公園のトンボたち−−ヨツボシトンボ&クロスジギンヤンマほか(2013年5月7日)

5月3日に家人を連れてトンボ狙いで出かけた公園では、見たいと思っていたヨツボシトンボには出会えなかった。
5月6日に、今度は一人で行ってみた。
今度はいた!
前回はどうも午後ゆっくり行ったせいで見られなかったようだ。この日は午前中から行ってみたところ、思いのほかたくさんの個体が見られた(写真1〜5)。
やはり時間帯は重要なようだ。
見かけたヨツボシトンボをすべて撮った訳ではないが、撮影した個体は13個体。ほんの三日前には1匹も見つけられなかったというのに。

▼写真1 ヨツボシトンボ その1(2013年5月6日、立川市・昭和記念公園)
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▼写真2 ヨツボシトンボ その2(2013年5月6日、立川市・昭和記念公園)
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写真3〜5は同一個体。新鮮なのか特に綺麗に見えた。
ヨツボシトンボはややずんぐりした体形で、この個体は特に腹部が幅広く見えた。ハラビロトンボのように呼吸のたびに腹部が太くなったり細くなったりしている様子も見られた。

▼写真3 ヨツボシトンボ その3a(2013年5月6日、立川市・昭和記念公園)
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▼写真4 ヨツボシトンボ その3b(ノートリミング、2013年5月6日、立川市・昭和記念公園)
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▼写真5 ヨツボシトンボ その3c(2013年5月6日、立川市・昭和記念公園)
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ヨツボシトンボは♂と♀の姿がほとんど同じで判別しにくい。連結中の姿も一度だけ見られたが、写真に撮れたのはすべて♂のように思えた。しかし、私には明確に判別できないので写真はすべてヨツボシトンボとしておく。

この日は実は午後から裏高尾方面への遠征も考えていた。午前中に公園でトンボを撮り、午後は裏高尾で蝶を撮ろうという魂胆である。
しかし、ヨツボシトンボがたくさんいて気を良くし、まあ今日はこれくらいで勘弁してやるかという気になって、同じ公園をのんびり散策して過ごすことにした。
実際のところ、一日に複数の場所を廻ると画像の整理も大変だからね(笑)。

ヨツボシトンボを観察した同じ池では、クロスジギンヤンマ♀も見られた(写真6〜8)。
この個体は産卵していたように見えた(写真8)。
クロスジギンヤンマ♀はギンヤンマと違って産卵は単独で行うらしい。

▼写真6 クロスジギンヤンマ♀ 飛翔中(2013年5月6日、立川市・昭和記念公園)
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▼写真7 クロスジギンヤンマ♀ 飛翔中(2013年5月6日、立川市・昭和記念公園)
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▼写真8 クロスジギンヤンマ♀ 産卵行動(2013年5月6日、立川市・昭和記念公園)
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ヨツボシトンボが飛び交う池でクロスジギンヤンマの姿を見ると、大きく、そしてとても綺麗に見えた。
参考までに一昨年(2011年)に撮った♂の写真も載せておく(写真9)。飛翔中の写真が2枚しかなく、手元にはこれ以上の写真は今のところない(苦笑)。

▼写真9 一昨年のクロスジギンヤンマ♂ 飛翔中(2011年5月25日、港区・附属自然教育園)
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※ニコンD90 & タムロンSP AF90mm f /2.8 Di MACRO

見たいと思っていたヨツボシトンボに加えクロスジギンヤンマ♀まで見られ、ルンルン気分(死語?)で公園を歩いているとさらにギンヤンマまで見つけた。
巡回飛行中のギンヤンマ♂や既に連結しているカップルもいた(写真10、11)。

▼写真10 ギンヤンマ♂ 飛翔中(2013年5月6日、立川市・昭和記念公園)
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▼写真11 ギンヤンマ♂♀ 連結状態で飛翔中(2013年5月6日、立川市・昭和記念公園)
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写真12は昨年秋(2012年)同じ公園の同じ場所で撮ったもの。遠くからの写真であまり良い写真ではないが、♂と♀ではこれだけ色が違うのが分かる(写真12)。

▼写真12 昨年のギンヤンマ♂♀ 連結状態で産卵行動(2012年10月8日、立川市・昭和記念公園)
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なお、立川市・昭和記念公園も港区・附属自然教育園も有料の公園で採集は禁止されている。ここで網を振る猛者はいないと思うので、場所を明記した。

参考文献:『ネイチャーガイド 日本のトンボ』(尾園暁、川島逸郎、二橋亮著、文一総合出版)

撮影機材:※印以外はニコンD7000 & AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED

# by mikiosu | 2013-05-07 22:54 | 蜻蛉 | Comments(6)

丘陵のコジャノメほか(2013年5月6日)

5月4日は丘陵方面へ遠征してみた。
この公園には昨年から行きはじめたのだが、ちょっと脚をのばすと県境を越えて埼玉県の湿地に行けることが分かった。
公園を縦断して、蝶に加えてあわよくばトンボも撮れればと、丘陵を歩き回る。
残念ながらこの日は虫影が思ったより少なく、トンボもシオヤトンボ♀くらいしか見かけなかったが、それでもツマキチョウ♀やコジャノメなどが今年初めて撮影できた。
写真1〜3はコジャノメ。
写真1は♂で写真2、3は♀のようにも見えたが、確信がないのでコジャノメとしておく。開翅写真でも撮れればもう少しはっきりすると思うのだが…。
写真1と写真2では眼状紋の大きさも違っていて、こうして比較すると面白い。

▼写真1 コジャノメ その1(2013年5月4日、埼玉県)
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▼写真2 コジャノメ その2a(2013年5月4日、東京都)
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▼写真3 コジャノメ その2b(ノートリミング、2013年5月4日、東京都)
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写真4、5はヒメウラナミジャノメ。
ヒメウラナミジャノメは都内の公園でもよく見られる蝶だ。あまり熱心に撮ることも無い蝶だが(ごめんね)、眼状紋をよく見ると、結構個体変異がある。
比較のために4月に撮った別個体を載せてみる(写真6)。
ヒメウラナミジャノメは♂よりも♀の方が眼状紋が発達する傾向があるらしいので、写真4、5は♀で、4月に撮った写真6が♂だったのかも知れない。
それにしても、いつも思うのだがヒメウラナミジャノメの裏翅のグルグル模様は、どうもピントが合っているのかそうでないのか分かりにくい(笑)。

▼写真4 ヒメウラナミジャノメ 裏翅(2013年5月4日、東京都)
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▼写真5 ヒメウラナミジャノメ 開翅(2013年5月4日、東京都)
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▼写真6 ヒメウラナミジャノメ 開翅(2013年4月12日、東京都)
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同日、ツマキチョウ♀をようやく今季初撮り(写真7〜9)。これでどうにか今年も♂♀が撮れたことになる。
特別に追いかけたり探しに行ったりする蝶ではないが、やはり毎年♂♀の開翅写真は撮っておきたい蝶だ。
この日は田んぼの畦道で産卵行動をしていたようだ。それでゆっくりと同じ場所を飛んだりとまったりを繰り返していたのだろう。
見ていた限りでは卵を産むまでには至らなかったように思う。
黄色い花はカラシナだろうか(写真9)。

▼写真7 ツマキチョウ♀ 飛翔中(2013年5月4日、東京都)
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▼写真8 ツマキチョウ♀&カキドオシ(2013年5月4日、東京都)
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▼写真9 ツマキチョウ♀&カラシナ(ノートリミング、2013年5月4日、東京都)
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前日の5月3日、トンボ狙いで家人を連れて出かけた郊外の公園では、アセビの花で吸蜜するアオスジアゲハを今季初撮りできた(写真10、11)。
この蝶は撮れる時には撮れるが、撮れない時にはまったく撮れない。当たり前だが…。アゲハチョウ科の中ではピカイチの飛翔力ではなかろうか。飛び去るときの速さはタテハチョウ科に勝るとも劣らない。

▼写真10 アオスジアゲハ&アセビ(2013年5月3日、東京都)
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▼写真11 アオスジアゲハ&アセビ(ノートリミング、2013年5月3日、東京都)
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アオスジアゲハは都心でも結構見られる。言ってみれば普通種なのだが、青緑色の帯が螺鈿細工のように美しい蝶だ。

最後におまけ。
◎今日のニャンコ ♪(2013年5月3日、東京都)
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撮影機材:ニコンD7000 & AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED

# by mikiosu | 2013-05-06 00:10 | | Comments(6)

コフキゾウムシの冒険

…冒険などというタイトルを付けたことをお詫びしておく。これが広告なら誇大広告で訴えられるところだ。
5月になったら一度トンボを見に行ってみようと思っていた八王子市・南大沢方面の公園に、4月28日に行ってみた。
今年は蝶もトンボも1〜2週間ほど発生が早い感じがしたので、ひょっとしたらもうイトトンボ類も出ているのではと期待したが、残念ながらこの日は見られなかった。
池の周辺を念入りにチェックした後、立ち去りかけると何だか右手がもぞもぞする。見ると黄緑色の昆虫が付いている。
家に帰って調べるとコフキゾウムシだった。
コフキゾウムシはこんなに綺麗な色だったか? 
そう思ってネット上で画像を検索すると、たしかにこのような色のコフキゾウムシが結構いるようだ。
右手にとまっていては写真が撮れないので、左手に移そうと突ついてみるが、なかなか言うことを聞かない。
私のすべすべの肌の上で(笑)脚を踏ん張っていて、左手に移動しようとしない。踏ん張る力は相当なものだ。二度三度突ついてようやく左手に移動してくれた。
後で画像を仔細に見てみると、脚の先端がかぎ爪状になっているようだ。
写真1〜7は、左手を歩くコフキゾウムシを片手で撮ったもの。
一生懸命手の上を歩き回るコフキゾウムシの姿がなんだか可愛い。

▼写真1 手の上のコフキゾウムシ1(2013年4月28日、八王子市)
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▼写真2 手の上のコフキゾウムシ2(2013年4月28日、八王子市)
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▼写真3 指を歩くコフキゾウムシ1(ノートリミング、2013年4月28日、八王子市)
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▼写真4 指を歩くコフキゾウムシ2(2013年4月28日、八王子市)
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▼写真5 指を歩くコフキゾウムシ3(ノートリミング、2013年4月28日、八王子市)
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▼写真6 指を歩くコフキゾウムシ4(2013年4月28日、八王子市)
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▼写真7 腕を歩くコフキゾウムシ(ノートリミング、2013年4月28日、八王子市)
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腕の上の方まで上がっていきかねない勢いだったので、最後は葉上に移動してもらった(写真8)。

▼写真8 葉上のコフキゾウムシ(2013年4月28日、八王子市)
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ところでゾウムシと言えば、死んだ振りをよくする。正確には死んだ振りではないのかも知れないが、まあ人間の目にはそんな風に見える。
上に紹介したコフキゾウムシはどうして私の手の上で平気だったのかよく分からない。
昨年夏に初めてマダラアシゾウムシを見つけた時には、写真を1枚撮っただけで擬死状態になり、公園のデッキの上に落っこちて動かなくなった(写真9、10)。
もっと撮りたかったのに、いつまで経っても動かないので諦めた。私は気長に待つということができない性質だ(笑)。

▼写真9 昨年撮影のマダラアシゾウムシ 背面(2012年7月13日、武蔵村山市)
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▼写真10 同上 擬死状態(2012年7月13日、武蔵村山市)
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※写真9、10はニコンD90 & タムロンSP AF90mm f /2.8 Di MACRO

写真11は昨年(2012年)9月に主フィールドで見つけたもの。

▼写真11 昨年撮影のマダラアシゾウムシ 側面(2012年9月1日、武蔵野市)
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ゾウムシはとても種類が多い甲虫だ。国内だけで1000種類以上あるらしい。多くが体長10ミリ以下のゾウムシの中にあって、別格の大きさを誇るのがオオゾウムシだ。
写真12は一昨年(2011年)に林道で見かけた大物。

▼写真12 オオゾウムシ(2011年9月29日、奥高尾)
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※写真12はニコンD90 & タムロンSP AF90mm f /2.8 Di MACRO

ネット上でオオゾウムシを調べると、体長は12〜24ミリとなっている。ゾウムシの体長はどこから計るのだろうか。
このオオゾウムシは口吻を含めると35ミリくらいあった。

撮影機材:※印以外はニコンD7000 & AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED

# by mikiosu | 2013-05-05 00:32 | 甲虫 | Comments(2)