ムラサキツバメの羽化シーン(2018年9月28日)
順番からすると9月23日に撮影した彼岸花&黒系アゲハを載せるところなのだが、例によって連写しすぎてかなりの枚数を撮影してしまい、整理が追いつかない(苦笑)。よって二日後に撮影したムラサキツバメの羽化シーンを先に載せておく。
9月11日に真っ黒になったムラサキツバメの蛹を早朝に2時間ほど見守ったけれど、粘りきれず7時には撤収してしまった(その記事は→こちら)。
再掲載になるが、その際に見つけた蛹が写真1。
アミメアリがたくさんまとわりついていた。
▼写真1 ムラサキツバメの蛹 その1a(再掲載。ノートリミング、2018年9月11日、東京都)

その日からほぼ毎日のように外出時にちょっと立ち寄って、蛹の色の変化をチェックしていた。
写真2は9月17日の様子。
特に変化はない。と言うかむしろアミメアリが少なくなってきた気がする。
▼写真2 ムラサキツバメの蛹 その1b(ノートリミング、2018年9月17日、東京都)

写真3は9月22日の様子。
見つけてから10日以上も経つのに相変わらず特に変化はない。ひょっとして寄生されているのだろうか。こんなにたくさんのアリがガードしていても寄生されるとは、自然界は厳しいな、などと思ったりしていた。
▼写真3 ムラサキツバメの蛹 その1c(ノートリミング、2018年9月22日、東京都)

写真4は9月23日の様子。
背面の一部が黒くなっていた。よし! これで明日にはほぼ真っ黒になり、あさってには羽化するはずだ。それが過去一回の経験で培った私の知見だ(一回かよっ!)。
▼写真4 ムラサキツバメの蛹 その1d(ノートリミング、2018年9月23日、東京都)

写真5は9月24日の様子。
案の定ほぼ真っ黒になっていた。これは昼過ぎの撮影。仔細に見ると腹部の両脇がまだ黒くなりきっていない。それと、前日まではアミメアリがまとわりついていたのに、この日は赤茶色のアリに入れ替わっている。アリの同定は難しいが、これはアズマオオズアリの働き蟻だろうか。腹部のとんがった感じからするとキイロシリアゲアリかもしれない。
▼写真5 ムラサキツバメの蛹 その1e(ノートリミング、2018年9月24日、東京都)

写真6はその日の夜8時過ぎの様子。
腹部両脇も完全に黒化していた。
▼写真6 ムラサキツバメの蛹 その1f(2018年9月24日、東京都)

写真7は翌25日午前3時頃の様子。
ちょっと別角度からも撮ってみた。この日は雨予報であったが、空を見上げると雲の切れ間もあるので何とか天気はもちそうであった。
▼写真7 ムラサキツバメの蛹 その1g(2018年9月25日、東京都)

25日は朝5時から三脚をセットしてスタンバイする。
写真8は5時16分の撮影。
前日夜の写真6に比較すると腹部の溝が大きくなっているように見える。また、前日の蛹の方が黒く感じるのは9月11日の蛹と同じだ。
▼写真8 ムラサキツバメの蛹 その1h(2018年9月25日、東京都)

写真9は朝7時16分の撮影。
まだ変化はないようだ。カメラの近くには蚊が大挙して押し寄せてくるので、この日はカメラとスマホをWi-Fiでつないで離れたベンチからモニター監視してみた。これは結構重宝したけれど、スマホもカメラもバッテリーがどんどん減るのが難点であった。7時以降はうろうろ歩いて目視で蛹をチェックする方式に切り替える。
▼写真9 ムラサキツバメの蛹 その1i(2018年9月25日、東京都)

朝7時30分を過ぎ、空模様もいよいよ怪しくなってきて焦りを感じる。
と、その時だ。待ちに待った羽化の瞬間がやってきた。
写真10は背面が割れた瞬間。
データを見ると7時31分。アリが割れた部分を覗きこんでいるような感じがちょっと面白い。
▼写真10 ムラサキツバメの羽化シーン その1a(2018年9月25日、東京都)

自然光で撮るとこんな感じ(写真11)。
▼写真11 ムラサキツバメの羽化シーン その1b(2018年9月25日、東京都)

ほどなく蝶が出始める(写真12)。
▼写真12 ムラサキツバメの羽化シーン その1c(ノートリミング、2018年9月25日、東京都)

割りとあっさり抜け出してきた(写真13)。
▼写真13 ムラサキツバメの羽化シーン その1d-1(ノートリミング、2018年9月25日、東京都)

拡大してみる(写真14)。
紫色に輝く翅が綺麗だ。成虫が歩き出すのに備えてカメラを三脚から素早く外す。
▼写真14 ムラサキツバメの羽化シーン その1d-2(2018年9月25日、東京都)

マテバシイの落ち葉の葉柄によじ登った(写真15、16)。
ちなみにこのマテバシイの落ち葉は、毎日蛹をチェックしたあとに被せていた葉っぱだ。蛹の近くに放置しておいて良かったのかどうかよく分からないところだ。
▼写真15 ムラサキツバメの羽化シーン その1e(ノートリミング、2018年9月25日、東京都)

▼写真16 ムラサキツバメの羽化シーン その1f(ノートリミング、2018年9月25日、東京都)

葉っぱのさきへ歩き始める(写真17、18)。
▼写真17 ムラサキツバメの羽化シーン その1g(2018年9月25日、東京都)

▼写真18 ムラサキツバメの羽化シーン その1h(ノートリミング、2018年9月25日、東京都)

たどり着いたのは少し先に生えていたキノコ(写真19)。
▼写真19 ムラサキツバメの羽化シーン その1i(ノートリミング、2018年9月25日、東京都)

キノコの傘の下に落ち着いたようだ(写真20)。
まだ翅は伸びきっていない。時間は7時32分。
▼写真20 ムラサキツバメの羽化シーン その1j(2018年9月25日、東京都)

蛹の殻とキノコを俯瞰するとこんな感じ(写真21)。
歩いた距離は10センチくらいだろうか。
▼写真21 ムラサキツバメの羽化シーン その1k(ノートリミング、2018年9月25日、東京都)

実に撮りにくい位置にとまってくれたものだ。
何とか四つん這いになって撮ったのが写真22。
もう翅は伸びている。これは7時35分の撮影なので羽化から3〜4分しか経っていない。
▼写真22 ムラサキツバメの羽化シーン その1l(ノートリミング、2018年9月25日、東京都)

拡大してみる(写真23)。
▼写真23 ムラサキツバメの羽化シーン その1m(2018年9月25日、東京都)

少しISO感度を上げて朝の雰囲気も出してみる(写真24)。
▼写真24 ムラサキツバメの羽化シーン その1n(ノートリミング、2018年9月25日、東京都)

別角度から(写真25)。
タテハチョウの垂蛹と違って地上に横になっている蛹から羽化した場合は、すぐに歩き回るであろうことは予想していた。しかしキノコにとまるのはちょっと想定外であった。
▼写真25 ムラサキツバメの羽化シーン その1o(2018年9月25日、東京都)

最後に蛹の殻を撮っておしまい(写真26)。
今回は空しくなかった(笑)。
▼写真26 ムラサキツバメの蛹殻(2018年9月25日、東京都)

早朝から雨予報だったこの日、10時過ぎには雨が降ってきたので、運も味方してくれたようだ。
考えてみると蛹を見つけたのが9月11日、羽化したのが25日。ちょうど2週間になる。その日に蛹化したばかりだったのだろうか。いずれにしても2度目のチャレンジで首尾良く羽化シーンが撮れて良かった。
ちなみに小雨の降る11時頃にキノコをチェックすると、もう成虫の姿はなかった。
撮影機材:OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II & M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro & マクロフラッシュSTF-8
by mikiosu | 2018-09-28 04:00 | 蝶 | Comments(18)
お疲れ様でした。飼育個体なら羽化の瞬間を観察しやすいですが、自然状態ではとても大変ですね。ホシミスジに続き、とても貴重な観察だと思います。蛹の状態でずっとアリをひきつけ、羽化した個体も攻撃させないのは、実益を与えているのか、それとも洗脳しているからなのか。不思議です。
0
素晴らしい観察ですね。
蛹の発見から羽化に至るまでの詳細な観察には敬服します。
その間アリがずっとまとわりついていたり、時期によってまとわりつくアリが違うというのも興味深いです。
キノコの傘の下での羽化シーンはちょっと笑えますね。
蛹の発見から羽化に至るまでの詳細な観察には敬服します。
その間アリがずっとまとわりついていたり、時期によってまとわりつくアリが違うというのも興味深いです。
キノコの傘の下での羽化シーンはちょっと笑えますね。
蝶の羽化は写真で見ても感動的です。
その場に立ち会えてよかったですね。
新鮮なムラサキツバメ♂の翅表は魂の底に突き通るような青です。
それにしても「アリの種類が替わる」というのは驚きですね。
羽化の段階ごとに異なったアロモン物質を出し分けているのでしょう。
羽化そのものではありませんが、私は今年初めてムモンアカシジミのすね毛付成虫を見ました。
その場に立ち会えてよかったですね。
新鮮なムラサキツバメ♂の翅表は魂の底に突き通るような青です。
それにしても「アリの種類が替わる」というのは驚きですね。
羽化の段階ごとに異なったアロモン物質を出し分けているのでしょう。
羽化そのものではありませんが、私は今年初めてムモンアカシジミのすね毛付成虫を見ました。
おはる様
コメントありがとうございます。
ホシミスジの蛹はちょうど良い高さの枝にあったので、今思えば楽でした(笑)。
ムラサキツバメは羽化したあとはアリに攻撃されるので、急いで移動するのではないかと推測されます。アリの巣の中で羽化するゴマシジミはそう言われているようです。
コメントありがとうございます。
ホシミスジの蛹はちょうど良い高さの枝にあったので、今思えば楽でした(笑)。
ムラサキツバメは羽化したあとはアリに攻撃されるので、急いで移動するのではないかと推測されます。アリの巣の中で羽化するゴマシジミはそう言われているようです。
ダンダラ様
コメントありがとうございます。
ムラサキツバメの幼虫時代にいろいろな種類のアリが関わるのは分かっていましたが、途中で入れ替わるのは今回初めて観察しました。
羽化後にキノコの傘の下に隠れてしまったのにはちょっと参りました(笑)。これを撮るのに手は泥だらけになりました。
コメントありがとうございます。
ムラサキツバメの幼虫時代にいろいろな種類のアリが関わるのは分かっていましたが、途中で入れ替わるのは今回初めて観察しました。
羽化後にキノコの傘の下に隠れてしまったのにはちょっと参りました(笑)。これを撮るのに手は泥だらけになりました。
黒猫様
コメントありがとうございます。
9月11日には粘りが足りずに撮り損なってしまいましたが、すぐにリベンジできて良かったです。
蛹にまとわりつくアリの種類が変わったのもちょっと興味深いですね。
欲を言えば殻から出てくるところ、翅が伸びるところをじっくり撮りたかったですが、どちらも思いのほか短時間でした。
コメントありがとうございます。
9月11日には粘りが足りずに撮り損なってしまいましたが、すぐにリベンジできて良かったです。
蛹にまとわりつくアリの種類が変わったのもちょっと興味深いですね。
欲を言えば殻から出てくるところ、翅が伸びるところをじっくり撮りたかったですが、どちらも思いのほか短時間でした。
nika様
コメント&ナイスありがとうございます。
先日は黒系アゲハもあまり満足できる写真が撮れなかったので、この日はかなり気合いを入れて頑張りました(笑)。雨が降り出すのが遅くなったのもラッキーでした。
コメント&ナイスありがとうございます。
先日は黒系アゲハもあまり満足できる写真が撮れなかったので、この日はかなり気合いを入れて頑張りました(笑)。雨が降り出すのが遅くなったのもラッキーでした。
おはようございます。
ムラサキツバメの羽化シーン、撮影おめでとうございます!
今回は確りタイミングバッチリで狙い通りでしたね♪
早朝は蚊も多いでしょうに、これはもう根性ですね~。
雨が降る前に、キノコの傘の下で翅を伸ばすのも面白いです(笑)
ムラサキツバメの羽化シーン、撮影おめでとうございます!
今回は確りタイミングバッチリで狙い通りでしたね♪
早朝は蚊も多いでしょうに、これはもう根性ですね~。
雨が降る前に、キノコの傘の下で翅を伸ばすのも面白いです(笑)
撮影しにくかったでしょうが、キノコで羽化するムラツはいい絵ですね。ムラツの翅裏とキノコの色が合っている気がします。
家の前とはいえ、野外での撮影は素晴らしいですね。
家の前とはいえ、野外での撮影は素晴らしいですね。
yurin様
コメントありがとうございます。
蛹は目の前の公園だし、持ち帰って撮っても良いか…と思わないでもなかったですが、アリもいるし、やはり自然状態が一番ですよね。次の課題は交尾シーンですが、いつになるやら…。
コメントありがとうございます。
蛹は目の前の公園だし、持ち帰って撮っても良いか…と思わないでもなかったですが、アリもいるし、やはり自然状態が一番ですよね。次の課題は交尾シーンですが、いつになるやら…。


