ヒヌマイトトンボ初見初撮り(2018年7月14日)

ネアカヨシヤンマが撮れた翌日はフィールド仲間の情報を頼りにヒヌマイトトンボを見に出かけてみた。
ヒヌマイトトンボは淡水と海水の混じり合う汽水域に生息するイトトンボで、以前から一度見てみたいと思っていた。
この日は熱中症を危惧するほどではなかったものの気温は30度を優に超えていて、何も遮るもののない炎天下の河川敷で一人ウロウロするのは容易ではなかった(汗)。
しかもポイントと思われるあたりを1時間以上歩いても何も見つからなかった。いや、正確にはシオカラトンボくらいはいたのだけれど、暑くてシオカラトンボにカメラを向ける気にはなれなかった。
昼頃に持参したおにぎりを頬張り、もうひと回りだけしてみて、見つからなかったら諦めようと心に決め、重い足取りで歩き始める。河川敷には草が生い茂り、時に頭上まで伸びていて、細い道を覆い尽くさんとしていた。最後だから藪漕ぎも辞さずの覚悟で草をかき分けて進むとそこに小さなイトトンボの姿が…。
ヒヌマイトトンボだ!
やっと見つかった。小さいとは聞いていたが思った以上に小さかった。

写真1はヒヌマイトトンボ♂。
絶滅危惧種なので場所は関東としておく。

▼写真1 ヒヌマイトトンボ♂ その1a(ノートリミング、2018年7月11日、関東)
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拡大する(写真2)。
やや草被りだけれど、ようやく見つけた個体なので細かいことは気にしない。
ヒヌマイトトンボには♂タイプの♀もいるらしいが、関東ではそういうタイプはいないとのことなので、これは♂で良いようだ。

▼写真2 ヒヌマイトトンボ♂ その1b(2018年7月11日、関東)
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※写真1、2はOLYMPUS OM-D E-M1 Mark II & M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO

ちょっと前まで暑くてフラフラしていたが、1匹見つかると元気が出る(笑)。草の生い茂る河川敷をさらに歩くと今度は♀が見つかった。
写真3、4はヒヌマイトトンボ♀。
どうも捕食中のようである。

▼写真3 ヒヌマイトトンボ♀ その1a 捕食中(ノートリミング、2018年7月11日、関東)
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拡大する(写真4)。
ハエのようなものを捕食していたようだ。

▼写真4 ヒヌマイトトンボ♀ その1b 捕食中(2018年7月11日、関東)
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※写真3、4はOLYMPUS OM-D E-M1 Mark II & M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO

1匹見つかるとなぜかどんどん見つかることがある。その後は未成熟の♀がいくつか見られた。
写真5〜9は多分同じ個体で、未成熟のヒヌマイトトンボ♀。

▼写真5 ヒヌマイトトンボ♀(未成熟) その2a(ノートリミング、2018年7月11日、関東)
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▼写真6 ヒヌマイトトンボ♀(未成熟) その2a(ノートリミング、2018年7月11日、関東)
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『ネイチャーガイド 日本のトンボ』に書いてある通り、単眼域に菱形の黒斑が見える(写真7、8)。

▼写真7 ヒヌマイトトンボ♀(未成熟) その2a(2018年7月11日、関東)
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▼写真8 ヒヌマイトトンボ♀(未成熟) その2a(2018年7月11日、関東)
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※写真5〜8はOLYMPUS OM-D E-M1 Mark II & M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO

せっかくなので60ミリマクロレンズでも撮ってみた(写真9)。

▼写真9 ヒヌマイトトンボ♀(未成熟) その2a(ノートリミング、2018年7月11日、関東)
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※写真9はOLYMPUS OM-D E-M1 Mark II & M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro

すぐ近くに別個体もとまった(写真10)。

▼写真10 ヒヌマイトトンボ♀(未成熟) その3(2018年7月11日、関東)
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※写真10はOLYMPUS OM-D E-M1 Mark II & M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro

写真11は別個体。
この個体の腹部はやや濃い色をしていた。

▼写真11 ヒヌマイトトンボ♀(未成熟) その4(2018年7月11日、関東)
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※写真11はOLYMPUS OM-D E-M1 Mark II & M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro

300ミリでも撮ってみた(写真12、13)。

▼写真12 ヒヌマイトトンボ♀(未成熟) その5a(2018年7月11日、関東)
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複眼を拡大する(写真13)。

▼写真13 ヒヌマイトトンボ♀(未成熟) その5a(2018年7月11日、関東)
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※写真12、13はOLYMPUS OM-D E-M1 Mark II & M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO

少し離れた場所でも色の濃い♀を見つけた(写真14)。

▼写真14 ヒヌマイトトンボ♀(未成熟) その6(ノートリミング、2018年7月11日、関東)
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※写真14はOLYMPUS OM-D E-M1 Mark II & M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO

♂は1カットしか撮れなかったのはやや残念だけれど、♂も♀も撮れたので良しとしたい。少し涼しくなったらまた♂や交尾シーン狙いで出かけてみたいものだ。

# by mikiosu | 2018-07-14 23:59 | 蜻蛉 | Comments(6)

ネアカヨシヤンマ♂初見初撮り(2018年7月13日)

毎年マルタンヤンマ&ヤブヤンマを見に行く公園にはいくつかよく見られるポイントがあり、今日くらい暑ければきっといるはず…との思いとともに二度三度とチェックして回る。まあ大体は自分が見つけられなくてもどなたかが見つけてくれるのであった(笑)。
この日もマルタンヤンマ♂の場所を教えてくださった「あかねの独り言 パート2」のあかねさんが、一度ポイントを離れた私に大物がいると連絡をくれたので大急ぎで戻る。

写真1はネアカヨシヤンマ♂。
そこは数分前に自分でチェックしていた場所であった。わずかの間に飛んできたのであろうか。

▼写真1 ネアカヨシヤンマ♂ その1a(ノートリミング、2018年7月10日、東京都)
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写真2は自然光で撮ったもの。

▼写真2 ネアカヨシヤンマ♂ その1b(ノートリミング、自然光、2018年7月10日、東京都)
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※写真1、2はOLYMPUS OM-D E-M1 Mark II & M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO&エレクトロニックフラッシュFL-900R

写真3、4も同じ位置からのストロボ撮影&自然光の比較。

▼写真3 ネアカヨシヤンマ♂ その1c(ノートリミング、2018年7月10日、東京都)
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▼写真4 ネアカヨシヤンマ♂ その1d(ノートリミング、自然光、2018年7月10日、東京都)
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側面からも押さえておく(写真5、6)。

▼写真5 ネアカヨシヤンマ♂ その1e(ノートリミング、2018年7月10日、東京都)
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▼写真6 ネアカヨシヤンマ♂ その1f(ノートリミング、自然光、2018年7月10日、東京都)
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複眼の模様がマルタンヤンマやヤブヤンマとは明らかに異なる(写真7、8)。

▼写真7 ネアカヨシヤンマ♂ その1g(ノートリミング、2018年7月10日、東京都)
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▼写真8 ネアカヨシヤンマ♂ その1h(ノートリミング、2018年7月10日、東京都)
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背面からも撮っておく(写真9、10)。
翅の付け根に赤茶色の斑があり、ヨシ原などに生息するのでネアカヨシヤンマということらしい。

▼写真9 ネアカヨシヤンマ♂ その1i(ノートリミング、2018年7月10日、東京都)
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▼写真10 ネアカヨシヤンマ♂ その1j(ノートリミング、2018年7月10日、東京都)
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シルエット気味に横からも撮ってみた(写真11)。

▼写真11 ネアカヨシヤンマ♂ その1k(ノートリミング、2018年7月10日、東京都)
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最後にもう一度背面から(写真12)。

▼写真12 ネアカヨシヤンマ♂ その1l(ノートリミング、2018年7月10日、東京都)
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※写真3〜12はOLYMPUS OM-D E-M1 Mark II & M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO&エレクトロニックフラッシュFL-900R

『ネイチャーガイド 日本のトンボ』によるとネアカヨシヤンマは蜘蛛を狩るらしい。この近くで今年6月に撮ったアオヤンマみたいだなと思ったら、DNA解析ではネアカヨシヤンマとアオヤンマは近縁なのだそうだ。なるほど、そう思ってみると生殖器の形態もよく似ている。

# by mikiosu | 2018-07-13 04:00 | 蜻蛉 | Comments(6)

ヤブヤンマ♀今季初撮り(2018年7月12日)

ヤブヤンマは♂のブルーの複眼も綺麗だけれど、♀のエメラルドグリーンの複眼も侮れない。

写真1はヤブヤンマ♀。
この個体は14時頃、散策路脇の枝にとまっていた。12時台に通ったときにはいなかった。

▼写真1 ヤブヤンマ♀ その1a(ノートリミング、2018年7月10日、東京都)
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※写真1はOLYMPUS OM-D E-M1 Mark II & M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO&エレクトロニックフラッシュFL-900R

これもストロボと自然光で撮っておく(写真2、3)。

▼写真2 ヤブヤンマ♀ その1b(2018年7月10日、東京都)
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▼写真3 ヤブヤンマ♀ その1c(自然光、2018年7月10日、東京都)
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※写真2、3はOLYMPUS OM-D E-M1 Mark II & M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO&エレクトロニックフラッシュFL-900R

真横からも押さえておく(写真4はストロボ撮影、写真5は自然光)。

▼写真4 ヤブヤンマ♀ その1d(ノートリミング、2018年7月10日、東京都)
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▼写真5 ヤブヤンマ♀ その1e(ノートリミング、自然光、2018年7月10日、東京都)
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※写真4、5はOLYMPUS OM-D E-M1 Mark II & M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO&エレクトロニックフラッシュFL-900R

近い枝にじっとしているので60ミリマクロで撮ってみることにした。
写真6はマクロフラッシュ撮影、写真7は自然光。

▼写真6 ヤブヤンマ♀ その1f(ノートリミング、2018年7月10日、東京都)
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▼写真7 ヤブヤンマ♀ その1g(ノートリミング、自然光、2018年7月10日、東京都)
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複眼をしっかり撮りたくてさらに近づく(写真8はマクロフラッシュ、写真9は自然光)。

▼写真8 ヤブヤンマ♀ その1h(ノートリミング、2018年7月10日、東京都)
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▼写真9 ヤブヤンマ♀ その1i(ノートリミング、自然光、2018年7月10日、東京都)
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拡大してみる(写真10)。

▼写真10 ヤブヤンマ♀ その1j(2018年7月10日、東京都)
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※写真6〜10はOLYMPUS OM-D E-M1 Mark II & M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro&マクロフラッシュSTF-8

もっと激写したかったのだがさすがに近すぎたのか飛んでしまった(汗)。本来なら他のカメラマン氏に叱られるところだけれど、すでに皆さんひと通り撮ったあとで、しかもネットマンが出没していて、採られないようにそろそろ飛ばしちゃおうか、などと話していたところだったので叱られずに済んだ(笑)。

ブルーの複眼の綺麗なマルタンヤンマ♂、♂とはまた違った魅力のあるヤブヤンマ♀が撮れて、暑い中行ってみた甲斐があったというもの。この日はさらに嬉しい出会いがあった。(つづく)

# by mikiosu | 2018-07-12 21:00 | 蜻蛉 | Comments(0)