ヒメツチハンミョウ♂(2014年12月9日)
先日房総方面に遠征した際には、昨年見かけたオオキンカメムシとの出会いも期待したが、残念ながら出会えなかった。
オオキンカメムシはおろか、昨年たくさん見かけたオオアオイトトンボやホソミオツネントンボも見られず、お目当てのルーミスシジミには出会えたものの、やや物足りない遠征になってしまった。
そんな感じでうつむいて歩いているときに見つけたのがヒメツチハンミョウ(写真1〜5)。
ヒメツチハンミョウは春だけでなく秋にも出るらしい。
▼写真1 ヒメツチハンミョウ♂ その1a(外部ストロボ、2014年12月2日、千葉県)
▼写真2 ヒメツチハンミョウ♂ その1b(外部ストロボ、2014年12月2日、千葉県)
触角が真ん中あたりで結んだように太くなっているのが♂の特徴(写真3)。
▼写真3 ヒメツチハンミョウ♂ その1c 触角(外部ストロボ、2014年12月2日、千葉県)
日陰に入ってくれた方が色合いは良かったようだ(写真4)。
▼写真4 ヒメツチハンミョウ♂ その1d(外部ストロボ、2014年12月2日、千葉県)
歩き回って、やがて草むらの中に入って行った(写真5)。
▼写真5 ヒメツチハンミョウ♂ その1e(外部ストロボ、2014年12月2日、千葉県)
ちなみに♀はこちら(写真6)。触角の違いがお分かりいただけるだろうか。
これは昨年春に高尾山の尾根道で見つけた個体。
▼写真6 ヒメツチハンミョウ♀(2013年5月24日、東京郊外)
※写真6はトリミングを変更して再掲載したもの。撮影機材はニコンD7000 & AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED
ヒメツチハンミョウは何千個も卵を産むらしい。
土の中で孵化した幼虫は草を登って花の上でハナバチの仲間がくるのを待つ。
運良くハナバチがやってくると、その身体にしがみついて巣に運ばれ、ハナバチの卵や蜜、花粉を食べて育つのだと言う。
ハナバチの♀がくるかどうかは運任せなのでほとんどの幼虫は途中で死んでしまう。そのためにたくさんの卵を産むのだそうだ。
まあ、他の昆虫でもそうだろうが、特にヒメツチハンミョウは成虫になれるのはごく僅か。そう思うと出会えたことが嬉しくなる。そうではあるまいか。
参考文献:『身近な昆虫のふしぎ』(海野和男著、ソフトバンククリエイティブ)
参考サイト:虫Navi、ほか
撮影機材:※印以外はニコンD7100+MB−D15 & AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED&スピードライトSB-910
by mikiosu | 2014-12-09 23:41 | 甲虫 | Comments(4)
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pastel24 at 2014-12-10 18:33
体形と光沢、♂の触角と どれも個性的ですね
コメントを拝読すると、生態は特異でより個性的です!!
一度この目で見てみたく、うつむき加減で(笑)足元も要注視ですね
しっかり脳裏にインプットさせていただきました
ヒメが付くので小さいのかと思ったら、体長には個体差が
あるようですね。ちなみにどれぐらいだったのでしょうか?
カメムシとイトトンボ残念でしたが、本命のルーミスシジミの3個体
に本種と房総まで足をのばした甲斐がありましたね
コメントを拝読すると、生態は特異でより個性的です!!
一度この目で見てみたく、うつむき加減で(笑)足元も要注視ですね
しっかり脳裏にインプットさせていただきました
ヒメが付くので小さいのかと思ったら、体長には個体差が
あるようですね。ちなみにどれぐらいだったのでしょうか?
カメムシとイトトンボ残念でしたが、本命のルーミスシジミの3個体
に本種と房総まで足をのばした甲斐がありましたね
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Sippo5655 at 2014-12-10 21:54
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みき♂
at 2014-12-11 05:18
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みき♂
at 2014-12-11 05:21
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