吸蜜するミヤマセセリ♀ほか(2013年5月1日)

5月に入ってミヤマセセリというのは今更感がないでもないが、4月下旬に撮った写真を紹介していなかったので、ここで紹介しておきたい。
この春はミヤマセセリよりコツバメの方を熱心に狙ったとはいえ、ミヤマセセリ♀の写真は昨年あまりよく撮れていなかったので密かに狙ってはいた。
遠目から何度か撮れたもののなかなか近づくチャンスがないまま、今年もミヤマセセリ♀の写真は駄目だったかと諦めかけた4月中〜下旬、ようやく間近に撮ることができた。

4月17日、トンボ狙いで出かけた郊外の里山で、クサイチゴに来ていたミヤマセセリ♀を見かけた(写真1)。
花に来る姿は遠くからしか撮れなかったが、地面にとまったところには近づくことができた(写真2)。

▼写真1 ミヤマセセリ♀&クサイチゴ 開翅(2013年4月17日、東京都)
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▼写真2 ミヤマセセリ♀ 開翅(2013年4月17日、東京都)
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同日、畦道に咲くレンゲソウにきていたミヤマセセリ♀は、絵になる感じでなかなか良いシャッターチャンスだった。
ところが吸蜜時間が意外に短く、そばに寄れても良い角度になってくれない。
畦道を追いかけて何とか数枚撮ることができた。

▼写真3 ミヤマセセリ♀&レンゲソウ 裏翅(2013年4月17日、東京都)
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▼写真4 ミヤマセセリ♀&レンゲソウ 開翅(2013年4月17日、東京都)
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▼写真5 ミヤマセセリ♀&レンゲソウ 開翅(2013年4月17日、東京都)
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写真6、7は4月27日、久し振りに出かけた丘陵方面でタンポポにきていたミヤマセセリを見つけたときのもの。
一見♂のように見えるが、後翅の地色の濃さから、前翅の白帯の擦れた♀ではないかと思ったりする。前翅前縁を見るとやはり♂だろうか。まあ、確信が持てないのでミヤマセセリとしておく。

▼写真6 ミヤマセセリ&タンポポ 開翅(2013年4月27日、東京都)
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▼写真7 ミヤマセセリ&タンポポ 開翅(2013年4月27日、東京都)
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3月下旬以降、ミヤマセセリとコツバメにはそれなりに楽しませてもらった。
あちこち遠征した割りには個体数には恵まれなかったかもしれないが、昨年に比較して良い出会いがあったように思う。

写真8〜10は4月29日に郊外で見かけたキアゲハ♀とオナガアゲハ♂。キアゲハ♀は河原で産卵行動をしていたようだ(写真8)。
オナガアゲハは4月27日にも見かけたが、その時もまったくとまる気配がなく、細い線のような飛翔写真しか撮れなかった。この日は何とかそれと分かる写真が撮れた(写真9、10)。

▼写真8 キアゲハ♀ 産卵行動(2013年4月29日、東京都)
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▼写真9 オナガアゲハ♂ 飛翔中(2013年4月29日、東京都)
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▼写真10 同上 飛翔中(2013年4月29日、東京都)
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オナガアゲハは♂の特徴である後翅前縁の白いラインが、飛んでいる時にはよく見える。
黒いアゲハ系の中でも、この白いラインを見せてウツギ系の花にとまっているオナガアゲハ♂のスマートな姿はなかなか絵になるのだが、今年はそんな写真が撮れるだろうか。

撮影機材:ニコンD7000 & AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED

# by mikiosu | 2013-05-01 22:29 | | Comments(2)

4月の残り蛾(2013年4月30日)

早いもので今日で4月も終わり。
4月の締めくくりはやはり蛾だろう。
何がやはりなのかはよく分からない(笑)。
エゾヨツメを探して、あちこちで少しずつ撮った蛾の写真をなかなかアップできなかったので、月末にまとめてみた次第だ。
ちなみにエゾヨツメにはまだ出会えていない(涙)。

写真1〜4はエダシャク各種。
写真1のエグリヅマエダシャクは敢えてノートリミングで載せてみた。
林縁の斜面にひっくり返っていると、落ち葉と見紛うばかりだ。
写真4はマエキトビエダシャク。この時期には都内の公園でもよく見かける種だ。この種にはオオマエキトビエダシャクという似た種がある。

▼写真1 エグリヅマエダシャク(ノートリミング、2013年4月22日、裏高尾)
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▼写真2 ミスジツマキリエダシャク(2013年4月22日、裏高尾)
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▼写真3 トビカギバエダシャク(2013年4月26日、高尾山)
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▼写真4 マエキトビエダシャク(2013年4月26日、高尾山)
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写真5はアシブトチズモンアオシャク。近縁種にチズモンアオシャクがあるので同定には注意が必要だ。
鮮やかな緑色がとても眼をひくが、これも新緑の中に身を置けば、なかなか目につかないのかもしれない。この日は林縁の建物の白い外壁にとまっていたのでかなり目立っていた。

▼写真5 アシブトチズモンアオシャク(2013年4月22日、裏高尾)
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写真6はシロオビクロナミシャク。細く白い帯がゆらゆらと曲線を描いて飛んでいる姿がなかなかユニークに見える蛾だ。
これと似た種にシラフシロオビナミシャクがあるので同定には注意が必要だ。

▼写真6 シロオビクロナミシャク(2013年4月26日、裏高尾)
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写真7はアカハラゴマダラヒトリ。キハラゴマダラヒトリと判別が難しい種だ。この時は触角を出そうと突ついたところ、赤い腹部をチラリと見せて飛んで行ったので分かった次第だ。

▼写真7 アカハラゴマダラヒトリ(2013年4月29日、裏高尾)
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写真8はクロオビリンガ。林縁の葉上にとまっていた。後で名前を調べているときに知ったが、♂の触角がよく発達しているらしい。撮影時には風が強くて触角を調べる余裕がなかったのが悔やまれる。

▼写真8 クロオビリンガ(2013年4月23日、裏高尾)
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写真9はハイイロシャチホコ。シャチホコガにも色々な種がある。この蛾はちょっと突ついたら飛んでしまった。

▼写真9 ハイイロシャチホコ(2013年4月26日、裏高尾)
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写真10はヒロオビウスグロアツバ。昨年何度か見かけたソトウスグロアツバによく似ている。この種はどうも色彩変異が激しいように思う。この色、と思っているととんでもない間違いを起こしかねない。

▼写真10 ヒロオビウスグロアツバ(2013年4月26日、高尾山)
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写真11はナミコブガ。この名にはあまり自信がない。マエモンコブガか、もしくは他のコブガの可能性もある。
最初はシロフチビコブガではないかと考えていたが、どうもコブの間隔が違うように思われ、ナミコブガとしておいた。
自信がなければ載せなければ良いのだが、コブガの特徴が出ている写真が撮れたので、是非紹介してみたかったのだ。

▼写真11 ナミコブガ(2013年4月26日、裏高尾)
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写真12、13は小さな蛾たち。これら小蛾類は5月あたりに一度まとめて紹介する機会があるかもしれない。取りあえず2種類だけ先行販売(?)という感じで載せておく。
小蛾類にはなかなか美麗な蛾が多いのだ。ただ、それを綺麗に撮れるかどうかが問題だ。
マドガ(写真12)もクロハネシロヒゲナガ(写真13)も、これからたくさん目にすることだろう。

▼写真12 マドガ(2013年4月29日、裏高尾)
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▼写真13 クロハネシロヒゲナガ(2013年4月26日、裏高尾)
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クロハネシロヒゲナガ♂の触角はとても長い。小さな蛾が長い触角を持て余すようにユラユラ飛んでいると、飛翔写真も簡単に撮れそうな気がするのだが、いかんせん小さいのでなかなか撮れない。この日もたくさん飛翔中の写真を撮ったが、ろくなものがなく全部捨ててしまった(苦笑)。

最後に今日のおまけ画像。
◎今日のニャンコ ♪(2013年4月23日、裏高尾)
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参考サイト:虫Naviみんなで作る日本産蛾類図鑑ほか

撮影機材:ニコンD7000 & AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED

# by mikiosu | 2013-04-30 23:46 | | Comments(0)

ウスバシロチョウ&サカハチチョウ春型登場(2013年4月28日)

4月26日、ようやくウスバシロチョウを今季初撮り。
今年はもう10日くらい前から羽化していたようだが、なかなかシャッターチャンスがなかった。個体数もまだあまり増えていない。
この日も山歩きをした帰りがけ、風に吹かれるように飛んできて葉上にとまったところを何とか撮ったもの(写真1〜3)。
この木は確か梅だったように思う。
見上げるようにして撮ったが、風にあおられて翅が捲れ、裏翅も見えた(写真3)。
昨年5月はこの辺りでウスバシロチョウの写真をかなりたくさん撮った。今年も本格的な発生はこれからだと思うが、どうだろうか。

▼写真1 ウスバシロチョウ 開翅(ノートリミング、2013年4月26日、裏高尾)
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▼写真2 同上 開翅(2013年4月26日、裏高尾)
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▼写真3 同上 裏翅(2013年4月26日、裏高尾)
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ウスバシロチョウを撮った場所のすぐ近くでは、4月22日にコミスジを今季初撮りしていた。

▼写真4 コミスジ 開翅(2013年4月22日、裏高尾)
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▼写真5 同上 裏翅(2013年4月22日、裏高尾)
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ウスバシロチョウと同じ27日に今季初撮りしたのがサカハチチョウ春型(写真6〜9)。
ウスバシロチョウとサカハチチョウ春型は、昨年は5月7日初見で、同じ日に撮っている。今年はやや早いが、この両種は2年続けて同じ日に撮ったことになる。
最初にやや離れた草地にとまる開翅姿を撮ったあと、裏翅を右、左、右と撮り、最後にまた開翅写真を撮った。
一旦飛び立ってもすぐ近くに着地し、あまり遠くまで飛ばなかったからだ。

▼写真6 サカハチチョウ春型♂ 開翅(2013年4月26日、裏高尾)
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▼写真7 同上 裏翅(2013年4月26日、裏高尾)
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▼写真8 同上 裏翅(2013年4月26日、裏高尾)
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▼写真9 同上 開翅(2013年4月26日、裏高尾)
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ちょうど蝶を撮りにきていたと思しき人が近くにいたので、少し話をする。
その方は、
「サカハチチョウは裏翅が宝石のように綺麗ですよ」と言う。
裏翅が複雑な模様をしているとは思っていたが、これまでそんな風に感じたことはなかった。
しかしファインダー越しに見たこの日のサカハチチョウの裏翅は確かにそんな輝きを感じさせた。
そう、まるで鉱物の断面のような模様だ(写真7、8参照)。

このサカハチチョウにはちょっとした思い出がある。
一昨年に初めてこの蝶の開翅写真を撮ったのは、故郷に帰省中のときだった。やや翅の痛んだ個体だが、開翅を初めて撮ったのと、故郷にこのような蝶がいたことを初めて知ったのとで、思い出に残る1枚だ(写真10)。

▼写真10 サカハチチョウ 開翅(2011年5月19日、岩手県大船渡市日頃市町、長安寺境内にて)
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※ニコンD90 & タムロンSP AF90mm f /2.8 Di MACRO

撮影機材:※印以外はニコンD7000 & AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED

# by mikiosu | 2013-04-28 23:56 | | Comments(2)