6月上旬のトンボたち−−コフキトンボほか(2013年6月11日)

6月10日に覗いた都区内の公園では、コフキトンボ♂が見られた。
一昨年もこの公園でコフキトンボを見かけた。昨年は見なかったので2年振りに見たことになる(写真1、2)。
一昨年は遠くから撮っただけなのでよく分からなかったが、コフキトンボは胸部に毛が多い感じだ。
胸部の模様はまだはっきり見えるし、複眼も上部が濃い褐色、下部が黄褐色なので、成長途上といったところだろうか。

▼写真1 コフキトンボ♂ その1a(2013年6月10日、都区内の公園)
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▼写真2 コフキトンボ♂ その1b(2013年6月10日、都区内の公園)
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あまりよい写りではないが、一昨年に同じ公園で撮影した個体はかなり成熟した個体だったようだ(写真3)。複眼全体がかなり濃い色になっていて、オオシオカラトンボのような黒褐色をしていた。

▼写真3 一昨年撮影のコフキトンボ♂(2011年7月4日、都区内の公園)
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※写真3はニコンD90 & タムロンSP AF90mm f /2.8 Di MACRO

写真4、5は同じ公園で見かけたコシアキトンボ。
コシアキトンボは都区内の公園でもよく見られるトンボだ。しかし、撮影となるとなかなかとまってくれないので厄介だ。
いつまで待っても埒があかないので飛翔中を撮ってみた。
写真5は池の畔で産卵中の♀。
腰の帯は、♂が白、♀が黄色だ。
ただし、未成熟♂の帯は黄色で、老熟した♀の帯は白っぽくなるという。ややこしい話だ。

▼写真4 コシアキトンボ♂ 飛翔中(2013年6月10日、都区内の公園)
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▼写真5 コシアキトンボ♀ 産卵中(2013年6月10日、都区内の公園)
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写真6〜8はシオカラトンボ。まあ都内でもあちこちで見られる普通のトンボだ。

▼写真6 シオカラトンボ♂(2013年6月4日、東京郊外)
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▼写真7 シオカラトンボ♀ その1(2013年6月4日、東京郊外)
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▼写真8 シオカラトンボ♀ その2(2013年6月10日、都区内の公園)
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写真9、10はオオシオカラトンボ。これらの個体はゼフィルス狙いで出かけた神奈川県の公園で撮影した。シオカラトンボよりやや遅い発生で、都内の公園で見かけることも少なくない。
見慣れた人ならシオカラトンボと見間違うことはないと思うが、シオカラトンボの複眼は濃い緑色、オオシオカラトンボの複眼は黒褐色をしている。

▼写真9 オオシオカラトンボ♂(2013年6月3日、神奈川県)
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▼写真10 未成熟のオオシオカラトンボ♂(2013年5月22日、神奈川県)
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写真10はオオシオカラトンボの♀と言いたいところだが、実は♂である。
写真9の♂と同じ公園で10日ほど前に撮ったもの。撮った時には♀と思い込んでいたが、腹部先端を見ると明らかに♂なので、未成熟の♂ということになる。
もう少しでまた間違えるところだった(汗)。

参考文献:『ネイチャーガイド 日本のトンボ』(尾園暁、川島逸郎、二橋亮著、文一総合出版)

撮影機材:※印以外はニコンD7000 & AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED

# by mikiosu | 2013-06-11 12:52 | 蜻蛉 | Comments(0)

イトトンボ類3種−−モノサシトンボほか(2013年6月10日)

昨年夏頃からイトトンボ類を熱心に撮影するようになり、今年は春先からどこでどんなイトトンボ類に出会えるかいろいろ考えているのだが、生き物相手のことでもあり、なかなか思うようにいかない。

そろそろ今年一番撮りたいと思っているモートンイトトンボが見られるのではないかと期待して出かけた東京郊外の公園では、残念ながらモートンイトトンボは見られず、出会えたのはクロイトトンボだけだった(写真1〜3)。
この公園ではアジアイトトンボも見られるはずなのだが、今年は雨不足でどこの湿地も水が干上がりかけているのが心配だ。
写真1はクロイトトンボ♂、写真2は産卵中の♂♀、写真3は産卵中の♂♀が飛び上がったところである。
飛翔中を撮るつもりはなかったので、シャッタースピードが遅く被写体がかなりブレてしまった。たまたまピントだけは合っていたようなので載せてみた。

▼写真1 クロイトトンボ♂(2013年6月4日、東京郊外)
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▼写真2 クロイトトンボ産卵中(2013年6月4日、東京郊外)
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▼写真3 クロイトトンボ連結飛翔(2013年6月4日、東京郊外)
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写真4は都区内の公園で見かけたアオモンイトトンボ♂。5月中旬にも同じ公園で撮っているが、この日は少し近いところにとまってくれた。

▼写真4 アオモンイトトンボ♂(2013年6月10日、都区内の公園)
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写真5、6は主フィールドで見かけたモノサシトンボ♀。
昨年も見かけているが、水辺からやや離れた場所にいたのでちょっと意外だった。少し茶色がかっているので未成熟の♀だろう。
薄暗い場所にいたのであまり写りは良くない。

▼写真5 未成熟のモノサシトンボ♀ その1a(2013年5月29日、東京近郊)
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▼写真6 未成熟のモノサシトンボ♀ その1b(2013年5月29日、東京近郊)
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写真7も未成熟のモノサシトンボ♀。
6月10日に出かけた都区内の公園では、昨年も複数のモノサシトンボを見かけているので、期待通りの出会いである。
考えてみると、このポイントも公園内では水辺に近いとは言えない場所だ。アオイトトンボ類のように成熟するまでは水辺を少し離れた場所にいるのだろうか。離れたと言っても、まあ50メートルくらいだが…。
個体差はあるだろうが、他のイトトンボ類に比較すると、モノサシトンボは被写体に近づきやすいような気がする。

▼写真7 未成熟のモノサシトンボ♀(2013年6月10日、都区内の公園)
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写真8は成熟して水色になったモノサシトンボ♂。腹部9、10節が白いのも♂の特徴だ。
水辺に近い笹薮にとまっていた。

▼写真8 成熟したモノサシトンボ♂(2013年6月10日、都区内の公園)
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写真9、10は未成熟のモノサシトンボ♂。
一見すると♂♀の判別がつかないが、腹部先端の形状や副性器の様子から♂と判断した。
写真7の未成熟の♀と同様に、水辺からやや離れた場所にいた。

▼写真9 未成熟のモノサシトンボ♂ その1a(2013年6月10日、都区内の公園)
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▼写真10 捕食中の未成熟のモノサシトンボ♂ その1b 正面(2013年6月10日、都区内の公園)
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なお、イトトンボ亜目に属するモノサシトンボはイトトンボ科ではなく、モノサシトンボ科という独立した科のトンボである。

最後におまけ。
◎今日のニャンコ ♪(2013年6月10日、都区内の公園)
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参考文献:『ネイチャーガイド 日本のトンボ』(尾園暁、川島逸郎、二橋亮著、文一総合出版)

撮影機材:ニコンD7000 & AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED

# by mikiosu | 2013-06-10 23:08 | 蜻蛉 | Comments(2)

春のカミキリムシたち(2013年6月9日)

4、5月に撮影した甲虫類のうち、トラカミキリ類以外のカミキリムシを紹介していなかったので、まとめて掲載したい。
写真1はムネアカクロハナカミキリ。のっけから名前に自信がないが(苦笑)、よく似たクロハナカミキリは高標高地に生息するらしいので、ムネアカクロハナカミキリなのだと思う。♀は前胸部が赤くなるが、♂は黒いので外見でクロハナカミキリと見分けるのは難しいらしい。
この日は郊外の里山のハルジオンに来る姿が2〜3匹見られた。

▼写真1 ムネアカクロハナカミキリ♂(2013年5月5日、東京郊外)
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写真2は都区内の公園でも見られるアトジロサビカミキリ。

▼写真2 アトジロサビカミキリ(2013年5月12日、東京近郊)
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写真3はベニカミキリ。都内でも郊外ではよく見られるようだ。

▼写真3 ベニカミキリ(2013年5月15日、東京郊外)
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写真4はゼフィルス狙いで出かけた神奈川県の公園で見つけたヒメヒゲナガカミキリ。

▼写真4 ヒメヒゲナガカミキリ(2013年5月22日、神奈川県)
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写真5、6はツマグロハナカミキリ。
写真5は郊外の公園で、写真6は丘陵方面で見つけたもの。
鞘翅がなめし革のようだった。こういう質感の甲虫は結構好きだ。

▼写真5 ツマグロハナカミキリ 背面(2013年5月23日、東京郊外)
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▼写真6 ツマグロハナカミキリ 側面(2013年5月28日、東京郊外)
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写真7はホタルカミキリ。ツマグロハナカミキリと同じ郊外の公園で見つけた。

▼写真7 ホタルカミキリ(2013年5月23日、東京郊外)
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写真8は郊外の里山で見つけたキクスイカミキリ。ホタルカミキリとちょっと似ている。これだけは4月の撮影である。

▼写真8 キクスイカミキリ(2013年4月17日、東京郊外)
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写真9はゴツい体格のゴマフカミキリ。やや標高の高い林道のガードレールで見つけた。

▼写真9 ゴマフカミキリ(2013年5月24日、東京郊外)
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写真10は郊外の林縁で見つけたトビイロカミキリ。

▼写真10 トビイロカミキリ(2013年5月24日、東京郊外)
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写真11、12は中国原産の外来生物であるラミーカミキリ。これは都内でもあちこちで見られるようだ。
イラクサ科のカラムシ、ヤブマオの葉上などによくいる。写真11は郊外の里山でヤブマオの葉上にいたのを撮ったもの。ラミーカミキリは結構敏感で、近づくと飛んで逃げたり、死んだ振り(?)をして葉上からぽろりと落ちて姿をくらますことが多い。
写真12だけは6月の撮影。こちらは神奈川県の公園で撮った。

▼写真11 ラミーカミキリ(2013年5月27日、東京郊外)
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▼写真12 ラミーカミキリ(2013年6月6日、神奈川県)
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今年は蝶・蛾に加えてトンボを熱心に撮っていて、甲虫類はそれほど熱心に撮っている訳ではないが、都内でも郊外の里山や丘陵方面では5月中からカミキリムシの姿は結構見られるようだ。
以前紹介したトラカミキリ類の小さなものは(体長10ミリ以下)、動きも速くて撮りにくい場合が多いが、体長15ミリを超えると比較的動きも少なく撮りやすい印象がある。
カミキリムシにも美麗な模様を持つものが少なくないので、今後もチャンスがあれば積極的に撮って紹介したいと思う。

参考サイト:虫Navi、ほか
撮影機材:ニコンD7000 & AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED

# by mikiosu | 2013-06-09 23:55 | 甲虫 | Comments(0)