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オニグモいろいろ(2016年9月20日)

秋の長雨でネタがないので(笑)、久し振りに蜘蛛でも取り上げてみよう。
9月1日の長野遠征でちょっと珍しい蜘蛛を見かけた。
写真1〜4がそのアカオニグモ♀。
分かりにくいが、右側が頭部でアブを捕まえてグルグル巻きにしようとしているところ(写真1)。

▼写真1 アカオニグモ♀ その1a 捕食中(2016年9月1日、長野県)
オニグモいろいろ(2016年9月20日) _d0303129_274498.jpg


写真2は手前が頭部で腹面を上にしてアブを抱きかかえている。

▼写真2 アカオニグモ♀ その1b 捕食中(2016年9月1日、長野県)
オニグモいろいろ(2016年9月20日) _d0303129_275420.jpg


写真3は上向きで頭が向こう、腹端が手前。腹端の黒い部分は出糸突起。

▼写真3 アカオニグモ♀ その1c 捕食中(2016年9月1日、長野県)
オニグモいろいろ(2016年9月20日) _d0303129_28686.jpg


写真4はアブをグルグル巻きにしたあと、移動しようとしているところ。右側が頭部。

▼写真4 アカオニグモ♀ その1d 捕食中(2016年9月1日、長野県)
オニグモいろいろ(2016年9月20日) _d0303129_281848.jpg

※写真1〜4はニコンD7200+MB−D15 & AF-S NIKKOR 300mm f/4E PF ED VR+AF-S テレコンバーターTC-14E Ⅲ

手元の図鑑には「本州では1000m以上の高原、湿原に生息するが個体数は極めて少ない」とある。腹部背面を撮ることができなかったのは残念だが、アカオニグモは以前から見てみたいと思っていたのでちょっと嬉しい。
この蜘蛛を撮る時、同行の「ヘムレンのNature Photo」のヘムレンさんと「公園昆虫記」のおはるさんが先に見つけて撮られていた。
あとから近づいた私は、歳のせいか咄嗟にアカオニグモの名前が出てこない。
「あ、これはいい蜘蛛ですよ、いい蜘蛛!」とかいいながら撮りはじめた気がする。…いい蜘蛛ってなんだ(爆)。

閑話休題。
写真5は同じ高原のトイレ軒下にいたイシサワオニグモ♀。

▼写真5 イシサワオニグモ♀(2016年9月1日、長野県)
オニグモいろいろ(2016年9月20日) _d0303129_283011.jpg

※写真5はニコンD7200+MB−D15 & AF-S NIKKOR 300mm f/4E PF ED VR+AF-S テレコンバーターTC-14E Ⅲ

イシサワオニグモは東京郊外でも時折見られる。
写真6は一昨年東京郊外で撮った♀。色合いには個体差が結構ある。この個体はかなり鮮やかだった。

▼写真6 イシサワオニグモ♀(2014年8月3日、東京郊外)
オニグモいろいろ(2016年9月20日) _d0303129_284551.jpg

※写真6はニコンD7100+MB−D15 & AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED

ついでなので秋から冬にかけて主フィールドでよく見られるコゲチャオニグモも載せておく。
写真7はコゲチャオニグモ♀、写真8はコゲチャオニグモ♂。

▼写真7 コゲチャオニグモ♀(2013年9月8日、東京近郊)
オニグモいろいろ(2016年9月20日) _d0303129_285714.jpg

※写真7はOLYMPUS STYLUS TG-2 Tough

▼写真8 コゲチャオニグモ♂(2014年9月18日、東京近郊)
オニグモいろいろ(2016年9月20日) _d0303129_29950.jpg

※写真8はニコンD7100+MB−D15 & AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED

写真9はドヨウオニグモ♀。
主フィールドのヤマホトトギスにいた個体。

▼写真9 ドヨウオニグモ♀(2011年9月14日、東京近郊)
オニグモいろいろ(2016年9月20日) _d0303129_292173.jpg

※写真9はニコンD90 & タムロンSP AF90mm f /2.8 Di MACRO

オニグモ科ではなくアシナガグモ科になるが、写真10はキンヨウグモ。
これは東京郊外のガードレールで見つけた。

▼写真10 キンヨウグモ♀(2015年10月12日、東京郊外)
オニグモいろいろ(2016年9月20日) _d0303129_293259.jpg

※写真10はOLYMPUS STYLUS TG-4 Tough

ドヨウオニグモの「ドヨウ」は土曜ではなく土用であるらしい。しかしドヨウオニグモがいればキンヨウグモもいてよかろうとして名付けられたとWikipediaには書かれていた。

参考文献:『ネイチャーガイド 日本のクモ』(新海栄一編著、文一総合出版)

by mikiosu | 2016-09-20 23:59 | 蜘蛛 | Comments(8)

Commented by umajin2 at 2016-09-21 08:31
おはようございます!
アカオニグモ、未見ですが珍しいクモなんですね。
腹部がはち切れんばかりで凄いですね(笑)
みき♂さんのように変わった色彩や模様のクモに出会えれば撮影するのですが、
最近変わった種に出会えてなく撮れてません~
あっ!先日、ハエトリには遊んでもらってました(笑)
Commented by mikiosu at 2016-09-22 03:39
umajin様
コメントありがとうございます。
アカオニグモ♀、もうちょっといい角度で撮りたかったです。腹部の赤みには個体差が結構あるようです。
ハエトリグモは最近あまり撮っていないので、もっと積極的に撮るように心がけたいと思う今日この頃です、ハイ。
Commented by 2008oharu at 2016-09-22 18:32
アカオニグモ、みき♂さんの「いい蜘蛛です」に励まされ、私もたくさんシャッターを切りました(笑)。イシサワオニグモもきれいでいい蜘蛛に見えます。見逃して残念。
Commented by mikiosu at 2016-09-23 02:26
おはる様
コメントありがとうございます。
この日は蝶、蛾、アカオニグモと収穫の多い遠征でした。
イシサワオニグモ、自分だけ撮って済みません(汗)。
Commented by nori at 2016-09-25 22:07 x
アカオニグモってきれいですよね~。
アカ、といいつついろんな色があるんですよね。
以前、尾瀬に行ったときに探してみたのですが
見つかりませんでした。。。
キンヨウグモの背中の模様、太陽が水平線に沈むところ…?みたいです。
Commented by mikiosu at 2016-09-26 13:31
nori様
コメントありがとうございます。
アカオニグモ、成熟前は黄色っぽいようです。
もう少し鮮やかな赤の成体を背面から撮りたかった…などというのはいささか贅沢というものでしょうね(笑)。
Commented by Sippo5655 at 2016-09-27 22:20
いろんなクモがいるものですね!
8枚目
私、おさるさんが平泳ぎダンスをしているように
見えてしまって^^;
もう、そう見たらそれしか見えなくなってしまいましたー(笑)
Commented by mikiosu at 2016-09-28 13:53
Sippo様
コメントありがとうございます。
コゲチャオニグモ♂は確かにそんな風に見えますね(笑)。
フィールドではカエルかな? と思ったことがあります。
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