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ウラギンシジミの卵&幼虫、ほか(2014年9月19日)

主フィールドをのんびり歩いた9月14日は、コミスジやミドリヒョウモンの産卵シーンを見かけた。
ちょうど現地でお会いした「公園昆虫記」のおはるさんや観察仲間のA氏とそんな話をしていると、少し先にウラギンシジミの幼虫がいるという。
せっかくなので連れて行ってもらうと、幼虫ばかりか卵も見つかった。

写真1〜3はウラギンシジミの卵。
いずれもクズの花についていたもの。写真3は孵化したあとらしい。

▼写真1 ウラギンシジミの卵 その1(2014年9月14日、東京近郊)
ウラギンシジミの卵&幼虫、ほか(2014年9月19日) _d0303129_22211562.jpg

▼写真2 ウラギンシジミの卵 その2(2014年9月14日、東京近郊)
ウラギンシジミの卵&幼虫、ほか(2014年9月19日) _d0303129_22211098.jpg

▼写真3 ウラギンシジミの卵 その3 孵化の後(2014年9月14日、東京近郊)
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※写真1〜3はOLYMPUS STYLUS TG-2 Tough

写真4はウラギンシジミの幼虫。
花びらの色に似ていて、遠目には区別がつかない。
しつこく撮っていると嫌気がさしたのか、移動をはじめた(写真6)。
花びらについている丸い穴は幼虫が食べた痕のようだ。

▼写真4 ウラギンシジミの幼虫 その1a(2014年9月14日、東京近郊)
ウラギンシジミの卵&幼虫、ほか(2014年9月19日) _d0303129_22213674.jpg

▼写真5 ウラギンシジミの幼虫 その1b(2014年9月14日、東京近郊)
ウラギンシジミの卵&幼虫、ほか(2014年9月19日) _d0303129_22214689.jpg

▼写真6 ウラギンシジミの幼虫 その1c(2014年9月14日、東京近郊)
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※写真5、6はOLYMPUS STYLUS TG-2 Tough

小さな卵や幼虫を熱心に撮っている間、蚊が大挙してやってきて刺され放題だった。あとで見てみると10箇所以上も刺されていた(痒)。

写真7〜10はウラナミシジミ♀。
ウラナミシジミは9月17日、石川会長のお誘いで出かけたプチ遠征先でようやく今季初撮りとなった。
写真を撮りはじめてから一番遅い確認のような気がする。これは公園からの帰り道、民家の庭先に咲く萩の花に来ていたもの。

▼写真7 ウラナミシジミ♀ その1a(2014年9月17日、東京近郊)
ウラギンシジミの卵&幼虫、ほか(2014年9月19日) _d0303129_22224159.jpg

▼写真8 ウラナミシジミ♀ その1b(2014年9月17日、東京近郊)
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▼写真9 ウラナミシジミ♀ その1c−1 産卵行動(2014年9月17日、東京近郊)
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▼写真10 ウラナミシジミ♀ その1c−2 産卵行動(2014年9月17日、東京近郊)
ウラギンシジミの卵&幼虫、ほか(2014年9月19日) _d0303129_22222639.jpg


逆光でも枝被りでも何でも、とにかく今季初撮りなので必死で撮っていたら、産卵シーンらしき姿も写っていた(写真9、10)。撮っている時には気がつかなかった(苦笑)。

撮影機材:※印以外はニコンD7100+MB−D15 & AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED

# by mikiosu | 2014-09-19 00:01 | | Comments(6)

ダイミョウセセリの卵(2014年9月18日)

「てくてく写日記」のbanyanさん、「公園昆虫記」のおはるさんと同行した丘陵遠征では、ミゾソバにくるダイミョウセセリの姿が目についた。
しかし、吸蜜時間は短く、どうもビシッと撮れない。
写真1〜3はミゾソバの花にきたダイミョウセセリ。
この個体はどうも♂のように思える。
写真3は好きな構図だが、花にピントが合い、蝶の方はややピンボケになってしまった。

▼写真1 ダイミョウセセリ♂ その1a(2014年9月13日、東京郊外)
ダイミョウセセリの卵(2014年9月18日) _d0303129_2482678.jpg

▼写真2 ダイミョウセセリ♂ その1b(2014年9月13日、東京郊外)
ダイミョウセセリの卵(2014年9月18日) _d0303129_2483454.jpg

▼写真3 ダイミョウセセリ♂ その1c(2014年9月13日、東京郊外)
ダイミョウセセリの卵(2014年9月18日) _d0303129_2485099.jpg


写真4〜6はダイミョウセセリ♀。
光線の具合もあるだろうが、写真4は茶色っぽく、写真5、6は黒っぽかった。
私はダイミョウセセリは小首を傾げることがあると思う(写真6)。

▼写真4 ダイミョウセセリ♀ その1(2014年9月13日、東京郊外)
ダイミョウセセリの卵(2014年9月18日) _d0303129_2494671.jpg

▼写真5 ダイミョウセセリ♀ その2a(ノートリミング、2014年9月13日、東京郊外)
ダイミョウセセリの卵(2014年9月18日) _d0303129_249776.jpg

▼写真6 ダイミョウセセリ♀ その2b(2014年9月13日、東京郊外)
ダイミョウセセリの卵(2014年9月18日) _d0303129_2491410.jpg


この日はbanyanさんがダイミョウセセリの産卵シーンを撮っておられた。
ダイミョウセセリは都内でもあちこちで見られる蝶だが、卵は初めて見た(写真7)。
banyanさんによると、ダイミョウセセリは葉上にただとまっているように見えて、実は産卵していることがあると言うことだった。
(訂正:産卵シーンが分かりにくいのは、ダイミョウセセリではなく、コミスジでした。)

▼写真7 ダイミョウセセリの卵(2014年9月13日、東京郊外)
ダイミョウセセリの卵(2014年9月18日) _d0303129_2493381.jpg


卵に毛を被せるということから、ダイミョウセセリの腹端を仔細に眺めてみた。そのうちに♂と♀の識別ができそうな感じがした。♂の腹端はやや尖り、♀の腹端は太く、毛が密生しているようだ。「フィールドガイド 日本のチョウ」の記述とも一致している。

ダイミョウセセリの幼虫は以前撮ったことがあるはず。
画像を探してみると2011年に東京郊外の林道脇で撮っていた(写真8、9)。

▼写真8 ダイミョウセセリ幼虫 その1a(内蔵ストロボ、ノートリミング、2011年7月9日、東京郊外)
ダイミョウセセリの卵(2014年9月18日) _d0303129_2492969.jpg

▼写真9 ダイミョウセセリ幼虫 その1b(2011年7月9日、東京郊外)
ダイミョウセセリの卵(2014年9月18日) _d0303129_2494276.jpg

※写真8、9はニコンD90 & タムロンSP AF90mm f /2.8 Di MACRO

ダイミョウセセリ幼虫の食草はヤマノイモなど。当時はまったく気にしていなかったが、葉っぱの一部を裏返している部分は幼虫の巣なのだろう(写真8)。久し振りにこの画像を見て初めて気がついた次第だ。
ヤマノイモはその辺にも生えているので、今後はもっと気をつけて観察してみたい。

今後は気をつけて…と思ったその日、主フィールドでダイミョウセセリの幼虫を見つけた。
しかもたくさん…。
1点だけ写真を追加し、詳細はまた後日に譲ることにする。

▼追加写真 ダイミョウセセリ若齢幼虫(2014年9月18日、東京近郊)

ダイミョウセセリの卵(2014年9月18日) _d0303129_19574069.jpg


参考文献:『フィールドガイド 日本のチョウ』(日本チョウ類保全協会編、誠文堂新光社)

撮影機材:※印以外はニコンD7100+MB−D15 & AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED

# by mikiosu | 2014-09-18 00:01 | | Comments(4)

アオバセセリ幼虫、初見初撮り(2014年9月17日)

9月13日は「てくてく写日記」のbanyanさんのお誘いで、丘陵方面へアオバセセリ幼虫を見に行く。
ちょうど「公園昆虫記」のおはるさんと一緒に探しにいくつもりでいたので、ポイントを知っておられるbanyanさんから声を掛けていただき、渡りに船とばかりにお願いした。
思えばアオバセセリは、成虫を撮るのに苦労し、夢にまで見たものだった(その時の記事は→こちら)。
幼虫を見つけるのはさらに難しく、ずっと叶わずにいた。
丘陵手前のバス停付近でbanyanさんと合流し、ポイント近くまで車で向かう。
この丘陵にはもう何度も行っているが、その辺りにはまだ行ったことがなかった。
幼虫の食樹であるアワブキのある場所まで行くと、banyanさんが幼虫の巣を難なく見つけてくださった。

写真1、2がアオバセセリ幼虫の巣。
せっかくなのでフィッシュアイレンズとマクロレンズで撮ってみた。
大きなアワブキの葉を半分ほど使い、綴じ合わせているようだ。

▼写真1 アオバセセリ幼虫の巣 その1a(ノートリミング、2014年9月13日、東京郊外)
アオバセセリ幼虫、初見初撮り(2014年9月17日) _d0303129_2585677.jpg

※写真1はニコンD7100+MB−D15 & AF DX Fisheye-Nikkor 10.5mm f/2.8G ED

▼写真2 アオバセセリ幼虫の巣 その1b(ノートリミング、2014年9月13日、東京郊外)
アオバセセリ幼虫、初見初撮り(2014年9月17日) _d0303129_259073.jpg


巣の写真をひとしきり撮った後、いよいよ幼虫とご対面。ドキドキしますね(笑)。
写真3、4がアオバセセリの幼虫。
うっかり計るのを忘れてしまったが、やや大きめの幼虫。
頭部のオレンジ色が鮮やかで、成虫の後翅肛角部を彷彿とさせる。
黒地に青い斑点もなかなか綺麗だ。

▼写真3 アオバセセリの幼虫 その1a(ノートリミング、2014年9月13日、東京郊外)
アオバセセリ幼虫、初見初撮り(2014年9月17日) _d0303129_2593030.jpg

▼写真4 アオバセセリの幼虫 その1b(2014年9月13日、東京郊外)
アオバセセリ幼虫、初見初撮り(2014年9月17日) _d0303129_259395.jpg


写真5は別個体のやや小さめの巣。
このように茶色く枯れたような色をしているのは、長いこと使っているせいなのだろうか。
ちょっと可哀想だが、これも開けてみる。
中にはやっぱり可愛い幼虫の姿が(写真6、7)。まだ眠いから起こさないで、といった風情か。

▼写真5 アオバセセリ幼虫の巣 その2(外部ストロボ、ノートリミング、2014年9月13日、東京郊外)
アオバセセリ幼虫、初見初撮り(2014年9月17日) _d0303129_2595380.jpg

▼写真6 アオバセセリの幼虫 その2a(外部ストロボ、ノートリミング、2014年9月13日、東京郊外)
アオバセセリ幼虫、初見初撮り(2014年9月17日) _d0303129_2595415.jpg


▼写真7 アオバセセリの幼虫 その2b(外部ストロボ、2014年9月13日、東京郊外)
アオバセセリ幼虫、初見初撮り(2014年9月17日) _d0303129_213941.jpg


写真8はまた別の巣。
中に幼虫がいるのが透けて見えるようだ。この巣は開けないでおいた。

▼写真8 アオバセセリ幼虫の巣 その3(ノートリミング、2014年9月13日、東京郊外)
アオバセセリ幼虫、初見初撮り(2014年9月17日) _d0303129_30493.jpg


この日はせっかくの機会なので海洋堂のガチャポン「イモムシコレクション」のアオバセセリ幼虫を持っていった(笑)。
しかし、本物のアオバセセリ幼虫を見た感激で、ツーショットを撮ることなどすっかり忘れてしまった。
そんなことで、翌日主フィールドのアワブキでも何でもない適当な葉上にイモムシ・ストラップを置いて撮るような羽目になった(いや、別に撮らなくても良いのだが…)。

▼写真9 アオバセセリ幼虫のストラップ(2014年9月14日、東京近郊)
アオバセセリ幼虫、初見初撮り(2014年9月17日) _d0303129_302121.jpg


やっぱり本物の方が数段良かった(笑)。

アオバセセリ幼虫は、事前にある程度の場所情報を仕入れていたが、現地に着いてみると、やはりポイントを知っていないと分からない感じだった。お誘いいただいたbanyanさんにあらためてお礼申し上げたい。念願のアオバセセリ幼虫が見られて、感謝感激です。

なお、この日はスミナガシの幼虫も探したが、残念ながら見つけられなかった。
どうも私はスミナガシとは、成虫ばかりでなく幼虫とも縁が薄いようだ。

最後に、過去に撮った成虫の写真を1枚だけ載せておく(写真10)。

▼写真10 一昨年撮影のアオバセセリ(2012年5月26日、東京郊外)
アオバセセリ幼虫、初見初撮り(2014年9月17日) _d0303129_2155615.jpg

※写真10はニコンD90 & タムロンSP AF90mm f /2.8 Di MACRO


撮影機材:※印以外はニコンD7100+MB−D15 & AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED&スピードライトSB-910

# by mikiosu | 2014-09-17 00:01 | | Comments(12)