春のカミキリムシたち(2013年6月9日)

4、5月に撮影した甲虫類のうち、トラカミキリ類以外のカミキリムシを紹介していなかったので、まとめて掲載したい。
写真1はムネアカクロハナカミキリ。のっけから名前に自信がないが(苦笑)、よく似たクロハナカミキリは高標高地に生息するらしいので、ムネアカクロハナカミキリなのだと思う。♀は前胸部が赤くなるが、♂は黒いので外見でクロハナカミキリと見分けるのは難しいらしい。
この日は郊外の里山のハルジオンに来る姿が2〜3匹見られた。

▼写真1 ムネアカクロハナカミキリ♂(2013年5月5日、東京郊外)
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写真2は都区内の公園でも見られるアトジロサビカミキリ。

▼写真2 アトジロサビカミキリ(2013年5月12日、東京近郊)
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写真3はベニカミキリ。都内でも郊外ではよく見られるようだ。

▼写真3 ベニカミキリ(2013年5月15日、東京郊外)
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写真4はゼフィルス狙いで出かけた神奈川県の公園で見つけたヒメヒゲナガカミキリ。

▼写真4 ヒメヒゲナガカミキリ(2013年5月22日、神奈川県)
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写真5、6はツマグロハナカミキリ。
写真5は郊外の公園で、写真6は丘陵方面で見つけたもの。
鞘翅がなめし革のようだった。こういう質感の甲虫は結構好きだ。

▼写真5 ツマグロハナカミキリ 背面(2013年5月23日、東京郊外)
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▼写真6 ツマグロハナカミキリ 側面(2013年5月28日、東京郊外)
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写真7はホタルカミキリ。ツマグロハナカミキリと同じ郊外の公園で見つけた。

▼写真7 ホタルカミキリ(2013年5月23日、東京郊外)
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写真8は郊外の里山で見つけたキクスイカミキリ。ホタルカミキリとちょっと似ている。これだけは4月の撮影である。

▼写真8 キクスイカミキリ(2013年4月17日、東京郊外)
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写真9はゴツい体格のゴマフカミキリ。やや標高の高い林道のガードレールで見つけた。

▼写真9 ゴマフカミキリ(2013年5月24日、東京郊外)
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写真10は郊外の林縁で見つけたトビイロカミキリ。

▼写真10 トビイロカミキリ(2013年5月24日、東京郊外)
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写真11、12は中国原産の外来生物であるラミーカミキリ。これは都内でもあちこちで見られるようだ。
イラクサ科のカラムシ、ヤブマオの葉上などによくいる。写真11は郊外の里山でヤブマオの葉上にいたのを撮ったもの。ラミーカミキリは結構敏感で、近づくと飛んで逃げたり、死んだ振り(?)をして葉上からぽろりと落ちて姿をくらますことが多い。
写真12だけは6月の撮影。こちらは神奈川県の公園で撮った。

▼写真11 ラミーカミキリ(2013年5月27日、東京郊外)
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▼写真12 ラミーカミキリ(2013年6月6日、神奈川県)
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今年は蝶・蛾に加えてトンボを熱心に撮っていて、甲虫類はそれほど熱心に撮っている訳ではないが、都内でも郊外の里山や丘陵方面では5月中からカミキリムシの姿は結構見られるようだ。
以前紹介したトラカミキリ類の小さなものは(体長10ミリ以下)、動きも速くて撮りにくい場合が多いが、体長15ミリを超えると比較的動きも少なく撮りやすい印象がある。
カミキリムシにも美麗な模様を持つものが少なくないので、今後もチャンスがあれば積極的に撮って紹介したいと思う。

参考サイト:虫Navi、ほか
撮影機材:ニコンD7000 & AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED

# by mikiosu | 2013-06-09 23:55 | 甲虫 | Comments(0)

華麗なヒオドシチョウ新成虫(2013年6月8日)

6月頃羽化して成虫で越冬するヒオドシチョウは、これまで越冬明けの個体しか見たことがない。
いや、厳密に言うと昨年6月に一度八王子方面の公園で見かけているが、開翅写真が撮れないうちに飛ばれてしまった。開翅写真が撮れなかったのでなかったことにしておく(笑)。
早春にギフチョウやミヤマセセリなどを見に行くと出会うヒオドシチョウはかなり翅の痛んだ個体ばかりだ。
いつか6月の新鮮な成虫を見てみたいと思っていた。

ゼフィルス狙いで出かけた6月5日の丘陵方面では、もうアカシジミもウラナミアカシジミもかなり少なくなり、ミズイロオナガシジミが時折見られる程度になっていた。
まだミドリシジミもウラゴマダラシジミもいるとは思うが、なかなか出会えない。
そんな中、最初はアカシジミ(5月25日)、次はウラナミアカシジミ(5月28日)、その次はミズイロオナガシジミ(6月1日)を見つけたポイントで、葉上にとまっている蝶を見つけた。
当初は翅をピタッと閉じていたのでルリタテハかヒオドシチョウかよく分からなかった(写真1)。

▼写真1 ヒオドシチョウ♀(2013年6月5日、東京都)
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近づいても逃げないので、そっと手を伸ばして手乗りに挑戦してみる。前脚を乗せた時に翅をパッと開いた。
ヒオドシチョウだ!
この時期よく見られるテングチョウの新成虫もなかなか綺麗だが、ヒオドシチョウの新成虫はとても色鮮やかだった(写真2、3)。

▼写真2 ヒオドシチョウ♀ 開翅 その1a(ノートリミング、2013年6月5日、東京都)
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▼写真3 ヒオドシチョウ♀ 開翅 その1b(2013年6月5日、東京都)
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この日は3匹ほど見かけたが、写真に撮れたのは最初の1個体だけだった。
この公園では春先にヒオドシチョウの越冬個体を何度か見かけていたので(写真4、5)、6月には新成虫との出会いも期待できるのではないかと思っていたが、思い通りの成果が得られて嬉しい限りだ。

写真1〜3の新成虫は腹部がふくよかに見えたので、♀としておいた。
写真4は同じ理由で♀とし、写真5は腹部がやや尖って見えたので♂とした。
いずれもそれほど確信があっての判断ではないので、間違っている可能性があることをお断りしておく。

▼写真4 ヒオドシチョウ♀ 越冬個体 その1(ノートリミング、2013年3月22日、東京都)
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▼写真5 ヒオドシチョウ♂ 越冬個体 その2(ノートリミング、2013年3月28日、東京都)
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ついでに同じ公園で撮ったヒオドシチョウの蛹の写真も掲載しておく(写真6)。

▼写真6 ヒオドシチョウ 蛹(2013年5月25日、東京都)
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同じ公園では6月1日にクロヒカゲ♀、6月5日にクロヒカゲ♂を見かけた。
クロヒカゲは♀がやや赤茶色の傾向を示し、♂はあくまで黒いと言う特徴があるので、写真7を♀、写真8を♂と判断した。

▼写真7 クロヒカゲ♀(ノートリミング、2013年6月1日、東京都)
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▼写真8 クロヒカゲ♂(ノートリミング、2013年6月5日、東京都)
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渋好みの美があるクロヒカゲに比べるとヒカゲチョウはやや地味だと思っていたが、6月6日に神奈川の公園で見かけたヒカゲチョウはとても綺麗だった(写真9)。これは新鮮な個体だったのだろう。
前翅がやや丸みを帯びて見えたので♀と思われたが、確信がないのでヒカゲチョウとしておく。

▼写真9 ヒカゲチョウ(ノートリミング、2013年6月6日、神奈川県)
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同じ神奈川の公園で見かけたコジャノメ(写真10)、ヒメジャノメ(写真11)は、新鮮というほどではなかったが、これらの蝶も眼状紋の様子を観察するとなかなか興味深いものがあると思う。
ヒメジャノメは♀と思われるがコジャノメはよく分からなかった。

▼写真10 コジャノメ(ノートリミング、2013年6月3日、神奈川県)
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▼写真11 ヒメジャノメ♀(ノートリミング、2013年6月6日、神奈川県)
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ヒカゲチョウやジャノメ類もタテハチョウ科に属する蝶だ。
昆虫の脚は6本と相場が決まっていて、蝶の脚も6本なのだが、タテハチョウ科は前脚が退化していて見えにくい。
今回紹介した蝶たちもほとんどが4本脚に見える。

撮影機材:ニコンD7000 & AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED

# by mikiosu | 2013-06-08 00:01 | | Comments(4)

ミドリシジミ♂♀開翅(2013年6月7日)

6月3日、もう一度ミドリシジミ&ウラゴマダラシジミ狙いで横浜方面へ遠征してみる。5月22日、同31日に続いて今季3度目だ。
この日は9時頃公園着。これまでで一番早い。
それなのに池の畔にはもうカメラマン氏が数人陣取っている。すでにミドリシジミが出ている様子だ。
池の畔で早速ミドリシジミ♂の開翅を遠くから撮っていると、池の奥の方にある草むらでは、ミドリシジミが撮り放題だという。
まさか、そんなあ、と思いながらも行ってみると、撮り放題は大げさにしても、草の上で翅を広げるミドリシジミがあちこちにいた(写真1〜3)。

▼写真1 ミドリシジミ♂ その1a 半開翅(2013年6月3日、神奈川県)
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▼写真2 ミドリシジミ♂ その1b 開翅(2013年6月3日、神奈川県)
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▼写真3 ミドリシジミ♂ その1c 開翅(2013年6月3日、神奈川県)
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朝6時頃に来たという方は、さっきまではもっとたくさんいたと言う。
この日は気温がやや低く、朝は肌寒いくらいだった。ミドリシジミが9時過ぎまで草の上にとまっていたのもそのせいかもしれない。

公園をひと回りして昼過ぎに朝のポイントに戻ってみると、もうミドリシジミはいないのか、カメラマン氏の姿もなかった。
ところが池の近くの葉上に1匹とまっていた。
辺りには誰もいない。もうこうなったら独り占めである(笑)。
右から左から、真上から、露出を変えたりして撮ってみる(写真4、5)。

▼写真4 ミドリシジミ♂ その2a 開翅(ノートリミング、2013年6月3日、神奈川県)
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▼写真5 ミドリシジミ♂ その2b 開翅(2013年6月3日、神奈川県)
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この日は♀も撮りたいと思っていた。朝のお祭り騒ぎの際に2匹ほど撮ることができた。
写真6はA型、写真7〜9はAB型だ。

▼写真6 ミドリシジミ♀ A型 開翅(2013年6月3日、神奈川県)
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写真7〜9は同一個体。写真7だけとまっている場所が違うが、同じ個体である。
AB型は一番見てみたかったタイプなので結構嬉しい。
この個体は朝のお祭り騒ぎの時、9時半を過ぎて蝶の姿がほとんど見られなくなり、皆さんが池の方に引き上げた後に、1匹だけ残ってポーズを取ってくれた。

▼写真7 ミドリシジミ♀ AB型 その1a (2013年6月3日、神奈川県)
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▼写真8 ミドリシジミ♀ AB型 その1b 半開翅(2013年6月3日、神奈川県)
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▼写真9 ミドリシジミ♀ AB型 その1c 開翅(2013年6月3日、神奈川県)
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ミドリシジミ♀はこれでA型、AB型、O型と撮れたので、あとはB型が撮れれば4種コンプなのだが…。まあ、そこまで欲張ることもないだろうか。

ところで、ミドリシジミの複眼に微毛が生えているのにお気づきだろうか。
昨年からどうも気になっていたのだが、5月31日に撮った写真の中にも、時折複眼が白っぽく写っていたのがあった。
この日はかなり接写できたので、ちょっと見てみよう(写真10)。

▼写真10 ミドリシジミ♂ 複眼(2013年6月3日、神奈川県)
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やはりはっきりと微毛が写っている。
ミドリシジミの複眼が白っぽく見えるのはこのせいらしい。
他のシジミチョウ類にはないように思うが、先日拙ブログにコメントいただいた693さんは、サトキマダラヒカゲの複眼にも毛が生えているのを報告しておられた。
果たして複眼に生える毛にどんな理由があるのだろうか。

なお、6月6日には蝶の撮影というより、この公園で撮った蝶をメインにした写真展を見に行くためにもう一度この公園に行ってみた。場所は公園のちょっと手前にある。
たくさんの蝶の写真を見られて楽しかったと同時にとても勉強になった。会場でお話しいただいたごまさんにお礼を申し上げたい。
期間は6月6日から16日まで。詳細はごまさんのサイト「【暖蝶寒鳥】蝶に会いたい/野鳥にあいたい」を参照のこと。

撮影機材:ニコンD7000 & AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED

# by mikiosu | 2013-06-07 00:29 | | Comments(8)