コヒョウモンとギンボシヒョウモン(2016年7月25日)
信州の高原ではヒョウモンチョウ類もたくさん見かけた。そのほとんどはギンボシヒョウモンとコヒョウモンで、他のヒョウモンチョウ類は擦れてよく分からないのが1個体見られたのみ。
写真1、2はマルバダケブキにきていたギンボシヒョウモン♂。
雌雄の判別は自分にはちょっと難しいが、裏翅の色合いで判断してみた。
▼写真1 ギンボシヒョウモン♂ その1a(2016年7月19日、長野県)
ちょっとお疲れ気味の個体が多かったように思うが、この個体はなかなか綺麗だった(写真2)。
▼写真2 ギンボシヒョウモン♂ その1b 開翅(2016年7月19日、長野県)
※写真1、2はニコンD7200+MB−D15 & AF-S NIKKOR 300mm f/4E PF ED VR
写真3、4もマルバダケブキにきていた別個体。
できればマルバダケブキにくるシーンを撮りたいと思っていたので嬉しいカットなのだ。
▼写真3 ギンボシヒョウモン♂ その2a 半開翅(ノートリミング、2016年7月19日、長野県)
口吻の色が途中から濃くなっていたのでアップにしてみた(写真4)。
▼写真4 ギンボシヒョウモン♂ その2b(2016年7月19日、長野県)
同じ個体がアザミ系の花に移動したのを撮ってみると…甲虫が2種類交尾していた。
別カットを吟味してみたところでは、緑色の甲虫はアオハムシダマシ、顔だけ見えているのはオオヒメハナカミキリではないかと思われる。
▼写真5 ギンボシヒョウモン♂ その2c(2016年7月19日、長野県)
※写真3〜5はニコンD7200+MB−D15 & シグマAPO MACRO 150mm f/2.8 EX DG OS HSM
ギンボシヒョウモンがちょっと絡んで落ちたと思うと交尾が成立していた(写真6、7)。
色合い、大きさからして上が♂、下が♀なのだと思う。
▼写真6 ギンボシヒョウモン 交尾中 その1a(ノートリミング、2016年7月19日、長野県)
▼写真7 ギンボシヒョウモン 交尾中 その1b(2016年7月19日、長野県)
※写真6、7はニコンD7200+MB−D15 & シグマAPO MACRO 150mm f/2.8 EX DG OS HSM
写真8〜11は山頂付近のイブキジャコウソウにきていたコヒョウモン♀。
ヒョウモンチョウとかなり迷ったのだが、コヒョウモンの方だと思う。腹部の感じから♀と判断した。
▼写真8 コヒョウモン♀ その1a 開翅(2016年7月19日、長野県)
今季はなかなか開翅シーンがしっかり撮れていなかったので大開翅も撮れてちょっと嬉しい(写真9)。
▼写真9 コヒョウモン♀ その1b 開翅(2016年7月19日、長野県)
小さなイブキジャコウソウの花を、次から次へと楽しそうに訪れていた…ように見えた(写真10)。
▼写真10 コヒョウモン♀ その1c 開翅(2016年7月19日、長野県)
あとで同定するために裏翅も綺麗に撮りたいと、地べたに這いつくばって何とか撮る(写真11)。
▼写真11 コヒョウモン♀ その1d(2016年7月19日、長野県)
※写真8〜11はニコンD7200+MB−D15 & シグマAPO MACRO 150mm f/2.8 EX DG OS HSM
やや標高を下げた湿地付近では♂の姿も(写真12)。
腹部の形状がこれだけ違うと分かりやすくて助かる(笑)。
▼写真12 コヒョウモン♂ その1 開翅(2016年7月19日、長野県)
写真13の個体はすぐにコヒョウモンと判断できた。
▼写真13 コヒョウモン♀ その2a 開翅(2016年7月19日、長野県)
小飛して産卵行動を見せてくれた(写真14)。
湿地の木道から撮影したので残念ながら卵は確認できず、産卵したかどうかも分からなかった。
▼写真14 コヒョウモン♀ その2b 産卵行動(ノートリミング、2016年7月19日、長野県)
※写真12〜14はニコンD7200+MB−D15 & AF-S NIKKOR 300mm f/4E PF ED VR
この日はヒメシジミの求愛&交尾、ギンボシヒョウモンの交尾、コヒョウモンの産卵行動などを見ることができた。旅行中に目にした蝶の種類は多くはなかったものの、いろいろと興味深いシーンが見られて良かったと思う。
参考文献:『フィールドガイド 日本のチョウ』(日本チョウ類保全協会編、誠文堂新光社)
by mikiosu | 2016-07-25 23:59 | 蝶 | Comments(10)
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yurinBD at 2016-07-27 06:35
ギンボシヒョウモン交尾の撮影成功、おめでとうございます!
雄・雌の違いもよく分かりました~。
イブキジャコウソウの花で吸蜜するコヒョウモン、低い位置から綺麗に裏翅を捉えられましたね!
登場する花々もみな高原らしさタップリで、いいですね~♪
雄・雌の違いもよく分かりました~。
イブキジャコウソウの花で吸蜜するコヒョウモン、低い位置から綺麗に裏翅を捉えられましたね!
登場する花々もみな高原らしさタップリで、いいですね~♪
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高原ではヒョウモンチョウが多くてうれしいですね。
特にギンボシヒョウモンは標高が高くないと出てきてくれないので、いかにも高原に来たという感じがしますね。
ギンボシヒョウモンの交尾はラッキーでしたね。
なかなかお目にかかれないです。
伊吹ジャコウ層に来るコヒョウモンも、いかにも高原という感じで素晴らしいです。
特にギンボシヒョウモンは標高が高くないと出てきてくれないので、いかにも高原に来たという感じがしますね。
ギンボシヒョウモンの交尾はラッキーでしたね。
なかなかお目にかかれないです。
伊吹ジャコウ層に来るコヒョウモンも、いかにも高原という感じで素晴らしいです。
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Sippo5655 at 2016-07-27 21:45
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mikiosu at 2016-07-27 23:34
yurin様
コメントありがとうございます。
コヒョウモンを撮るときは、まだ行かないで〜という感じでちょっと焦りました(笑)。
振り返るともうちょっと風景を入れたシーンが欲しかった気がします。次回の課題ですね。
コメントありがとうございます。
コヒョウモンを撮るときは、まだ行かないで〜という感じでちょっと焦りました(笑)。
振り返るともうちょっと風景を入れたシーンが欲しかった気がします。次回の課題ですね。
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mikiosu at 2016-07-27 23:39
ダンダラ様
コメントありがとうございます。
ギンボシヒョウモンの交尾シーンは珍しいですかね。グッドタイミングでした♪
コヒョウモンは産卵場所を探しているような飛び方をしている個体が多かったように思います。
コメントありがとうございます。
ギンボシヒョウモンの交尾シーンは珍しいですかね。グッドタイミングでした♪
コヒョウモンは産卵場所を探しているような飛び方をしている個体が多かったように思います。
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mikiosu at 2016-07-27 23:44
Sippo様
コメントありがとうございます。
やっぱり夏の信州はいいですね。食べ物もおいしいし高原は涼しいしビールもうまいし(笑)。
ヒョウモン方面の同定はやはり難しいですね。もうちょっと経験を積みたいところです。
コメントありがとうございます。
やっぱり夏の信州はいいですね。食べ物もおいしいし高原は涼しいしビールもうまいし(笑)。
ヒョウモン方面の同定はやはり難しいですね。もうちょっと経験を積みたいところです。
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umajin2 at 2016-07-28 08:13
おはようございます!
ヒョウモンチョウを拝見し、清々しい高原の夏を思い出しました。
一時期は私もヒョウモンチョウの類いも覚えたのですが、
最近はすっかり忘れてしまい、撮影後に本を見ないと同定出来なくなりました(汗)
ヒョウモンチョウを拝見し、清々しい高原の夏を思い出しました。
一時期は私もヒョウモンチョウの類いも覚えたのですが、
最近はすっかり忘れてしまい、撮影後に本を見ないと同定出来なくなりました(汗)
イブキジャコウソウにコヒョウモン、とってもいいですね。
裏翅がきれいに撮れている写真11、
這いつくばって撮った甲斐ありで、素敵な写真ですね!
アザミには蝶も甲虫もいろいろ来ていて
大人気の食堂で楽しそうです。
裏翅がきれいに撮れている写真11、
這いつくばって撮った甲斐ありで、素敵な写真ですね!
アザミには蝶も甲虫もいろいろ来ていて
大人気の食堂で楽しそうです。
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mikiosu at 2016-07-28 19:47
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mikiosu at 2016-07-28 19:49
nori様
ご来訪&コメントありがとうございます。
コヒョウモン、いい花に来てくれたので、ここぞとばかりに撮りまくりました(笑)。
アザミ系の甲虫たちは、実は撮っている時には気がついていませんでした(汗)。
ご来訪&コメントありがとうございます。
コヒョウモン、いい花に来てくれたので、ここぞとばかりに撮りまくりました(笑)。
アザミ系の甲虫たちは、実は撮っている時には気がついていませんでした(汗)。