5月一杯くらいは外出自粛しようかと思っていたけれど、巷にゼフィルス出現の噂を聞くと辛抱しきれず、東京郊外へ出かけた。電車に乗ったのは5時台なのでさすがに空いていた。
オオミドリシジミのポイントには8時くらいに着けば充分なのだけれど、自分は7時半くらいに行きたい。そう思って早めに向かうと7時前に着いてしまった。さすがに早すぎたわ(汗)。
のんびり出るのを待つが、なかなか出ない。時折アカボシゴマダラ春型やアオスジアゲハがかなり高いところを飛んでいるのが見える。
あとはクマバチがあちこちでテリ張りしているだけ。
1時間経ち、2時間経つがオオミドリシジミはさっぱりだ。
足元にクロヒカゲがきたので押さえておく(写真1)。
▼写真1 クロヒカゲ(2020年5月29日、東京郊外)
本来なら10時までは我慢すべきところであるが、どうも出そうな気がしないので9時半過ぎに撤収した。今季はまだ出ていないのだ。
まだ時間はたっぷりあるのでフジミドリシジミのポイントに移動する。正直に言えば、オオミドリシジミが撮れなくてフジミドリシジミが撮れるとはまったく思えなかった。
ポイントに着いたのは10時40分頃、先客の方々にご挨拶していると、来た! の声が。
あまり良い位置ではないが取りあえず撮れた(写真2、3)。
▼写真2 フジミドリシジミ♂ その1a(2020年5月29日、東京郊外)
▼写真3 フジミドリシジミ♂ その1b(2020年5月29日、東京郊外)
この時期撮りたいのはフジミドリシジミ♂の開翅だけれど、何しろここのポイントでは20連敗くらいしていて、何年も撮れていなかった。裏翅が撮れただけでも嬉しい。
調べると2016年からずっと撮れていないので5年振りに撮れたことになる。どんだけ運がないのか…。
その後11時台にもチャンスがあったが、14時頃に大きなチャンスがきた。
近くはないけれどやや撮りやすい位置の葉にとまった(写真4)。
翅の痛み具合から午前中と同じ個体のようだ。
▼写真4 フジミドリシジミ♂ その1c(ノートリミング、2020年5月29日、東京郊外)
拡大する(写真5)。
▼写真5 フジミドリシジミ♂ その1d(2020年5月29日、東京郊外)
黄色い口吻を伸ばしているようだ(写真6〜8)。
▼写真6 フジミドリシジミ♂ その1e(2020年5月29日、東京郊外)
▼写真7 フジミドリシジミ♂ その1f(2020年5月29日、東京郊外)
▼写真8 フジミドリシジミ♂ その1g 正面から(2020年5月29日、東京郊外)
葉っぱの端にくると、飛び立ちそうなので緊張感が走る(写真9)。
▼写真9 フジミドリシジミ♂ その1h(ノートリミング、2020年5月29日、東京郊外)
そして飛び立つ(写真10)。
何とか1カットだけ明るいブルーの表翅が撮れた。
▼写真10 フジミドリシジミ♂ その1i 飛び立ち(2020年5月29日、東京郊外)
その後も30分ほど葉上をうろうろして、良いモデルになってくれた(写真11〜14)。
ちなみに右上に見える幼虫はキアシドクガの幼虫である(写真13、14)。
▼写真11 フジミドリシジミ♂ その1j(2020年5月29日、東京郊外)
▼写真12 フジミドリシジミ♂ その1k(2020年5月29日、東京郊外)
▼写真13 フジミドリシジミ♂ その1l(2020年5月29日、東京郊外)
▼写真14 フジミドリシジミ♂ その1m(2020年5月29日、東京郊外)
オオミドリシジミは撮れなかったけれど、久し振りにフジミドリシジミが撮れて満足して帰路につく。
次はもう少し近くで、出来れば新鮮個体の開翅シーンを撮りたいものだ。
…欲望はすぐにエスカレートするのであった。
撮影機材:OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II &M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO
# by mikiosu | 2020-06-01 00:01 | 蝶 | Comments(8)