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8月のサナエトンボたち−−オナガサナエほか(2013年8月24日)

お盆明け、久し振りに家人を連れて主フィールドをブラブラしてみる。
7、8月は暑くてプチ遠征はおろか、主フィールドにもあまり行っていなかった。
今年はまだゴマダラチョウを見ていないので、出会いを期待していたが残念ながら見つけられなかった。
蝶はいなかったものの、上水縁沿いの鉄柵にやや小振りなサナエトンボがとまっていた(写真1〜3)。
鉄柵の上部が滑るのか、落ち着かない様子でとまったり飛んだりしていた。
背面から見ると腹部先端付近がかなり幅広い(写真3)。
写真を何枚か撮った後に指を差し出してみると、素直に乗ってくれた(写真4)。

▼写真1 オナガサナエ♀ その1a(ノートリミング、2013年8月18日、東京近郊)
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▼写真2 オナガサナエ♀ その1b(ノートリミング、2013年8月18日、東京近郊)
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▼写真3 オナガサナエ♀ その1c(ノートリミング、2013年8月18日、東京近郊)
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▼写真4 オナガサナエ♀ その1d 手乗り(ノートリミング、2013年8月18日、東京近郊)
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このフィールドで長年昆虫観察をしておられる「公園昆虫記」のおはるさんにお聞きすると、昨年は見られなかったものの、2010年、2011年にも見られたとのことで、同じように鉄柵にとまっている写真や手乗り写真を撮っておられた。
オナガサナエがフレンドリーなのか、あるいはフレンドリーなDNAをもった個体なのか。
Wikipediaを読んでみると、「本種は警戒心が薄く、かなり至近距離に近づくまで逃げないことが多い。」とある。
手乗り写真を撮った後には、同じ鉄柵に戻ってとまったようだ。
不器用そうに鉄柵にとまる姿といい、すんなり手乗りしてくる様子といい、このオナガサナエは可愛らしく思えた。

主フィールドを散策した翌日は、これも久し振りに東京郊外の林道方面へ行ってみる。
8月はヤママユの時期。昨年見られなかったヤママユ成虫の姿を撮りたくて林縁の電柱をチェックして歩くが、出会うことはなかった。
林道脇を流れる渓流沿いでヒメサナエを見つけたのがこの日の収穫。
写真5、6は♂、写真7は♀と思われる。

▼写真5 ヒメサナエ♂ その1a(2013年8月19日、東京郊外)
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▼写真6 ヒメサナエ♂ その1b(2013年8月19日、東京郊外)
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▼写真7 ヒメサナエ♀(2013年8月19日、都内郊外)
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8月の写真ではないが写真8はウチワヤンマ、写真9はコオニヤンマ。
○○ヤンマという名前だが、これらもサナエトンボの仲間だ。
ウチワヤンマは池のそば、コオニヤンマは野山など、都内でも時折見られる種だ。
写真8は立川の昭和記念公園で、写真9は埼玉県の河原で撮影したもの。
いずれも複眼の綺麗な色が思うように撮れず、出し渋っていた写真だ(笑)。

▼写真8 ウチワヤンマ♂(2013年7月10日、立川市)
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▼写真9 コオニヤンマ♀(2013年6月23日、埼玉県)
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写真10、11はサナエトンボの仲間ではないが、東京郊外でヒメサナエを撮った時に見つけたミヤマカワトンボ。

▼写真10 ミヤマカワトンボ♂(ノートリミング、2013年8月19日、東京郊外)
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▼写真11 ミヤマカワトンボ♀(ノートリミング、2013年8月19日、東京郊外)
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この日は♂と♀が1〜2メートル離れた渓流の石の上にとまっていた。
5月上旬から見られたミヤマカワトンボもそろそろ見納めだろう。
今年5月はニホンカワトンボ&ミヤマカワトンボを随分熱心に撮った。
暑い7、8月は、行こう行こうと思いつつも、林道散策をさぼってばかりになってしまった(苦笑)。

参考文献:『ネイチャーガイド 日本のトンボ』(尾園暁、川島逸郎、二橋亮著、文一総合出版)

撮影機材:ニコンD7000 & AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED

by mikiosu | 2013-08-24 00:01 | 蜻蛉 | Comments(0)

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