マイマイガの一生(2013年6月19日)

シャクガ関係に引き続いて、蛾の記事をあれこれ考えていたが、今回はちょっと趣向を変えて、マイマイガの卵から成虫までを紹介してみたい。
蝶でも蛾でも卵→幼虫→蛹→成虫と撮れる昆虫はそれほど多くないのではなかろうか。
その中で、マイマイガはありふれた被写体ではあるが、都内でも卵、幼虫の姿をよく見かける割りには、成虫の姿は意外に見かけない。
写真1は昨年(2012年)春に主フィールドで撮ったマイマイガの卵。公園内のイヌシデと思われる木の幹にあった。小さな幼虫が4匹ほど孵化していた。
写真2は同じ卵の10日後の姿。幼虫がたくさん孵化していた。

▼写真1 マイマイガ卵&幼虫 その1a(2012年4月12日、東京近郊)
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▼写真2 マイマイガ卵&幼虫 その1b(2012年4月22日、東京近郊)
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※写真1、2はニコンD90 & タムロンSP AF90mm f /2.8 Di MACRO

写真3、4は中齢幼虫。
写真4に関しては終齢幼虫に近いが、微妙なところだ。

▼写真3 マイマイガ幼虫 その1(2012年5月17日、東京近郊)
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▼写真4 マイマイガ幼虫 その2(2013年6月6日、神奈川県)
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※写真3はニコンD90 & タムロンSP AF90mm f /2.8 Di MACRO

写真5は蛹。マイマイガは卵越冬なので、羽化したあとの蛹殻と思われる。イガイガした毛が付着しているのがマイマイガの仲間の特徴のようだ。

▼写真5 マイマイガ蛹(2013年1月11日、東京近郊)
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写真6、7はマイマイガ♂の成虫。

▼写真6 マイマイガ♂ 成虫 その1(2011年7月6日、立川・昭和記念公園)
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▼写真7 マイマイガ♂ 成虫 その2(2011年7月6日、立川・昭和記念公園)
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※写真6、7はニコンD90 & タムロンSP AF90mm f /2.8 Di MACRO

写真8、9はマイマイガ♀の成虫。
写真6〜8は同じ日に立川市の昭和記念公園で見つけたもの。♂に比べて♀はひと回り大きく、存在感たっぷりだ。
写真9は東京近郊の公園内の木の幹で見つけた産卵中の♀。

▼写真8 マイマイガ♀ 成虫(2011年7月6日、立川・昭和記念公園)
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▼写真9 マイマイガ♀ 産卵中(2011年7月15日、東京郊外)
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※写真8、9はニコンD90 & タムロンSP AF90mm f /2.8 Di MACRO

写真10はマイマイガの仲間、カシワマイマイの幼虫。ゼフィルス狙いで出かけた神奈川県の公園で見つけた。
写真11はカシワマイマイ♀の成虫。これは一昨年(2011年)に信州方面に旅行に行った時に撮ったもの。カシワマイマイ♀はかなり大きい。

▼写真10 カシワマイマイ幼虫(2013年6月9日、神奈川県)
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▼写真11 カシワマイマイ♀ 成虫(2011年7月23日、長野県)
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※写真11はニコンD90 & タムロンSP AF90mm f /2.8 Di MACRO

写真12はマイマイガの仲間のノンネマイマイの成虫。
マイマイガもカシワマイマイも♀はやや白っぽく、♂は茶色っぽいが、ノンネマイマイは♂も♀も同じような色をしているらしいので、♂か♀かは分からなかった。
この写真は昨年(2012年)白馬方面に旅行に行った時に見つけたもの。マイマイガやカシワマイマイに比べるとちょっと小さめだ。
ノンネとはドイツ語で、尼僧、修道女の意味だと言う。

▼写真12 ノンネマイマイ 成虫(2012年7月21日、長野県)
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※写真12はニコンD90 & タムロンSP AF90mm f /2.8 Di MACRO


写真13はウチジロマイマイ。触角が発達しているので♂と思われる。
拙宅の近所の塀に数匹とまっていて、2〜3日後にもまだ2〜3匹いたようだ。

▼写真13 ウチジロマイマイ♂(2013年6月7日、東京近郊)
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ウチジロマイマイはマイマイガよりずっと小さく、開張30ミリ程度の大きさ。30ミリと言ってもこのようなとまり方なので実際にはもっと小さく見える。
この蛾は2011年10月20日にも近所で見かけている。ビャクシン類が食樹なので庭木に発生したのかもしれない。

参考サイト:虫Navi、ほか

撮影機材:※印以外はニコンD7000 & AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED

# by mikiosu | 2013-06-19 00:01 | | Comments(5)

6月のシャクガたち(2013年6月18日)

最近見かけた蛾の中から、シャクガ類をいくつかピックアップしてみた。
写真1はユウマダラエダシャク(開張45ミリ前後)。都内でも結構見られる種だが、この仲間はなかなか厄介だ。
前翅中央付近のグレーの紋の中に茶色の輪っか状の紋が入っていないとユウマダラエダシャクとしてよいようだ。
写真2はヒメマダラエダシャクとしておく(開張40ミリ以下)。
実際にはクロマダラエダシャク、ヒトスジマダラエダシャクなど似た仲間が多く、外見で区別するのは難しいらしい。

▼写真1 ユウマダラエダシャク(2013年5月25日、東京郊外)
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▼写真2 ヒメマダラエダシャク(2013年6月9日、神奈川県)
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写真3はコガタツバメエダシャク(開張30〜40ミリ)。顔面が白く、翅は純白に近い。翅にある筋がグレーであることからコガタツバメエダシャクと判断した。
写真4はウスキツバメエダシャク(開張40〜50ミリ)。顔面が橙色、翅の筋の間にさざ波模様があることからウスキツバメエダシャクと判断した。
ツバメエダシャクの仲間にはフトスジツバメエダシャク、シロツバメエダシャク、ノムラツバメエダシャク、ヒメツバメエダシャクとあるので同定は難しい。

▼写真3 コガタツバメエダシャク(2013年6月1日、埼玉県)
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▼写真4 ウスキツバメエダシャク(2013年6月5日、東京郊外)
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写真5はクロクモエダシャク(開張33〜45ミリ)。
主フィールドの柵にとまっているのを見つけた。
主フィールドで真冬にフユシャクの観察をしていると、緑色に黒い筋の入ったクロクモエダシャクの幼虫がよく見られる。

▼写真5 クロクモエダシャク(2013年6月7日、東京近郊)
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写真6はクワエダシャク(開張40〜50ミリ超)。
写真7はウスイロオオエダシャク(開張50〜60ミリ超)。
いずれもゼフィルス狙いで出かけた神奈川県の公園で見つけた。見つけた場所はトイレの中だ。
使用中の方がおられたので、それぞれ1枚ずつさっと撮って出てきた(笑)。

▼写真6 クワエダシャク(2013年6月9日、神奈川県)
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▼写真7 ウスイロオオエダシャク(2013年6月9日、神奈川県)
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写真8はフタテンオエダシャク(開張25ミリ前後)。
これも神奈川県の公園で見つけた。同じ公園で6月6日と9日に見かけている。

▼写真8 フタテンオエダシャク(2013年6月9日、神奈川県)
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写真9はウスアオエダシャク(開張25ミリ前後)。
初めて見たと思っていたが、調べると2年前の6月18日にも撮っていた。

▼写真9 ウスアオエダシャク(2013年6月1日、埼玉県)
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写真10はキオビベニヒメシャク(開張14ミリ以下)。
丘陵方面の葉上で見つけたヒメシャク。

▼写真10 キオビベニヒメシャク(2013年6月1日、東京郊外)
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写真11はヨスジキヒメシャク(開張15ミリ前後)。
写真12はアトスジグロナミシャク(開張28ミリ前後)。
いずれも主フィールドの公園のトイレの中で見つけたもの。

▼写真11 ヨスジキヒメシャク(2013年5月29日、東京近郊)
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▼写真12 アトスジグロナミシャク(2013年5月29日、東京近郊)
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6月のシャクガたちと言いつつ、5月のものも少し混ぜてしまった。5月は撮影した蛾たちの半分も紹介できなかったので、ご容赦いただきたい。

なお、( )内の開張サイズは、色々なサイトを参考に、大きさの目安として入れてみた。実際には個体差もある上、♂と♀ではかなり大きさが異なる場合もあるので、ご注意いただきたい。あくまでも目安として入れた数値であることをお断りしておく。

※本稿の蛾の同定には色々なサイトを参考にさせていただきましたが、開張の数値に関してご迷惑をかける恐れがあるため参考サイトを掲載しておりません。悪しからずご了承ください。

撮影機材:ニコンD7000 & AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED

# by mikiosu | 2013-06-18 01:08 | | Comments(0)

6月のシジミチョウたち−−ウラギンシジミほか(2013年6月17日)

6月に入るとゼフィルス狙いで三日おきに神奈川県まで遠征していた。
ゼフィルス類の撮影はそれなりに収穫があったが、その際に撮った他のシジミチョウたちも紹介したい。

写真1、2はウラギンシジミ。
ウラギンシジミ♀の全開写真は久し振り。何しろ昨年は♀の写真すら撮れなかった。♂は一昨年から何十匹も見かけたというのに(ただし、今年はまだ少ない)。
やや擦れてはいたが、公園手前の紫陽花の葉にとまってしばらくポーズを取ってくれた(写真1)。
写真2は公園内でひと休みしている時に、ベンチに置いたザックに来ていた♂。

▼写真1 ウラギンシジミ♀ 開翅(2013年6月6日、神奈川県)
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▼写真2 ウラギンシジミ♂(ノートリミング、2013年6月9日、神奈川県)
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写真3、4はツバメシジミ♀(同一個体)。ミドリシジミのポイントである池の奥の草むらにきていた。この日ミドリシジミはさっぱりだったので、代わりにサービスしてくれたのかもしれない。

▼写真3 ツバメシジミ♀ その1a(2013年6月9日、神奈川県)
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▼写真4 ツバメシジミ♀ その1b 開翅(ノートリミング、2013年6月9日、神奈川県)
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写真5〜7はルリシジミ。
写真5は♀。このあと産卵行動が見られた。
写真6は♂。吸水する場所を探していたのか、しばらく地面のあちこちを探っていたようだ。
写真7は誰かがヤマグワの実を地面で潰したらしく、その痕にルリシジミがたくさんきていた。

▼写真5 ルリシジミ♀ 開翅(ノートリミング、2013年6月9日、神奈川県)
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▼写真6 ルリシジミ♂(2013年6月3日、神奈川県)
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▼写真7 ルリシジミ吸汁集団(ノートリミング、2013年6月9日、神奈川県)
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写真8、9はベニシジミ。
ベニシジミはどこでも見られる超普通種とはいえ、なかなか侮りがたいものがある。

▼写真8 ベニシジミ開翅&ヒメジョオン(ノートリミング、2013年6月6日、神奈川県)
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▼写真9 ベニシジミ(ノートリミング、2013年6月9日、神奈川県)
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写真8のベニシジミが来ている花はハルジオンかヒメジョオンか迷ったが、ヒメジョオンとしておく。
6月に入るとどちらの花も見られるのでややこしい。撮った時にはハルジオンだと思っていたのであまりよく観察しなかった。蕾が垂れているのはハルジオンの特徴だが、花びらの感じと葉のつき方がヒメジョオンのように思われた。

撮影機材:ニコンD7000 & AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED

# by mikiosu | 2013-06-17 00:01 | | Comments(2)