フユシャク第十弾、ウスモンフユシャク その1 ほか(2014年1月28日)

フユシャク亜科に属する蛾のうち、主フィールドで観察できるウスバフユシャクとクロテンフユシャク、ウスモンフユシャクの3種はよく似ている。
ウスモンフユシャクは個体数が少なく、昨季は見逃してしまった。
今季は首尾よく交尾シーンを見つけることができたので、♂と♀を見たことになる。
と言っても柵の反対側にとまっていたのであまりよい写真は撮れなかった(写真1〜4)。
もっと良い写真が撮れてから紹介したいところだが、これきり出会えない可能性もあるので、取りあえず紹介しておきたい。
翅がないフユシャク♀は、一見小さく見える。しかし、写真1、2のように側面から観察すると、♂よりもずっと腹部が太く、大きい(写真の上が♀)。

▼写真1 ウスモンフユシャク 交尾中 その1a(ノートリミング、2014年1月24日、東京近郊)
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※ニコンD7100+MB−D15 & AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED

▼写真2 ウスモンフユシャク 交尾中 その1b(ノートリミング、2014年1月24日、東京近郊)
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※OLYMPUS STYLUS TG-2 Tough

写真3、4はコンパクトデジカメを柵の向こう側にのばして背面から撮ってみたもの。♀の姿は♂の翅に隠れて見えなくなっている。
ウスモンフユシャク♂の特徴がお分かりいただけるだろうか。

▼写真3 ウスモンフユシャク 交尾中の♂の背面 その1c(ノートリミング、2014年1月24日、東京近郊)
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▼写真4 ウスモンフユシャク 交尾中の♂の背面 その1d(ノートリミング、2014年1月24日、東京近郊)
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※写真3、4はOLYMPUS STYLUS TG-2 Tough

ウスモンフユシャク♂の外横線は、クロテンフユシャク♂と同様に、前縁付近で前方(頭部の方)にカクッと曲がるのが特徴で、この点でウスバフユシャク♂と識別できる。
参考までに最近撮ったクロテンフユシャク♂(写真5、6)、ウスバフユシャク♂(写真7〜8)の写真も併せて載せておく。

▼写真5 クロテンフユシャク♂ その1(ノートリミング、2014年1月25日、東京近郊)
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※OLYMPUS STYLUS TG-2 Tough

▼写真6 クロテンフユシャク♂ その2(ノートリミング、2014年1月27日、東京近郊)
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※ニコンD7100+MB−D15 & AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED

▼写真7 ウスバフユシャク♂ その1(ノートリミング、2014年1月22日、東京近郊)
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※OLYMPUS STYLUS TG-2 Tough


▼写真8 ウスバフユシャク♂ その2(ノートリミング、2014年1月24日、東京近郊)
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▼写真9 ウスバフユシャク♂ その3(ノートリミング、2014年1月27日、東京近郊)
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※写真8、9はニコンD7100+MB−D15 & AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED

ウスバフユシャク♂は色彩の個体変異があり、クロテンフユシャク♂やウスモンフユシャク♂のように薄茶色の個体から、写真8のように赤茶色っぽい個体まであり、内横線と外横線の間にある黒い点もかなり薄いものから、写真9のようにはっきり出ているものまでいる。
それでも、外横線の曲がり具合を確認すれば、クロテンフユシャク♂やウスモンフユシャク♂と混同することはないはずだ。

参考サイト:相模国の自然スケッチ似た蛾の比較図鑑、ほか

by mikiosu | 2014-01-28 01:35 | | Comments(0)

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