蛹、成虫と4段階のステージがある。
蝶や蛾の卵や蛹はなかなか撮れないが、3段階以上の写真が揃ったら、蛾は親子シリーズ、蝶は生態シリーズとしておいおい紹介していきたいと思う。

蛾の親子シリーズ第一弾はヒメシロモンドクガ。
写真1はヒメシロモンドクガ♀の産卵シーン。
一見すると羽化不全のように見えるが、秋に出る♀は翅が短いのが特徴だ。
これまで卵や幼虫、6月の成虫♀などは撮っていたが、秋型♀が今年ようやく撮れた。
秋型♀や卵の下に見える焦茶色の繊維はヒメシロモンドクガの繭ではないかと思う。
この繊維をほじくると蛹殻も見られると思うが、卵が付いているので控えておいた。

▼写真1 ヒメシロモンドクガ秋型♀ その1 産卵シーン(外部ストロボ、2014年10月4日、東京近郊)
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写真2は同じ日に少し離れた柵で見つけたヒメシロモンドクガ♀の産卵シーン。
これも繭の上に産卵していたようだ。

▼写真2 ヒメシロモンドクガ秋型♀ その2a 産卵シーン(外部ストロボ、2014年10月4日、東京近郊)
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写真3は写真2の個体をアップで捉えたもの。♀の触角は櫛状に発達している。

▼写真3 ヒメシロモンドクガ秋型♀ その3b 産卵シーン(外部ストロボ、2014年10月4日、東京近郊)
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写真4は産まれて間もない若齢幼虫。
繭の上に産みつけられた卵から孵化したようだ。これは一昨年の春に撮ったもの。

▼写真4 ヒメシロモンドクガの若齢幼虫(2012年4月30日、東京近郊)
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※写真4はニコンD90 & タムロンSP AF90mm f /2.8 Di MACRO

写真5は中齢幼虫。
上記のようにたくさんの卵が産みつけられるせいか、幼虫の姿も結構見かける。

▼写真5 ヒメシロモンドクガの中齢幼虫(2014年11月4日、東京近郊)
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写真6は終齢幼虫。
これはエノキの葉上で見つけた。

▼写真6 ヒメシロモンドクガの終齢幼虫(2014年11月6日、東京近郊)
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写真7は6月に見た成虫♀。
翅の短い秋型♀と外見はかなり異なる。

▼写真7 ヒメシロモンドクガ♀(内蔵ストロボ、2012年6月26日、東京郊外)
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※写真7はニコンD90 & タムロンSP AF90mm f /2.8 Di MACRO

写真8は成虫♂。
♀よりもかなり色が濃く、触角も発達している。

▼写真8 ヒメシロモンドクガ♂(内蔵ストロボ、2011年10月20日、都区内)
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※写真8はニコンD90 & タムロンSP AF90mm f /2.8 Di MACRO

交尾シーンがないのがちょっと残念。いつか撮れたらこの記事に追加したい。

参考サイト:虫Naviみんなで作る日本産蛾類図鑑ちょう・がのずかん、ほか

撮影機材:※印以外はニコンD7100+MB−D15 & AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED&スピードライトSB-910

by mikiosu | 2014-11-17 23:59 | 蛾の親子 | Comments(0)