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ジャコウアゲハ、幼虫〜蛹〜成虫(2015年10月11日)

この秋はジャコウアゲハの幼虫、蛹をたくさん見ることができた。
幼虫や蛹より成虫を見る機会が一番少なかった。

写真1は民家の塀に絡むウマノスズクサにいたジャコウアゲハの幼虫。
東京郊外の彼岸花のポイントに黒系アゲハを撮りに行った際、既にきていた石川会長が、ジャコウアゲハの幼虫がたくさんいると教えてくれた。
そこは道からちょっと入った草地。こんなところまで自分ではチェックできないので、石川会長に感謝しなければならない。

▼写真1 ジャコウアゲハの幼虫 その1(2015年9月19日、東京郊外)
ジャコウアゲハ、幼虫〜蛹〜成虫(2015年10月11日) _d0303129_383174.jpg


少し離れた草むらの葉上ではこんなシーンも見られた(写真2)。
最後まで見届けなかったのでハナグモと臭角を出したジャコウアゲハ幼虫のどちらに軍配があがったのかは分からない。

▼写真2 ジャコウアゲハの幼虫 その2(2015年9月19日、東京郊外)
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※写真1、2はニコンD7200+MB−D15 & AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED

ジャコウアゲハの食草・ウマノスズクサの花は初めて見た(写真3)。
ちょっと食虫植物みたいな雰囲気だ。

▼写真3 ウマノスズクサの花(2015年9月19日、東京郊外)
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※写真3はニコンD7200+MB−D15 & AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED&スピードライトSB-910

同じ場所に2週間以上経ってから行ってみると、まだ幼虫が数匹見られた。
写真4の幼虫は、ウマノスズクサの枯れた茎にいたのを移動させるために指に乗せたもの。

▼写真4 ジャコウアゲハの幼虫 その3(2015年10月7日、東京郊外)
ジャコウアゲハ、幼虫〜蛹〜成虫(2015年10月11日) _d0303129_385929.jpg

※写真4はニコンD7200+MB−D15 & AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED

写真5、6は蛹。
主フィールドでお会いした「公園昆虫記」のおはるさんが、橋の近くにジャコウアゲハの蛹がたくさんいるというので見に行ってみた。実際この日は10個くらいの蛹を見つけた。
ジャコウアゲハの蛹はとても変わっている。人によって受ける印象はさまざまだろうが、私はこの蛹に造形美を感じる。
以前パイプ煙草を吸っていたことがあるので、この蛹を見るとメシャムのパイプを思い出してしまう。その当時メシャムのパイプは高くてとても買えなかった。
ちなみにジャコウアゲハの蛹はお菊虫とも呼ばれる。これは怪談『皿屋敷』のお菊に由来しているらしい。

▼写真5 ジャコウアゲハの蛹 その1(2015年9月28日、東京近郊)
ジャコウアゲハ、幼虫〜蛹〜成虫(2015年10月11日) _d0303129_391360.jpg

▼写真6 ジャコウアゲハの蛹 その2(2015年9月28日、東京近郊)
ジャコウアゲハ、幼虫〜蛹〜成虫(2015年10月11日) _d0303129_392192.jpg

※写真5、6はOLYMPUS STYLUS TG-4 Tough

写真7も同じ日に見つけた蛹。

▼写真7 ジャコウアゲハの蛹 その3a(2015年9月28日、東京近郊)
ジャコウアゲハ、幼虫〜蛹〜成虫(2015年10月11日) _d0303129_39316.jpg

※写真7はOLYMPUS STYLUS TG-4 Tough

写真8は一週間後に抜け殻になっていたもの。

▼写真8 ジャコウアゲハの蛹 その3b 抜け殻(2015年10月5日、東京近郊)
ジャコウアゲハ、幼虫〜蛹〜成虫(2015年10月11日) _d0303129_393899.jpg

※写真8はOLYMPUS STYLUS TG-4 Tough

さらに四日後に近くに寄ってみると成虫の姿が見られた(写真9〜11)。
鮮度からすると最近羽化したようには見えなかった。
民家の庭先に咲くハナツクバネウツギ(アベリア)の花でせわしなく吸蜜、飛び去り、戻り、吸蜜をいつまでも繰り返していた。

▼写真9 ジャコウアゲハ♂ その1a(2015年10月9日、東京近郊)
ジャコウアゲハ、幼虫〜蛹〜成虫(2015年10月11日) _d0303129_395074.jpg

▼写真10 ジャコウアゲハ♂ その1b 開翅(2015年10月9日、東京近郊)
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せっかくのチャンスなので20ミリレンズで広角飛翔にチャレンジしてみたが、どうも歩留まりは良くなかった(苦笑)。

▼写真11 ジャコウアゲハ♂ その1c 飛翔中(2015年10月9日、東京近郊)
ジャコウアゲハ、幼虫〜蛹〜成虫(2015年10月11日) _d0303129_3101082.jpg

※写真9〜11はニコンD7100+MB−D15 & AF-S NIKKOR 20mm f/1.8G ED&スピードライトSB-910

ジャコウアゲハに関してはだいぶ前に産卵シーンを撮ったことがある。
調べてみると3年前だった(写真12)。

▼写真12 ジャコウアゲハ♀ 産卵シーン(2012年7月25日、東京郊外)
ジャコウアゲハ、幼虫〜蛹〜成虫(2015年10月11日) _d0303129_3102171.jpg

※写真12はニコンD90 & AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED

ジャコウアゲハは交尾シーンが撮れれば全ステージ制覇になるのだが、なかなか思うようにいかない。

by mikiosu | 2015-10-11 03:10 | | Comments(4)

Commented by pastel24 at 2015-10-11 18:04
産卵から飛躍まで完成度120%ですね!!
なんというジャスピン! ため息です
メシャムについては知りませんが、蛹の繊細な造形美は
カメオブローチをも凌ぐ感じすらします。
少し人間がいじめてやれば臭角を出すことがありますが
ハナグモとの対面、自然の状態での威嚇シーンはお見事
それと比べ、貴指先ではもっと臭角を出し、のけ反ってもよさそうですが? 余程、好かれたのでしょう(笑)
Commented by mikiosu at 2015-10-12 01:06
pastel様
コメントありがとうございます。
ジャコウアゲハ、これで交尾シーンが撮れていれば言う事無しなのですが(笑)。
成虫もどうせなら新鮮個体を見たかったです。贅沢ですか…。
手乗りの幼虫、そう言われれば割りと素直に乗ってきたような気がします(笑)。
Commented by yurinBD at 2015-10-12 22:10
ジャコウアゲハの幼虫とハナグモの対決、
ドキドキするシーンですね~
ジャコウアゲハの幼虫を応援してしまいます。
無事に難を逃れてくれていることを願います!
ジャコウアゲハの飛翔、翅を大きく広げて
気持ちよさそうに飛んでいていいですね!
Commented by mikiosu at 2015-10-13 04:20
yurin様
コメントありがとうございます。
ハナグモとジャコウアゲハ幼虫、どうなったか気になりますが、実を言うと翌日草刈りが行われたらしく、ウマノスズクサが激減していました(涙)。
ジャコウアゲハの成虫はもうちょっと新鮮だと良かったです(笑)。
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