5〜6月のヒメハマキたち(2013年6月26日)

ハマキガ科に属するヒメハマキガはとても小さいが、よく見ると銀色の筋が入っていてとても綺麗だったりする。
5〜6月頃はヒゲナガガなどが目立つが、ヒメハマキガも同じ時期に見られる。

写真1〜3は昨年(2012年)5〜6月に見かけたヒメハマキたち。
写真1は以前ヨツメヒメハマキとしてとある投稿サイトに報告したことがあるが、全然違っていた(苦笑)。
最近ヨツメヒメハマキらしき個体を見つけて調べ直したところ、エゾシタジロヒメハマキと判明した。
写真2はニセコシワヒメハマキ。ヒメハマキガの中では大きいほうだ。
写真3はウツギヒメハマキ。
これら3種はいずれも東京郊外の林道脇の葉上で見つけた。

▼写真1 エゾシタジロヒメハマキ(2012年5月11日、東京郊外)
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▼写真2 ニセコシワヒメハマキ(2012年5月20日、東京郊外)
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▼写真3 ウツギヒメハマキ(2012年6月4日、東京郊外)
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※写真1〜3はニコンD90 & タムロンSP AF90mm f /2.8 Di MACRO

写真4はクロマダラシロヒメハマキ。東京郊外の公園の地面にいた。
写真5は口惜しいことにまだ名前が分かっていない。東京郊外の里山で見つけた。

▼写真4 クロマダラシロヒメハマキ(2013年5月23日、東京郊外)
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▼写真5 不明のヒメハマキ(2013年5月27日、東京郊外)
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写真6、7はギンボシキヒメハマキ。
写真6は自然光で、写真7は内蔵ストロボを使用したもの。
ヒメハマキガは小さいので手持ち撮影が難しく、シャッタースピードを稼ぐためにストロボ撮影をすることも多いが、この時は運良く自然光でもそこそこ綺麗に撮れた。

▼写真6 ギンボシキヒメハマキ その1a 自然光(2013年6月10日、都区内の公園)
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▼写真7 ギンボシキヒメハマキ その1b ストロボ撮影(2013年6月10日、都区内の公園)
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写真8、9はヨツメヒメハマキ。
見る角度によって微妙に色が変わって見えた。これは東京郊外の里山で見つけた。
小さい上に風で葉が揺れるので、撮るのはとても難しかった。

▼写真8 ヨツメヒメハマキ その1a(2013年6月17日、東京郊外)
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▼写真9 ヨツメヒメハマキ その1b(2013年6月17日、東京郊外)
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写真10〜12はヒメハマキガではないが、同じハマキガの仲間、オオナミモンマダラハマキ。
小さいが何と派手な模様であることか。しかもこの蛾は葉上でくるくる回っていた。
カメラを向けるとお尻を向けて近づいてきたり、独楽のように葉上で回転してみせたりする。
なんて面白いのだろう、と思ったが、おかげで写真がうまく撮れない(苦笑)。
ネットで検索してみると、やはり注目されるようで、動画をアップしている方もおられるようだ。

▼写真10 オオナミモンマダラハマキ その1a(2011年6月28日、東京近郊)
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▼写真11 オオナミモンマダラハマキ その1b(2011年6月28日、東京近郊)
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▼写真12 オオナミモンマダラハマキ その1c(2011年6月28日、東京近郊)
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※写真10〜12はニコンD90 & タムロンSP AF90mm f /2.8 Di MACRO

オオナミモンマダラハマキは私にとって、小さな蛾にとても綺麗な種がいるということを知るきっかけになった蛾である。
これを見つけた公園は主フィールドからそう遠くないし、よく行く場所なのだが、2年前に一度見たきりでその後出会えていない。今年はまだチャンスがあるだろうか。

参考サイト:虫Naviみんなで作る日本産蛾類図鑑ほか
撮影機材:※印以外はニコンD7000 & AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED

# by mikiosu | 2013-06-26 20:17 | | Comments(0)

今年初見のキイトトンボ&ハグロトンボ(2013年6月25日)

6月23日に出かけた埼玉県の河川敷では、ハラビロトンボのほかにキイトトンボも見られた。
昨年、東京郊外の公園では8月下旬と9月上旬に撮影している。本来この時期から発生しているのだろう。
写真1は羽化間もないと思われるキイトトンボ♂。
キイトトンボ♂は腹部先端付近の背面に黒い紋が出るのが特徴だ。この個体にはその特徴が出ていないが、よく見るとうっすらと見えるので、これから濃くなるのではないかと思う。
横から撮影した写真では副性器のふくらみも見えたので未成熟の♂と判断した。
写真2、3はやや成熟したキイトトンボ♂。胸部がやや赤みがかっているので、まだ成熟したとは言いきれない。

▼写真1 キイトトンボ♂ その1 未成熟個体(2013年6月23日、埼玉県)
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▼写真2 キイトトンボ♂ その2a やや成熟した個体(ノートリミング、2013年6月23日、埼玉県)
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▼写真3 キイトトンボ♂ その2b やや成熟した個体(2013年6月23日、埼玉県)
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写真4、5はキイトトンボ♀。これも羽化間もないように見える。

▼写真4 キイトトンボ♀ その1a 未成熟個体(2013年6月23日、埼玉県)
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▼写真5 キイトトンボ♀ その1b 未成熟個体 複眼&単眼(2013年6月23日、埼玉県)
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写真5に見られるように、上から見た時、イトトンボ類の複眼の間には黒い点が3箇所あるが、これは単眼なのだそうだ。
複眼と単眼で得た視覚情報を頭の中でどう整理しているのだろうか。
トンボ類の場合には上から見るより前から見た方が単眼はよく分かるようだ。

モノサシトンボは主フィールドなど都内の公園でもよく見られる。
この埼玉県のポイントでも♂♀ともに見られた(写真6〜9)。
写真6、7はモノサシトンボ♂。
写真8、9はモノサシトンボ♀の未成熟個体。

▼写真6 モノサシトンボ♂ その1(2013年6月23日、埼玉県)
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▼写真7 モノサシトンボ♂ その2(2013年6月23日、埼玉県)
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▼写真8 モノサシトンボ♀ 未成熟個体 その1(2013年6月23日、埼玉県)
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▼写真9 モノサシトンボ♀ 未成熟個体 その2(2013年6月23日、埼玉県)
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モノサシトンボの♀は、成熟すると♂と同じ水色か、黄緑色になるようなので、上記の写真はいずれも未成熟個体ということになる。
写真10は6月14日に主フィールドで撮影したモノサシトンボ♀。やや黄緑色に近いが、まだ成熟途上といったところだろうか。
モノサシトンボもやはり副性器や腹部先端の形状をよく観察しないと♂と♀の判別が難しい種だ。

▼写真10 モノサシトンボ♀ (2013年6月14日、東京近郊)
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それにしても炎天下でピントの合いにくいイトトンボ類を撮るのも楽じゃない(笑)。
この日2個体目のモノサシトンボ♀を撮ってから、木陰のベンチでひと休みして持参したおにぎりをパクつく。
少し疲れたなあ、と思って時計を見るとまだ10時前。しかし、撮影データを見ると既に300枚以上の写真を撮っていた。
疲れる訳だ。
この後は同じ池を(と言っても何箇所もある)をひと回りして、12時前に撤収した。
帰りは現地駅11時54分発の電車に乗り、吉祥寺駅には14時5分に着いた。途中で特急電車に乗ったせいか、2時間10分程度で着いた。

ついでに紹介しておくと、6月22日には東京近郊の公園でハグロトンボも見つけた。
写真11はハグロトンボ♀。
写真12はハグロトンボ♂。

▼写真11 ハグロトンボ♀(ノートリミング、2013年6月22日、東京近郊)
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▼写真12 ハグロトンボ♂(2013年6月22日、東京近郊)
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カワトンボ科に属するハグロトンボは、ニホンカワトンボと同様になかなか近づきにくいトンボだ。
♂の方が♀よりも緑色の金属光沢が綺麗なのだが、この日はうまく撮れなかった。

参考文献:『ネイチャーガイド 日本のトンボ』(尾園暁、川島逸郎、二橋亮著、文一総合出版)

撮影機材:ニコンD7000 & AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED

# by mikiosu | 2013-06-25 22:23 | 蜻蛉 | Comments(2)

ようやく登場、ハラビロトンボ♂(2013年6月24日)

好天が予想された6月23日は、前夜から山の方にヒョウモンチョウ類を見に行くか、それとも平地にトンボ類を狙いに行くか迷った。
結局腰の心配があったのでトンボ狙いにした。
場所は5月にキバネツノトンボを見に行った埼玉県の河川敷。
ここは拙宅から遠いので朝早く、と言うかあまり寝付けなかったのでほとんど寝ないで5時13分発の電車に乗り込む。驚いたことに下りの電車がほとんど満席。日曜の朝なので、朝帰りの人が多いらしい。
現地駅に着いたのは8時頃。各駅停車ばかりだとやはり3時間くらいかかる。5月にこの場所に行った時には4時間以上かかってしまったが、この日は事前にネットで路線情報を仕入れて行ったので、まだこれくらいで済んだ。
この日は前日の予想に反して朝から靄がかかったようなはっきりしない天気でちょっと心配したが、現地に着く頃には上天気になった。
いや、上天気と言うよりほとんど真夏のようだった。何も遮るもののない岩場のような河川敷なので、照り返しもあってか、朝の8時過ぎから汗だくになってしまった。
朝のうちは人の姿もまばらで、トンボのいそうな池などをゆっくりと探索できた。どうやらハラビロトンボがたくさんいるようだ。
ハラビロトンボは5月15日に東京郊外の里山で♀を撮ってから、なかなか♂の姿を撮ることができなかったが、♀の初撮りから一か月も経った6月17日にようやく♂の写真も撮れた。

▼写真1 ハラビロトンボ♂ 老熟個体(2013年6月17日、東京郊外)
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それでも個体数は思ったほど増えず、梅雨入り前に湿地が干上がっていたせいだろうかとやきもきしていた。
ここ埼玉県のポイントは、池の畔まで近づくこともできるし、トンボの観察にはもってこいの場所に思える。
以前も書いたが(2013年5月18日付け「ハラビロトンボ出た」)、ハラビロトンボ♂は、成熟するに連れて♀のような黄褐色から黒へ、さらに青灰色へと変化する。
それぞれの段階を撮りたいと思っていたところ、この日はその思いが通じたようだ。
写真2〜4は未成熟のハラビロトンボ♂。

▼写真2 ハラビロトンボ♂ 未成熟個体 その1a(2013年6月23日、埼玉県)
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▼写真3 ハラビロトンボ♂ 未成熟個体 その1b(2013年6月23日、埼玉県)
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▼写真4 ハラビロトンボ♂ 未成熟個体 その1c(2013年6月23日、埼玉県)
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写真5は未成熟のハラビロトンボ♂の顔面。
今年は成熟♂の顔面が撮れていないので、昨年撮影した成熟♂の顔面と比較してみる(写真6)。

▼写真5 ハラビロトンボ♂ 未成熟個体 その2 顔面(2013年6月23日、埼玉県)
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▼写真6 ハラビロトンボ♂ 成熟個体 顔面(2012年7月5日、東京郊外)
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※写真6はニコンD90 & タムロンSP AF90mm f /2.8 Di MACRO


写真7は黒く成熟した♂。まだところどころ黄褐色の部分が残っていた。

▼写真7 ハラビロトンボ♂ 成熟個体(2013年6月23日、埼玉県)
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写真8、9は老熟した個体。

▼写真8 ハラビロトンボ♂ 老熟個体 その1(ノートリミング、2013年6月23日、埼玉県)
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▼写真9 ハラビロトンボ♂ 老熟個体 その2(ノートリミング、2013年6月23日、埼玉県)
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写真10は羽化直後と思われる♂。翅だけでなく、まだ体全体がしっとりしていた。

▼写真10 羽化直後のハラビロトンボ♂(ノートリミング、2013年6月23日、埼玉県)
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写真11、12は♀。写真10の♂と色は似ているが、腹部先端形状などで判別できる。

▼写真11 ハラビロトンボ♀ その1a(ノートリミング、2013年6月23日、埼玉県)
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▼写真12 ハラビロトンボ♀ その1b(ノートリミング、2013年6月23日、埼玉県)
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この日はアキアカネの姿も見られた。胸部側面の模様はちょっと微妙だったがアキアカネとしておく。

▼写真13 アキアカネ♂(ノートリミング、2013年6月23日、埼玉県)
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これらトンボ科のほかにもいろいろ見られた。残りのトンボ類についてはまた後日取り上げたい。

撮影機材:※印以外はニコンD7000 & AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED

# by mikiosu | 2013-06-24 14:46 | 蜻蛉 | Comments(2)