フユシャク第四弾、イチモジフユナミシャク その1(2013年12月26日)
12月25日、フユシャク探しにプチ遠征してみると、石川会長とばったり出会った(笑)。
同行されていたK先生と3人でフユシャクを探して歩くが全く成果が上がらず、隣の公園に移動する。
隣の公園でN女史と合流して、ホシミスジの越冬幼虫を教えていただく。
ホシミスジについては後日あらためて紹介したい。
「今日はフユシャクはさっぱりだったか…」と半ば諦めた頃、ようやくトイレの中でイチモジフユナミシャク♂を見つけた。このトイレには4〜5匹くらいいた。
写真1、2は同じトイレにいた別個体。微妙に模様も異なる。
▼写真1 イチモジフユナミシャク♂ その1(ストロボ撮影、ノートリミング、2013年12月25日、東京近郊)
▼写真2 イチモジフユナミシャク♂ その2a(ノートリミング、2013年12月25日、東京近郊)
※写真1はOLYMPUS STYLUS TG-2 Tough
写真3はトイレの外の枯葉にいた。これはトイレの中にいた個体が外に飛び出したもののようだ。
せっかくなので顔面からも撮ってみた(写真4)。
▼写真3 イチモジフユナミシャク♂ その2b(ノートリミング、2013年12月25日、東京近郊)
▼写真4 イチモジフユナミシャク♂ その2c(2013年12月25日、東京近郊)
写真5、6は近くの柵にとまっていた♀。
イチモジフユナミシャクの♀は淡いエメラルド色が綺麗なフユシャクだ。
▼写真5 イチモジフユナミシャク♀ その1a(ノートリミング、2013年12月25日、東京近郊)
▼写真6 イチモジフユナミシャク♀ その1b(ノートリミング、2013年12月25日、東京近郊)
※写真6はOLYMPUS STYLUS TG-2 Tough
写真7は桜の木にとまっていた個体。
この個体には翅に黒いラインがなかった。
▼写真7 イチモジフユナミシャク♀ その2(ノートリミング、2013年12月25日、東京近郊)
さて、トイレ外壁にとまっていた別の♀は、どうもよく分からなかった(写真8)。
家に帰って種々検討してみて、イチモジフユナミシャクの♀ではないかと考えてみた。
▼写真8 イチモジフユナミシャク♀ その3(2013年12月25日、東京近郊)
※写真8はOLYMPUS STYLUS TG-2 Tough
翅も全くなく、色も黒い。イチモジフユナミシャク♀の場合、薄茶色から黒っぽい個体まで色の変異があるようだ。
翅に関しては、羽化不全ではないかと推測してみた次第だ。
この近辺で見られるフユシャクの中で、他に該当する種も思い当たらない。もしかしたらナミスジフユナミシャク♀かもしれないが、イチモジフユナミシャク♀の可能性の方が高いと思う。
この日は他にウスバフユシャク♂、今季初見のシロオビフユシャク♂なども見られた。前半はさっぱりだったが後半はかなりテンションが上がった(笑)。
東京郊外では既にナミスジフユナミシャク♂、クロテンフユシャク♂などの姿も見ている。いずれの種も♀を見つけ次第、順次第五弾、第六弾として紹介していきたいと思う。
参考サイト:相模国の自然スケッチ、ほか
撮影機材:※印以外はニコンD7100+MB−D15 & AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED
by mikiosu | 2013-12-26 04:15 | 蛾 | Comments(2)