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4月の残り蛾(2013年4月30日)

早いもので今日で4月も終わり。
4月の締めくくりはやはり蛾だろう。
何がやはりなのかはよく分からない(笑)。
エゾヨツメを探して、あちこちで少しずつ撮った蛾の写真をなかなかアップできなかったので、月末にまとめてみた次第だ。
ちなみにエゾヨツメにはまだ出会えていない(涙)。

写真1〜4はエダシャク各種。
写真1のエグリヅマエダシャクは敢えてノートリミングで載せてみた。
林縁の斜面にひっくり返っていると、落ち葉と見紛うばかりだ。
写真4はマエキトビエダシャク。この時期には都内の公園でもよく見かける種だ。この種にはオオマエキトビエダシャクという似た種がある。

▼写真1 エグリヅマエダシャク(ノートリミング、2013年4月22日、裏高尾)
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▼写真2 ミスジツマキリエダシャク(2013年4月22日、裏高尾)
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▼写真3 トビカギバエダシャク(2013年4月26日、高尾山)
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▼写真4 マエキトビエダシャク(2013年4月26日、高尾山)
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写真5はアシブトチズモンアオシャク。近縁種にチズモンアオシャクがあるので同定には注意が必要だ。
鮮やかな緑色がとても眼をひくが、これも新緑の中に身を置けば、なかなか目につかないのかもしれない。この日は林縁の建物の白い外壁にとまっていたのでかなり目立っていた。

▼写真5 アシブトチズモンアオシャク(2013年4月22日、裏高尾)
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写真6はシロオビクロナミシャク。細く白い帯がゆらゆらと曲線を描いて飛んでいる姿がなかなかユニークに見える蛾だ。
これと似た種にシラフシロオビナミシャクがあるので同定には注意が必要だ。

▼写真6 シロオビクロナミシャク(2013年4月26日、裏高尾)
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写真7はアカハラゴマダラヒトリ。キハラゴマダラヒトリと判別が難しい種だ。この時は触角を出そうと突ついたところ、赤い腹部をチラリと見せて飛んで行ったので分かった次第だ。

▼写真7 アカハラゴマダラヒトリ(2013年4月29日、裏高尾)
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写真8はクロオビリンガ。林縁の葉上にとまっていた。後で名前を調べているときに知ったが、♂の触角がよく発達しているらしい。撮影時には風が強くて触角を調べる余裕がなかったのが悔やまれる。

▼写真8 クロオビリンガ(2013年4月23日、裏高尾)
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写真9はハイイロシャチホコ。シャチホコガにも色々な種がある。この蛾はちょっと突ついたら飛んでしまった。

▼写真9 ハイイロシャチホコ(2013年4月26日、裏高尾)
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写真10はヒロオビウスグロアツバ。昨年何度か見かけたソトウスグロアツバによく似ている。この種はどうも色彩変異が激しいように思う。この色、と思っているととんでもない間違いを起こしかねない。

▼写真10 ヒロオビウスグロアツバ(2013年4月26日、高尾山)
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写真11はナミコブガ。この名にはあまり自信がない。マエモンコブガか、もしくは他のコブガの可能性もある。
最初はシロフチビコブガではないかと考えていたが、どうもコブの間隔が違うように思われ、ナミコブガとしておいた。
自信がなければ載せなければ良いのだが、コブガの特徴が出ている写真が撮れたので、是非紹介してみたかったのだ。

▼写真11 ナミコブガ(2013年4月26日、裏高尾)
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写真12、13は小さな蛾たち。これら小蛾類は5月あたりに一度まとめて紹介する機会があるかもしれない。取りあえず2種類だけ先行販売(?)という感じで載せておく。
小蛾類にはなかなか美麗な蛾が多いのだ。ただ、それを綺麗に撮れるかどうかが問題だ。
マドガ(写真12)もクロハネシロヒゲナガ(写真13)も、これからたくさん目にすることだろう。

▼写真12 マドガ(2013年4月29日、裏高尾)
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▼写真13 クロハネシロヒゲナガ(2013年4月26日、裏高尾)
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クロハネシロヒゲナガ♂の触角はとても長い。小さな蛾が長い触角を持て余すようにユラユラ飛んでいると、飛翔写真も簡単に撮れそうな気がするのだが、いかんせん小さいのでなかなか撮れない。この日もたくさん飛翔中の写真を撮ったが、ろくなものがなく全部捨ててしまった(苦笑)。

最後に今日のおまけ画像。
◎今日のニャンコ ♪(2013年4月23日、裏高尾)
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参考サイト:虫Naviみんなで作る日本産蛾類図鑑ほか

撮影機材:ニコンD7000 & AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED
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by mikiosu | 2013-04-30 23:46 | | Comments(0)

ウスバシロチョウ&サカハチチョウ春型登場(2013年4月28日)

4月26日、ようやくウスバシロチョウを今季初撮り。
今年はもう10日くらい前から羽化していたようだが、なかなかシャッターチャンスがなかった。個体数もまだあまり増えていない。
この日も山歩きをした帰りがけ、風に吹かれるように飛んできて葉上にとまったところを何とか撮ったもの(写真1〜3)。
この木は確か梅だったように思う。
見上げるようにして撮ったが、風にあおられて翅が捲れ、裏翅も見えた(写真3)。
昨年5月はこの辺りでウスバシロチョウの写真をかなりたくさん撮った。今年も本格的な発生はこれからだと思うが、どうだろうか。

▼写真1 ウスバシロチョウ 開翅(ノートリミング、2013年4月26日、裏高尾)
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▼写真2 同上 開翅(2013年4月26日、裏高尾)
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▼写真3 同上 裏翅(2013年4月26日、裏高尾)
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ウスバシロチョウを撮った場所のすぐ近くでは、4月22日にコミスジを今季初撮りしていた。

▼写真4 コミスジ 開翅(2013年4月22日、裏高尾)
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▼写真5 同上 裏翅(2013年4月22日、裏高尾)
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ウスバシロチョウと同じ27日に今季初撮りしたのがサカハチチョウ春型(写真6〜9)。
ウスバシロチョウとサカハチチョウ春型は、昨年は5月7日初見で、同じ日に撮っている。今年はやや早いが、この両種は2年続けて同じ日に撮ったことになる。
最初にやや離れた草地にとまる開翅姿を撮ったあと、裏翅を右、左、右と撮り、最後にまた開翅写真を撮った。
一旦飛び立ってもすぐ近くに着地し、あまり遠くまで飛ばなかったからだ。

▼写真6 サカハチチョウ春型♂ 開翅(2013年4月26日、裏高尾)
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▼写真7 同上 裏翅(2013年4月26日、裏高尾)
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▼写真8 同上 裏翅(2013年4月26日、裏高尾)
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▼写真9 同上 開翅(2013年4月26日、裏高尾)
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ちょうど蝶を撮りにきていたと思しき人が近くにいたので、少し話をする。
その方は、
「サカハチチョウは裏翅が宝石のように綺麗ですよ」と言う。
裏翅が複雑な模様をしているとは思っていたが、これまでそんな風に感じたことはなかった。
しかしファインダー越しに見たこの日のサカハチチョウの裏翅は確かにそんな輝きを感じさせた。
そう、まるで鉱物の断面のような模様だ(写真7、8参照)。

このサカハチチョウにはちょっとした思い出がある。
一昨年に初めてこの蝶の開翅写真を撮ったのは、故郷に帰省中のときだった。やや翅の痛んだ個体だが、開翅を初めて撮ったのと、故郷にこのような蝶がいたことを初めて知ったのとで、思い出に残る1枚だ(写真10)。

▼写真10 サカハチチョウ 開翅(2011年5月19日、岩手県大船渡市日頃市町、長安寺境内にて)
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※ニコンD90 & タムロンSP AF90mm f /2.8 Di MACRO

撮影機材:※印以外はニコンD7000 & AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED
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by mikiosu | 2013-04-28 23:56 | | Comments(2)

羽化間もないサナエトンボ2種(2013年4月27日)

ニホンカワトンボを見つけた4月22日、同じ場所でクロサナエも見つけた。
実を言えば撮った時にはクロサナエとは分からず、ダビドサナエだと思っていた。
まったく、カワトンボ科の識別も容易でないが、サナエトンボ科の識別もややこしい。
ニホンカワトンボもクロサナエもゆっくり、というよりむしろふらふらと飛んでいて、太陽の光を浴びて翅がキラキラ輝いていた。
いずれのトンボも羽化間もないと見えて、一旦飛んでもすぐそばの葉上にとまる。
カワトンボの方は少しでも離れようと羽ばたくが、サナエトンボはまだそんな力がないのか、それともさして気にしないのか、近づいてもしばらくじっとしている。
写真1、2は4月22日に見つけた♀だ。

▼写真1 クロサナエ♀ 背面(2013年4月22日、東京都)
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▼写真2 同上 側面(2013年4月22日、東京都)
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4月23日は別の場所に遠征するつもりだったが、バスに乗り遅れそうな感じだったので電車を降りずに乗り続け、前日と同じ場所に行くことになった。
前日数個体見られたニホンカワトンボは遠くから1匹眺めただけで、近くには寄れなかった。
その代わりにクロサナエの♂♀、ヒメクロサナエ♂が見られた。
前日と同様にいずれも羽化間もない個体のようで、葉上にとまってじっとしていた。
写真3、4はクロサナエ♀、写真5、6はクロサナエ♂だ。

▼写真3 クロサナエ♀ 側面(2013年4月23日、東京都)
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▼写真4 同上 背面(2013年4月23日、東京都)
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▼写真5 クロサナエ♂ 側面(2013年4月23日、東京都)
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▼写真6 同上 背面(2013年4月23日、東京都)
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写真7〜10はヒメクロサナエ♂だ。
ヒメクロサナエは胸部(翅胸)側面の模様がクロサナエとは違っていたので、別種であることは分かったが、種名は家に帰ってから調べた。

▼写真7 ヒメクロサナエ♂ その1 背面(ノートリミング、2013年4月23日、東京都)
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写真7はしばらく経つといなくなっていたが、写真8〜10の個体は2時間後に通りかかるとまだ同じ場所にとまっていた。

▼写真8 ヒメクロサナエ♂ その2 背面(ノートリミング、2013年4月23日、東京都)
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▼写真9 同上 側面(2013年4月23日、東京都)
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▼写真10 同上 正面(2013年4月23日、東京都)
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最後におまけ。
◎今日のニャンコ ♪(2013年4月23日、東京都)
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参考文献:『ネイチャーガイド 日本のトンボ』(尾園暁、川島逸郎、二橋亮著、文一総合出版)

撮影機材:ニコンD7000 & AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED
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by mikiosu | 2013-04-27 22:44 | 蜻蛉 | Comments(0)

羽化間もないニホンカワトンボ(2013年4月26日)

ダビドサナエ、シオヤトンボ、シオカラトンボに続いて、ニホンカワトンボ(※1)が見られるようになった。
ニホンカワトンボはなかなか敏感なトンボで、思うように近づけない場合が多い。必ずと言っていいほど、もう一歩というところで飛んで逃げられる。
ところが4月22日に見かけた個体は、あまり逃げず、逃げてもすぐ近くにとまって、ゆっくりと写真を撮らせてくれた。
写真1〜3は♀、写真5、6は♂である。
これらの個体は複眼の色などから、すべて羽化間もない個体と思われる。羽化間もないために遠くまで逃げず、じっとしてくれていたのだろう。
参考までに昨年撮影した♀(写真4)、同♂(写真7)を一緒に載せてみる。

▼写真1 羽化間もないニホンカワトンボ♀ 無色翅型(2013年4月22日、東京都)
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▼写真2 同上(2013年4月22日、東京都)
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▼写真3 同上(2013年4月22日、東京都)
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▼写真4 昨年撮影の成熟したニホンカワトンボ♀ 無色翅型(2012年5月16日、東京都)
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※ニコンD90 & タムロンSP AF90mm f /2.8 Di MACRO

▼写真5 未成熟のニホンカワトンボ♂ その1 橙色翅型(2013年4月22日、東京都)
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▼写真6 未成熟のニホンカワトンボ♂ その2 橙色翅型(2013年4月22日、東京都)
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▼写真7 昨年撮影の成熟したニホンカワトンボ♂ 無色翅型(2012年5月11日、東京都)
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※ニコンD90 & タムロンSP AF90mm f /2.8 Di MACRO

さて、カワトンボはいろいろと厄介なトンボだ。ニホンカワトンボとアサヒナカワトンボの識別はかなり難しい。
『ネイチャーガイド 日本のトンボ』(尾園暁、川島逸郎、二橋亮著、文一総合出版)によると、従来ヒガシカワトンボと呼ばれていた東日本の個体群の大部分と中部日本以西のオオカワトンボと呼ばれていた個体群はニホンカワトンボとなり、ニシカワトンボ、ヒウラカワトンボ、及びヒガシカワトンボの一部がアサヒナカワトンボと呼ばれることになった。
同書掲載の分布域の境界線がどうもはっきりしないが、東京はニホンカワトンボしか生息しない単独生息域(東日本か、または太平洋側・中部山岳地域に含まれるようだ)になっており(ただし、都内にアサヒナカワトンボが生息していないかどうかは確証がない)、この地域のニホンカワトンボは橙色翅型♂、無色翅型♂、無色翅型♀の3種類しか発生しないことになっている。
しかし、2011年には淡橙色翅型の♂♀の写真を撮っているようなので、どうも図鑑通りにはいかないような気がする。今年はもう少しよく観察してみたいと思う。

まあ、詳しいことは図鑑を参照していただくとして、ニホンカワトンボとアサヒナカワトンボの識別ポイントを一つだけ紹介しておく。
写真8はニホンカワトンボの頭部と胸部(翅胸)だ。
頭部(左目の左端から右目の右端まで)の幅が、翅胸高さより狭いのがニホンカワトンボ、逆に翅胸高さより頭部の幅が広いのがアサヒナカワトンボの特徴だ。
言い換えれば、ニホンカワトンボは胸部が大きいと言うこと。
そうは言ってもなかなかピンと来ないかもしれない。
図鑑や写真などではかなり似ていても、生きた個体を見ると違いが案外と分かる場合もあるが、どうだろうか。

▼写真8 ニホンカワトンボ♂ 頭部と翅胸(写真6と同一個体)
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ニホンカワトンボ♂の縁紋は赤く、♀の縁紋は白い。
上に掲げた写真5、6は縁紋が白いが、これは未成熟の♂である。
問題は縁紋が白い未成熟♂と♀をどう見分けるかだが、一番分かりやすいのは腹部先端の形状を見ることだろう(写真9、10)。

▼写真9 ニホンカワトンボ♀ 腹部先端(写真3と同一個体)
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▼写真10 ニホンカワトンボ♂ 腹部先端(写真5と同一個体)
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この方法は他のトンボでも応用できるので、トンボを撮る時にはできるだけ先端部分も鮮明に写るようにしたい。
なお、ニホンカワトンボは絶滅危惧種なので、撮影地は東京都としておく。

最後におまけ。
◎今日のニャンコ ♪(2013年4月22日、東京都)
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(※1)ニホンカワトンボとアサヒナカワトンボの識別は難しく、間違えている可能性があります。ご注意ください(2014年5月15日記)。

参考文献:『ネイチャーガイド 日本のトンボ』(尾園暁、川島逸郎、二橋亮著、文一総合出版)

撮影機材:※印以外はニコンD7000 & AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED
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by mikiosu | 2013-04-26 23:46 | 蜻蛉 | Comments(0)

ツバメシジミ、♂と♀のどっちがお好み? (2013年4月25日)

4月22日付けのヤマトシジミに続いて、今回はツバメシジミの♂と♀を比較してみる。
今年は♂が4月12日、♀は4月13日が初撮りだった。
ツバメシジミ♂は、ヤマトシジミ♂に比べると表翅の青がやや濃く、光沢があるような感じがする(写真1〜3)。
後翅表翅にある橙色の紋がもっと出ていると良いと思うが、そういう個体に限って全開してくれなかった(写真3)。

▼写真1 ツバメシジミ♂ 開翅(2013年4月12日、東京都)
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▼写真2 ツバメシジミ♂ 開翅(2013年4月12日、東京都)
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▼写真3 ツバメシジミ♂ 半開翅(2013年4月12日、東京都)
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写真4〜6は♂を見かけた翌日、河川敷で撮影した♀たち。
何だかどれも帯に短し、襷に長しで、青い鱗粉がのっていると撮影条件が悪く、全開していると青鱗粉がのっていない。

▼写真4 ツバメシジミ♀ 開翅(2013年4月13日、東京都)
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▼写真5 ツバメシジミ♀ 開翅(2013年4月13日、東京都)
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▼写真6 ツバメシジミ♀ 開翅(2013年4月13日、東京都)
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写真7は、昨年(2012年)4月下旬に撮った個体で、この時初めてツバメシジミ♀の開翅がなかなか綺麗なのだと意識したように思う。
ピントも甘くとても褒められた写真ではない。と言うか、けなされて然るべきような写真だ(苦笑)。それでもファインダーで覗いた時の美しさをよく覚えていて、その後チャンスがあれば撮ってみようと思うようになった。

▼写真7 ツバメシジミ♀ 開翅(2012年4月29日、立川市)
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※ニコンD90 & タムロンSP AF90mm f /2.8 Di MACRO

今年の春先もなかなか思うような♀の開翅写真は撮れていない。
過去画像をひっくり返してみると、一昨年(2011年)5月にこんな写真を撮っていた(写真8)。
この時にどうしてこの美しさに気が付かなかったのだろうか…。
この頃はまだ蝶を熱心に撮る気持ちがなかったのかもしれない。
それから2年、未だにこれ以上の写真は撮れていないようだ。今年はもうちょっと頑張らないといけないな。

▼写真8 ツバメシジミ♀ 開翅(2011年5月4日、江戸川区)
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※ニコンD90 & タムロンSP AF90mm f /2.8 Di MACRO

最後におまけ。開翅写真ばかりなので、昨夏の写真だがキツネノマゴの花にとまるやや翅を閉じ加減の♀。
ほんの少し開いた表翅の黒がやはり美しく感じる。

▼写真9 ツバメシジミ♀ 半開翅(2012年7月27日、三鷹市)
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※ニコンD90 & AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED

さて、こうして見るとヤマトシジミ、ツバメシジミともに♂の水色も良いが、被写体としては渋い味わいのある♀の方に軍配が上がるように思える。
だからといって♀だけを追いかけるかと言うとそうでもなく、♂の鮮やかな水色と♀の渋い黒褐色が対になって、より美しく感じるのではなかろうか。どうもそんな気がする。

撮影機材:※印以外はニコンD7000 & AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED
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by mikiosu | 2013-04-25 04:40 | | Comments(0)

タンポポに集まる昆虫たち(2013年4月24日)

都内の公園や野山に咲くタンポポのほとんどは、セイヨウタンポポかカントウタンポポだ。
セイヨウタンポポは総苞が反り返っているので、花を裏返してみれば区別がつく。
まあそんなことはどうでもいいかもしれないが、昆虫たちにはどちらのタンポポが美味しいのだろうか。それとも同じようなものなのだろうか。
両方のタンポポが混生する場所で、どちらのタンポポに人気があるのか観察してみるのも面白いと思ったりしていたが、いつの間にか忘れてしまっていた。
いちいちしゃがんで花を裏返してみるのも面倒くさいしね(笑)。
そんなわけで単なるタンポポ&昆虫の写真になってしまったが、この春にタンポポに来ているのを見かけた昆虫の写真を紹介してみる。

春のこの時期によく見かけるのがモモブトカミキリモドキだ(写真1、2)。
前翅先端部分がピッタリ閉じないで、後翅が見える個体が多いのもこの種の特徴だ。
その名の通り腿(後脚)が太いのだが、それは♂だけで、♀はそんなことはない(写真2)。

▼写真1 モモブトカミキリモドキ♂(2013年4月12日、三鷹市)
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▼写真2 モモブトカミキリモドキ♀(2013年4月17日、東京都)
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ハムシ類もタンポポには来ているようだが、名前が分からなかったりする。
写真3はウリハムシ、写真4はルリマルノミハムシだと思う。

▼写真3 ウリハムシ(2013年4月17日、東京都)
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▼写真4 ルリマルノミハムシ(2013年4月17日、東京都)
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スゲハムシは初めて見た(写真5、6)。
この日はあちこちの花でたくさん見かけたので、個体数は少なくないのだろう。赤銅色から青いものまで、色の個体変異が多いようだ。
スゲハムシは別名キヌツヤミズクサハムシともいうそうだ。この日は結構見かけたのだが、東京都では絶滅危惧種に指定されているらしい(よってこの日同じ場所で撮った昆虫はすべて東京都としておく)。

▼写真5 スゲハムシ 赤銅色タイプ(2013年4月17日、東京都)
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▼写真6 スゲハムシ 青色タイプ(2013年4月17日、東京都)
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春にタンポポで見かける昆虫の定番と言えばヤブキリ幼虫だろう。毎年よく見られる(写真7)。

▼写真7 ヤブキリ幼虫(2013年4月17日、東京都)
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ヒメギスも都内でよく見かける昆虫だが、幼虫がタンポポに来ているのは初めて見た(写真8)。

▼写真8 ヒメギス幼虫(2013年4月17日、東京都)
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フキバッタは野山ではよく見かけるが、やはりタンポポで見ることはあまりなかった(写真9)。
フキバッタには似たような種がいろいろあり、種名まではよく分からない。と言うか近づいてよく撮ろうと思ったら逃げられてしまった。

▼写真9 フキバッタ幼虫(2013年4月17日、東京都)
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ハラナガツチバチは夏〜秋に見かけるイメージがあったが、春にもいるようだ(写真10)。
この種もハラナガツチバチ、オオハラナガツチバチ、キンケハラナガツチバチ、ヒメハラナガツチバチとあってややこしい。
この個体は触角が短く、腹部の黄色い帯が毛束なので♀。胸部に毛が少なく、翅先がやや褐色を帯びていることからヒメハラナガツチバチ♀と判断した。

▼写真10 ヒメハラナガツチバチ♀(2013年3月28日、武蔵村山市)
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写真11、12はヤマトセンブリだ(と思う)。よく分からないが、希少な昆虫なのかもしれない。
これだけタンポポにとまっていないが、よく見るとタンポポの花粉らしき粉があちこちに付着していたのでついでに載せてみた。
この辺りに生息していることは以前何かで読んだ気がする。だからと言って特に探していた訳ではなく、蝶や蜻蛉を探してキョロキョロしていると、たまたま目についただけだ。
以前クロセンブリを見たことがあるので、センブリの仲間だとはすぐに分かったが、ネグロセンブリの可能性もないではない。ネグロセンブリは前翅の付け根がやや黒っぽいとのことなので、この個体はそうは見えない。従ってヤマトセンブリと判断した。

▼写真11 ヤマトセンブリ(2013年4月17日、東京都)
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▼写真12 ヤマトセンブリ 背面(2013年4月17日、東京都)
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撮影機材:ニコンD7000 & AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED
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by mikiosu | 2013-04-24 05:20 | 甲虫 | Comments(0)

ヤマトシジミ、♂と♀のどっちがお好み?(2013年4月22日)

蝶の写真を撮りはじめて間もない頃、私は♂は派手で綺麗、♀は地味だと単純に決めつけていた。
例えばヤマトシジミ。
水色の表翅をきらめかせて飛ぶ♂は眼を引くが、♀は黒っぽくて地味だ。
ところが一旦とまって開翅するとどうだろうか。
♀の黒っぽい表翅は、なかなか渋い味わいを持っている。
それに気が付きはじめたのはツバメシジミ♀の開翅を撮った昨年春頃からだ。
それでもツバメシジミには橙色の斑紋もあるし、尾状突起もある。これといった特徴に乏しいヤマトシジミをそれほど熱心に撮ることはなく、蝶の写真をプリントしてアルバムを作るために、♂の閉翅&開翅、♀の閉翅&開翅は抑えておきたいので、機会があれば撮るといった程度だった。
…まったく分かっちゃいなかった(笑)。
秋頃に出現する低温型の♀には青い鱗粉がのっていることも知らなかった。

写真1〜3は春先に今年初撮りしたヤマトシジミである。
写真3のヤマトシジミ♀には秋に出る低温型の特徴である青い鱗粉がのっているようだ(3月29日付け『丘陵の蝶たち』より再掲)。
春のヤマトシジミ♀も低温型と呼んで良いのだろうか。

▼写真1 ヤマトシジミ♂(2013年3月22日、東京都)
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▼写真2 ヤマトシジミ♂(2013年3月22日、東京都)
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▼写真3 ヤマトシジミ♀(2013年3月28日、東京都)
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昨年(2012年)10月に裏高尾で、街道脇を飛んでいるヤマトシジミを見つけた時、飛んでいる姿には青い鱗粉が目立ったので、てっきり♂だと思った。
ところが撮ってみるとどうもいつもの♂のようではない。
一応何枚か撮って、家に帰ってよく調べると、秋頃に出る♀は低温型と言って青い鱗粉がのっている場合があるのだと知った(写真4、5)。
同じ日に林道入口でも青鱗粉のたっぷりのった個体を撮った(写真6)。

▼写真4 ヤマトシジミ♀ 低温型(2012年10月19日、裏高尾)
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▼写真5 ヤマトシジミ♀ 低温型(2012年10月19日、裏高尾)
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▼写真6 ヤマトシジミ♀ 低温型(2012年10月19日、裏高尾)
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それからはやや熱心に撮るようにしたが、いかんせんもう出会う機会が少なかった。
出会っても、低温型の♀の青い鱗粉には個体差がかなりあり、必ずのっている訳でもないようだ。
ひと口に青と言っても♂の青は水色、♀は濃い青で、♂の肢脈は白く、♀は黒い。今ではちゃんと見分けがつきます(笑)。

以下は、昨年秋以降に撮ったヤマトシジミの写真の中から、同日同場所で撮った♂と♀の開翅写真を選び出してみた(写真7〜12)。
冒頭に述べたように、青鱗粉のない♀でもなかなか渋い味わいがあって捨てがたい魅力がある。
青い色が好きな私でも、何だか♀の方がだんだん好きになってきた次第である。

▼写真7 ヤマトシジミ♂ 夏型(2012年9月22日、武蔵野市)
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▼写真8 ヤマトシジミ♀(2012年9月22日、武蔵野市)
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▼写真9 ヤマトシジミ♂(2012年11月9日、武蔵村山市)
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▼写真10 ヤマトシジミ♀ 低温型(2012年11月9日、武蔵村山市)
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▼写真11 ヤマトシジミ♂(2012年11月16日、小金井市)
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▼写真12 ヤマトシジミ♀ 低温型(2012年11月16日、小金井市)
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最後におまけ画像。変なとまり方をしているヤマトシジミがいると思って近づくと、どうやらハナグモに捕えられてしまったようだ。
逆光で翅が透けて、裏翅の黒い紋と表翅の水色が重なって見えた(写真13)。

▼写真13 ヤマトシジミ♂(2012年9月12日、武蔵野市)
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なお、当初はツバメシジミと一緒に紹介しようと思って書きはじめたが、ヤマトシジミの写真だけで13点になってしまったので、ツバメシジミは後日別項としてまとめることにした。
ヤマトシジミに関しては、だんだんと♂より♀の方が魅力的に思えてきた私だが、さてツバメシジミに関してはどうだろうか。

参考文献:『フィールドガイド 日本のチョウ』(日本チョウ類保全協会、誠文堂新光社)

撮影機材:ニコンD7000 & AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED
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by mikiosu | 2013-04-22 23:54 | | Comments(0)

ハエトリグモはお好き? 第二弾(2013年4月21日)

週末の東京は冬がぶり返してきたような寒さで、外出も取り止めて最近撮りためた画像の整理などに費やす。
3月下旬に一度ハエトリグモを取り上げたが、早いものでもう一か月近く経った。そこで過去の写真から第二弾としていくつか紹介してみよう。

写真1〜4はオオハエトリだ。名前の通りハエトリグモの中では大きい方である。
多くは体長6〜7ミリで5ミリ以下も珍しくないハエトリグモの中で、時に10ミリを超える個体もいるオオハエトリは、いつも手持ちで撮影する私にはありがたいサイズの持ち主だ。
蜘蛛は♂と♀では大きさがかなり異なる場合があるが、ハエトリグモはそんなに変わらないのも♂♀セットで撮りたい私にはいい感じだ。
オオハエトリの場合、♂♀の模様は似通っていて判別しにくいが、♂の触肢はボクシングのグローブのように大きい(写真4)。
これほど触肢が大きいハエトリグモは珍しいと思う。

▼写真1 オオハエトリ♀ 背面(2012年4月5日、三鷹市)
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▼写真2 オオハエトリ♀ 正面(2012年4月5日、三鷹市)
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▼写真3 オオハエトリ♂ 背面(2012年5月5日、三鷹市)
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▼写真4 オオハエトリ♂ 正面(2013年3月18日、杉並区)
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※ニコンD7000 & AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED

写真5〜7はデーニッツハエトリ。
♀の腹部はふくよかで、模様もはっきりしていて、時に美しくすら見える(写真5)。それに比べて♂の腹部は細く、模様も微妙に出ている程度で地味だ(写真6)。
オオハエトリ♂ほどではないが、デーニッツハエトリ♂の触肢もややふくらんでいる(写真7)。

▼写真5 デーニッツハエトリ♀ 背面(2012年4月28日、八王子市)
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▼写真6 デーニッツハエトリ♂ 背面(2012年9月22日、三鷹市)
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※ニコンD7000 & AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED

▼写真7 デーニッツハエトリ♂ 正面(2011年5月6日、武蔵野市)
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写真8〜10はチャイロアサヒハエトリ。私の主フィールドでは冬でもよく見かける。
チャイロアサヒハエトリの脚は光の加減か、時折青緑色に輝いて見えることがある。糸も虹色になっていた(写真9)。
チャイロアサヒハエトリ♂は脚が細長いことで♀と区別できるようだ(写真10)。カニグモの中にもこのように♂の脚が極端に細長い種がいくつかある。

▼写真8 チャイロアサヒハエトリ♀ 背面(2012年6月22日、三鷹市)
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▼写真9 チャイロアサヒハエトリ♀ 正面(2012年4月17日、武蔵野市)
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▼写真10 チャイロアサヒハエトリ♂ 背面(2012年6月30日、三鷹市)
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写真11〜13はカラスハエトリ。近似種にヒメカラスハエトリというのもいて、生息場所も重なっているので、同定には注意が必要だ。
カラスハエトリの♂と♀は色も模様もかなり異なっているが、ご丁寧にヒメカラスハエトリの方も、♂はカラスハエトリ♂に、♀はカラスハエトリ♀に似ているのでやっかいだ。特に♀は色彩変異もあって難しい。
カラスハエトリ♂は何だか恥ずかしそうにモジモジしている。このポーズがお得意のようだ(写真13)。

▼写真11 カラスハエトリ♀ 背面(2012年10月15日、武蔵野市)
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※ニコンD7000 & AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED

▼写真12 カラスハエトリ♀ 正面(2012年4月12日、三鷹市)
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▼写真13 カラスハエトリ♂ 背面(2012年9月6日、武蔵野市)
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※ニコンD7000 & AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED

今回紹介するにあたってカラスハエトリ♀の過去画像をチェックしてみると、どうもカラスハエトリかヒメカラスハエトリかよく分からないものがかなり混じっているようだ。
何だか微妙な個体の写真が多かったが、何とかカラスハエトリ♀の典型的な写真を見つけた(写真11)。
この辺のハエトリグモはよく見かけるし、自分なりに理解しているつもりでいたが、まだまだ甘かったようだ。
そんな次第なので、写真12もカラスハエトリ♀かヒメカラスハエトリ♀か自信が持てない。
ヒメカラスハエトリの典型的な写真はまだ撮ったことがないようなので、今後はもう少し気をつけて探し、いずれこの種も紹介してみたいと思う。

…蝶ならともかく、ハエトリグモの写真をこんなに大きく載せることもなかったかな(笑)。

参考サイト:虫Navi東京23区内の虫
参考文献:『ネイチャーガイド 日本のクモ』(新海栄一編著、文一総合出版)

撮影機材:※印以外はニコンD90 & タムロンSP AF90mm f /2.8 Di MACRO
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by mikiosu | 2013-04-21 21:43 | 蜘蛛 | Comments(4)

野山で探蛾、さほど大物ではない蛾たち(2013年4月20日)

バードウォッチャーが鳥を探すのを探鳥、蝶マニアが蝶を探すのを探蝶と言ったりするようだ。
すると蛾を探すのは探蛾というのだろうか。
試しにネットで「探蛾」を検索してみると、いくつかヒットした。やはり使われているようだ。
これからは、ご趣味は? と聞かれたら、
「タンガです」
と答えてみよう。もしかしたら短歌と間違えて、
「高尚なご趣味ですね」
と早とちりする人もいるかもしれない。
「では、最近詠まれた歌を一つ」
と請われた場合に備えて、一首準備してある(笑)。

「公園のトイレが綺麗になって蛾が見られなくなりつつあるのを嘆いて詠めり。

  山吹の 花は咲けども 公園に
    蛾のひとつだに 無きぞ悲しき」

…お粗末。
実際のところ、最近ときたら近所の公園内トイレの手入れが行き届いていて、蛾がなかなか見つからない。まったく、蛾の一匹もいない公園に誰が来るか! と悪態をつきながら思いついたのだ。

まあ、そんなわけで、やっぱり公園に行くより野山だ。大体見たいと思っている春の大物蛾は公園なんかにはいやしない。
そう思って郊外の野山や里山に出かけてみるが、見たいイボタガやエゾヨツメがそうそう見つかる訳もなかった。
それでもいくつか面白い蛾を見つけることができた。
フタトビスジナミシャクは、フトジマナミシャクなど似たようなナミシャクがいろいろある中で、模様が綺麗な蛾だ(写真1)。

▼写真1 フタトビスジナミシャク(2013年4月17日、あきる野市)
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オオシロアヤシャクはウスアオアヤシャクと同定が難しいが、とてもとまり方の面白い蛾だ。翅を目一杯広げてとまるのが特徴のようだ(写真2)。

▼写真2 オオシロアヤシャク(2013年4月18日、裏高尾)
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セブトエダシャクは林縁の電柱にとまっていた(写真3)。

▼写真3 セブトエダシャク(2013年4月18日、裏高尾)
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プライヤキリバは先日も紹介したが、ちょっと突つくと触角を見せてくれた。両櫛歯状なので♂と判断して良いだろう(写真4)。

▼写真4 プライヤキリバ♂(2013年4月18日、裏高尾)
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ウンモンスズメは今年初見(写真5)。昨年もこの辺で見つけた気がすると思って調べると、2012年6月4日に同じ塀で見つけていた。

▼写真5 ウンモンスズメ(ノートリミング、2013年4月18日、裏高尾)
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フクラスズメは成虫越冬なのでいつでも見られると言えば見られるが、口吻を伸ばしたところはなかなか撮れないかもしれない。
山道の脇のケヤキに、誰かがジュースをぶちまけたような跡があり、そこに吸汁に来ていたようだ。
口吻が2本の紐状のものが合わさっているように見える(写真6)。
フクラスズメは大きくなった幼虫もそろそろ見られる時期だ。

▼写真6 フクラスズメ 吸汁中(2013年4月18日、高尾山)
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写真7〜9の3種は初めて見た蛾だ。
シロテンクチバはオオシロテンクチバとの判別が難しい種だ(写真7)。

▼写真7 シロテンクチバ(2013年4月18日、高尾山)
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モンウスギヌカギバは、ウスギヌカギバと似ている。外灯の庇にとまっていて、かなり高い場所だったが何とか撮れた(写真8)。

▼写真8 モンウスギヌカギバ(2013年4月18日、高尾山)
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ハネブサシャチホコは山頂のトイレ外壁にとまっていた。緑色が綺麗なシャチホコガだ(写真9)。やっぱり緑色が入っているとかなりポイントが高い。これもちょっと突ついてみれば良かっただろうか。

▼写真9 ハネブサシャチホコ(2013年4月18日、高尾山)
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最後に今日のおまけ画像。
今日はニャンコではない。イタチだ。野生のイタチは初めて見た。道路を横切って林縁で少しの間立ち止まってこちらの様子を窺った後、林の中に消えて行った。イタチの顔は意外に可愛い。

◎イタチ(2013年4月18日、裏高尾)
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参考サイト:みんなで作る日本産蛾類図鑑

撮影機材:ニコンD7000 & AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED
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by mikiosu | 2013-04-20 01:15 | | Comments(2)

春のトンボたち(2013年4月18日)

成虫で越冬するオツネントンボ類を除けば、トンボが出るのは早くても4月下旬〜5月上旬と踏んでいたが、ちょっと甘かったようだ。
今年のトンボが出る前に「トンボの季節に先駆けて−−トンボ編」「同−−イトトンボ編」と題して昨年撮影したトンボの紹介を目論んでいたのだが、時期を失してしまった。
もうトンボが出ていたのだ。
4月13日、ギンイチモンジセセリを探して郊外の河川敷を歩いていると、トンボが足元から飛んで逃げるのを2〜3度見かけた。
今年はまだトンボを見かけていなかったので、何とか1匹くらい撮影したいと追いかけてみたところ、あまり遠くまで飛んで行かない個体がいた。
草の上にとまったところを撮ってみるとダビドサナエ♀だった(写真1、2)。
一応飛べる状態ではあったようだが、とまったところを見ると翅の畳み方も変だし、複眼の色もまだ出ていない。多分羽化間もない個体なのだろう。
念のため昨年撮った個体と比べてみる(写真3)。
昨年は5月11日が初見だったが、それほど熱心に探していた訳でもないので、今年の初見が早いとは一概に言えないかもしれない。
ダビドサナエはなかなか愛嬌のある顔をしている(写真4)。(写真4はダビドサナエ♀ではなく、クロサナエ♀の間違いのようだ)
ダビドサナエ♂の腹部には♀のように黄色い斑紋が入っていないので判別できるようだ(写真5)。
(写真5もダビドサナエ♂ではなく、クロサナエ♂のようだ)

▼写真1 ダビドサナエ♀ 羽化間もない個体?(ノートリミング、2013年4月13日、八王子市)
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▼写真2 同上(2013年4月13日、八王子市)
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▼写真3 昨年のダビドサナエ♀(2012年5月11日、裏高尾)
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※ニコンD90 & タムロンSP AF90mm f /2.8 Di MACRO

▼写真4 昨年のダビドサナエ♀ 顔面(2012年5月26日、奥高尾)(→クロサナエ♀に訂正)
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※ニコンD90 & タムロンSP AF90mm f /2.8 Di MACRO

▼写真5 昨年のダビドサナエ♂(2012年5月26日、奥高尾)(→クロサナエ♂に訂正)
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※ニコンD90 & タムロンSP AF90mm f /2.8 Di MACRO

4月17日には、春の大物蛾とトンボとの出会いを期待して郊外の里山に出かけてみた。
大物蛾には出会えなかったが、トンボにはたくさん出会えた。たくさんと言ってもほとんどはシオヤトンボだった(写真6〜8)。
♂は縄張りを張って飛び回っている個体が多く、のんびりひなたぼっこしているのは♀が多かった。
トンボの♂は未成熟の間、♀と同じような色をしている種がある。このような場合、腹部先端の形状などで判別するが、よく観察しないとはっきりとは分からない場合が多い。
写真8はシオヤトンボの♀と思うが、写真9はどうもシオカラトンボの♀のようだ(通称ムギワラトンボ)。→(写真8は未成熟のシオヤトンボ♂と思われる)
撮った時には気が付かなかったが、家でよく写真を吟味すると、腹部の幅、模様が微妙に異なるし、腹部先端の形状も違っている。色もシオヤトンボ♀は先端が黒っぽく、シオカラトンボ♀は明らかに白い。
この2種は胸部(翅胸)の模様でも判別できるようだ。また、シオヤトンボは♂♀ともに翅の基部が濃い橙色をしていることも識別ポイントになる。
こんなにたくさん識別ポイントがあるのに、野外で撮った時には気が付かなかったのだから、一見似ているとはいえ、うっかりにもほどがある。
トンボの同定も意外に難しいものだ。ごく普通種と言えるシオヤトンボとシオカラトンボの判別でさえなかなかややこしいのだから、他の種の難しさは推して知るべし…ということ。
それでも、いろいろなポイントで識別できるようになると、少しは正確に同定できるようになるのだろう。何事も経験を積むことが大事だ。
(注−−この記事を一旦アップしてから後で気が付いたが、縁紋の色も違うようだ。シオヤトンボの縁紋は黄褐色で、シオカラトンボは黒だ)

▼写真6 シオヤトンボ♂(ノートリミング、2013年4月17日、あきる野市)
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▼写真7 同上(2013年4月17日、あきる野市)
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▼写真8 シオヤトンボ♀(2013年4月17日、あきる野市)(→未成熟のシオヤトンボ♂に訂正)
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▼写真9 シオカラトンボ♀(2013年4月17日、あきる野市)
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前述のように、昨年ダビドサナエを初めて見たのは5月11日だが、5月7日には既にカワトンボを見ていた。
今年はまだ今のところカワトンボの発生は確認できていない。
カワトンボはすぐに逃げるのが癪に障るので、昨年も一昨年もそれほど熱心に撮っていなかった(笑)。そのため手元にあまり良い写真がない。今年は少し気合いを入れて撮ろうと思っている。

※1 その後本稿に掲げた写真4、写真5がダビドサナエではなくクロサナエの間違いではないかということに気が付いた。本文中も青字で訂正しておく(2013年4月23日)。
※2 その後本稿に掲げた写真8が、シオヤトンボ♀ではなく、未成熟のシオヤトンボ♂の間違いではないかということに気が付いた。本文中も青字で訂正しておく(2013年5月17日)。

参考文献:『ネイチャーガイド 日本のトンボ』(尾園暁、川島逸郎、二橋亮、文一総合出版)

撮影機材:※印以外はニコンD7000 & AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED
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by mikiosu | 2013-04-18 23:23 | 蜻蛉 | Comments(0)