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キバネツノトンボの飛翔シーン(2014年5月10日)

昨年撮ったキバネツノトンボの飛翔シーンは全部没にした。ろくな写真が撮れていなかったからだ。それでも、簡単ではないが頑張れば何とかなるだろうと、今年は最初から撮るつもりで出かけた。
撮る気で見ると、やはり飛翔は速かった(苦笑)。
キバネツノトンボの飛び方は、基本的には直線的ではあるが、急に向きを変えることもでき、飛翔速度も上げたり下げたりできるように思う。
こんなに速かったかな…と思いながらマクロレンズで何枚か飛翔シーンを捉えようとするが、さっぱり埒が明かない。
こんなこともあろうかと、飛翔シーンの撮影用に18〜55ミリズームレンズを持っていった。
24ミリくらいにズーミングして、40〜50センチくらいの場所でピントを合わせてからMFに切り替えておく。
あとは近くにきたキバネツノトンボを連写しまくる。
あまりピントはきていないが、そこそこ写っていたのが写真1〜3。
写真1、2は連続写真だ。この個体は飛びながら捕食していたように見えた。

▼写真1 キバネツノトンボ♂ 飛翔中 その1a(2014年5月7日、埼玉県)
キバネツノトンボの飛翔シーン(2014年5月10日) _d0303129_158225.jpg

▼写真2 キバネツノトンボ♂ 飛翔中 その1b(2014年5月7日、埼玉県)
キバネツノトンボの飛翔シーン(2014年5月10日) _d0303129_1582842.jpg

▼写真3 キバネツノトンボ♂ 飛翔中 その2(ノートリミング、2014年5月7日、埼玉県)
キバネツノトンボの飛翔シーン(2014年5月10日) _d0303129_158061.jpg


空を背景にした飛翔写真が少し写っていたものの、その後はさっぱりで、飛んでいるキバネツノトンボを追いかけてもなかなかうまくいかない。それにこのポイントは、被写体ばかり眺めて走り回るのは危険な場所だ。うっかり足を踏み外したら、洒落にならないことになる。
少し疲れて立ち尽くしていると、あざ笑うかのように、キバネツノトンボが目の前を飛んでいく。
これなら追いかけずに、あちらから近づいてくるのを待った方が得策ではないか。
気を取り直してカメラを構え、飛んでくるのをじっと待つ。近くにきたら腕を伸ばして連写する。追いかけるのはせいぜい2〜3歩。
この方法なら足を踏み外すこともないし、何より疲れずに済む(笑)。
この待ち伏せ作戦は思った以上にうまくいった。
写真4と5は同一個体、写真6〜8も同一個体だ。
枯れ草しか写っていないので、広角飛翔としては物足りないが、まあ良しとしよう。

▼写真4 キバネツノトンボ♂ 飛翔中 その3a(2014年5月7日、埼玉県)
キバネツノトンボの飛翔シーン(2014年5月10日) _d0303129_1581084.jpg

▼写真5 キバネツノトンボ♂ 飛翔中 その3b(2014年5月7日、埼玉県)
キバネツノトンボの飛翔シーン(2014年5月10日) _d0303129_1585770.jpg

▼写真6 キバネツノトンボ♂ 飛翔中 その4a(2014年5月7日、埼玉県)
キバネツノトンボの飛翔シーン(2014年5月10日) _d0303129_1583059.jpg

▼写真7 キバネツノトンボ♂ 飛翔中 その4b(2014年5月7日、埼玉県)
キバネツノトンボの飛翔シーン(2014年5月10日) _d0303129_158396.jpg

▼写真8 キバネツノトンボ♂ 飛翔中 その4c(2014年5月7日、埼玉県)
キバネツノトンボの飛翔シーン(2014年5月10日) _d0303129_1593265.jpg


最後におまけ写真を2枚。
写真9は触角のアップ。触角には模様が入っている。この大きな触角がどんな役割を果たしているのか。飛翔能力が思ったより高いので、空中でバランスを取るのに適しているのだろうか。よく分からないことが多い昆虫だ。

▼写真9 キバネツノトンボ♂ 触角(2014年5月7日、埼玉県)
キバネツノトンボの飛翔シーン(2014年5月10日) _d0303129_1593062.jpg


写真10は脚部のアップ。
細い茎を抱くようにとまっているが、先端はかぎ爪状になっているので、ぶら下がることもできそうだ。
頭部が黒っぽくて眼が大きく見えるが、実際には眼の周辺が黒く、本当の眼は前方やや上向きに位置している。
飛翔しながら昆虫を捕食するので、この方が餌となる小昆虫を見つけやすいのかもしれない。

▼写真10 キバネツノトンボ♀ 脚部(2014年5月7日、埼玉県)
キバネツノトンボの飛翔シーン(2014年5月10日) _d0303129_1594240.jpg

※写真9、10はニコンD7100+MB−D15 & AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED

この日は昨年撮れなかった♀ばかりか、交尾シーン&飛翔写真も何とか撮れた。
あとは産卵シーンと卵も撮りたいところだが、何しろこの場所は遠いので、また来年のお楽しみということになるだろうか。

撮影機材:※印以外はニコンD7100+MB−D15 & AF-S DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6G VR

by mikiosu | 2014-05-10 02:00 | その他 | Comments(4)

Commented by himeoo27 at 2014-05-11 19:04
↓の珍妙な交尾体型には、ビックリしました。
とっても面白い姿勢ですね!

更に↑の3コマ目の青空飛翔シーン素敵です。
撮影は苦労されたことと思います。
Commented by みき♂ at 2014-05-11 20:03 x
himeoo様
コメントありがとうございます。
キバネツノトンボの飛翔写真、背景も含めてビシッと撮るのは難しいかもしれませんが、撮るだけなら慣れれば何とかなりそうです。
それも個体数がそこそこ見られればの話しです。
生息できる環境がいつまでも保たれることを祈ります。
Commented by at 2014-05-12 07:24 x
交尾に、アップに、飛翔と素晴らしい写真の連続にビックリです。
飛翔写真を撮るのは本当に難しい虫ですよね。
何とか地元で撮れないかと思っています。
Commented by みき♂ at 2014-05-12 20:59 x
秀様
コメントありがとうございます。
今年は一度の遠征で成果があって良かったです。そうそう何度も行けない場所なので…。
キバネツノトンボ、いるところには結構いるようですが、秀さんの地元でも見られるのでしょうか。
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