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赤とんぼ類いろいろ−−ミヤマアカネほか(2013年7月3日)

6月29日にはトンボ狙いで東京郊外の河川敷に遠征してみた。
この地では東京では珍しくアオハダトンボが見られると『公園昆虫記』のおはるさんに教えていただいた。
目当てのアオハダトンボは遠くからなんとか証拠写真を撮った程度で、後日リベンジに行くことになる。
アオハダトンボはさておいて、この日はミヤマアカネを今年初めて見つけた。
写真1はミヤマアカネ♂。まだ赤くなるのは先のようだ。
写真2はミヤマアカネ♀。この個体は羽化間もないようだった。
写真3は後日同じ河川敷で撮影したミヤマアカネ♀。
ミヤマアカネ♀には、腹部先端の上面に黒いラインがあるのに初めて気がついた。

▼写真1 ミヤマアカネ♂(2013年6月29日、東京郊外)
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▼写真2 ミヤマアカネ♀ 羽化間もない個体(2013年6月29日、東京郊外)
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▼写真3 ミヤマアカネ♀(2013年7月3日、東京郊外)
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写真4、5は6月30日、オオムラサキ狙いで出かけた埼玉県の公園で見つけたアキアカネの♂と♀。
アキアカネは6月23日にやはり埼玉県の河川敷で♂を見ているが、この日は♂と♀を見ることができた。
アキアカネは暑い夏の間は涼しい高原などに移動して過ごし、秋になると平地に戻ってくると言われている。ここのアキアカネたちはどこに移動するのだろうか。

▼写真4 アキアカネ♂(2013年6月30日、埼玉県)
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▼写真5 アキアカネ♀(2013年6月30日、埼玉県)
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写真6、7は7月1日に東京郊外の公園で見つけた今年初見のコノシメトンボ♂。
コノシメトンボはかなり赤くなるトンボだ。

▼写真6 コノシメトンボ♂ その1a(ノートリミング、2013年7月1日、東京郊外)
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▼写真7 コノシメトンボ♂ その1b(2013年7月1日、東京郊外)
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以下は赤とんぼ類ではないがついでに紹介しておく。
写真8、9はコノシメトンボと同じ公園で見つけたキイトトンボ♀。
この日はモートンイトトンボ狙いで出かけたのだが、残念ながら出会えなかった。
6月23日に埼玉県の河川敷で見かけた未成熟のキイトトンボ♀に比べると、だいぶ複眼の色も濃くなっている。この個体は何か食べていたようだ。

▼写真8 キイトトンボ♀ その1a(2013年7月1日、東京郊外)
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▼写真9 キイトトンボ♀ その1b(2013年7月1日、東京郊外)
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写真10、11も同じ公園の同じ池で見つけた羽化直後のオオアオイトトンボ。
最初はよく分からなかったが、仔細に見るとオオアオイトトンボ♂のようだ。
写真10にはヤゴの抜け殻も写っていた。
しばらく観察していると池のほとりの草に移動してきたので、手を差し出してみると乗ってくれた(写真11)。成熟個体ではなかなかこうはいかないだろう。

▼写真10 羽化直後のオオアオイトトンボ♂ その1a(2013年7月1日、東京郊外)
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▼写真11 羽化直後のオオアオイトトンボ♂ その1b(ノートリミング、2013年7月1日、東京郊外)
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最後におまけ。東京郊外の河川敷にいたのだが、何だか人待ち顔の猫に見えた。
◎今日のニャンコ ♪(2013年6月29日、東京郊外)
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参考文献:『ネイチャーガイド 日本のトンボ』(尾園暁、川島逸郎、二橋亮著、文一総合出版)

撮影機材:ニコンD7000 & AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED

# by mikiosu | 2013-07-03 23:53 | 蜻蛉 | Comments(2)

ジャコウアゲハ&ジャノメチョウ(2013年7月2日)

6月30日にオオムラサキを撮りに行った埼玉県の公園では、ジャコウアゲハ♀の姿が見られた。
ジャコウアゲハは都内でもそう珍しい蝶ではないと思うが、どうも私には縁が薄く、のんびりとまっているところをあまり撮ったことがない。
この個体は産卵場所を探してウロウロしているようだったので、しばらく追いかけてみた(写真1〜3)。

▼写真1 ジャコウアゲハ♀ その1a 飛翔中(2013年6月30日、埼玉県)
ジャコウアゲハ&ジャノメチョウ(2013年7月2日) _d0303129_22563897.jpg

▼写真2 ジャコウアゲハ♀ その1b 飛翔中(2013年6月30日、埼玉県)
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▼写真3 ジャコウアゲハ♀ その1c 開翅(ノートリミング、2013年6月30日、埼玉県)
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やがてウマノスズクサらしき葉で産卵行動が見られた(写真4、5)。少し斜面に入ったところなので卵は確認できなかった。

▼写真4 ジャコウアゲハ♀ その1d 産卵行動(ノートリミング、2013年6月30日、埼玉県)
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▼写真5 ジャコウアゲハ♀ その1e 産卵行動(2013年6月30日、埼玉県)
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この日は公園内のケヤキの木で蛹の殻も見ている(写真6)。
ジャコウアゲハの蛹はお菊虫とも呼ばれる。怪談『皿屋敷』のお菊にちなんだ名前だ。

▼写真6 ジャコウアゲハ 蛹の殻(2013年6月30日、埼玉県)
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この公園入口のウマノスズクサには幼虫の姿もいくつか見られた(写真7、8)。いずれも終齢幼虫のようだが、写真8は写真7の個体よりもひと回り大きかった。

▼写真7 ジャコウアゲハ 終齢幼虫 その1(2013年6月30日、埼玉県)
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▼写真8 ジャコウアゲハ 終齢幼虫 その2(2013年6月30日、埼玉県)
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ついでなのでジャコウアゲハの卵も紹介しておこう。
写真9、10は昨年(2012年)7月に東京郊外の丘陵方面で撮影したジャコウアゲハ♀の産卵と、その卵。
産卵したジャコウアゲハ♀が飛び去った後にウマノスズクサの葉を裏返して撮ってみた。

▼写真9 ジャコウアゲハ♀ 産卵中(ノートリミング、2012年7月25日、東京郊外)
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▼写真10 ジャコウアゲハ 卵(2012年7月25日、東京郊外)
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※写真9、10はニコンD90 &AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED

写真11、12は7月1日に東京郊外の公園入口で見かけたジャノメチョウ。昨年夏(2012年)もこの公園でジャノメチョウを見ている。
一昨年の夏(2011年)に信州方面へ旅行に行った時には、宿泊した高原ホテルの周辺にこれでもかというほどジャノメチョウがいてびっくりしたが、都内でジャノメチョウが見られる場所は限られていると思う。
私の乏しい経験では、この公園と立川の昭和記念公園でしか見たことがない。

▼写真11 ジャノメチョウ その1(2013年7月1日、東京郊外)
ジャコウアゲハ&ジャノメチョウ(2013年7月2日) _d0303129_22583687.jpg

▼写真12 ジャノメチョウ&アカツメクサ その2(ノートリミング、2013年7月1日、東京郊外)
ジャコウアゲハ&ジャノメチョウ(2013年7月2日) _d0303129_22584896.jpg


撮影時には気が付かなかったが、写真12の個体はかなり痛んでいた。
ジャノメチョウはごちゃごちゃした薮の中にも平気で入って行くので、痛みやすいのではなかろうか。
ジャノメチョウの上の方に蜘蛛みたいのが写っているが、何かは分からなかった。

撮影機材:※印以外はニコンD7000 & AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED

# by mikiosu | 2013-07-02 23:02 | | Comments(0)

6月の残り蛾(2013年7月1日)

6月は中旬に雨が多く、外出できない日も多かったが、6月中に撮影した蛾の数は少なくなかった。その中からまだ紹介していない種をいくつか取り上げてみたい。
写真1はカノコガ。
6月にはあちこちで見られるようだ。

▼写真1 カノコガ(2013年6月5日、東京郊外)
6月の残り蛾(2013年7月1日) _d0303129_23382780.jpg


写真2、3はホタルガ。
ホタルガも6月下旬からかなり見られるようになった。一日に十匹くらい見られた日もあったほどだ。
写真3は羽化不全らしい個体で、翅を広げて柵にとまっていたのを前から撮ったもの。

▼写真2 ホタルガ その1 ストロボ撮影(2013年6月25日、東京郊外)
6月の残り蛾(2013年7月1日) _d0303129_23383321.jpg

▼写真3 ホタルガ その2(2013年6月28日、東京郊外)
6月の残り蛾(2013年7月1日) _d0303129_23381635.jpg


写真4はタケノホソクロバ。
これは5月下旬に神奈川方面の公園で撮影した。
タケノホソクロバは近所の公園でも幼虫をよく見かけていたが、成虫の姿はなかなか見られないので取り上げてみた。

▼写真4 タケノホソクロバ(2013年5月22日、神奈川県)
6月の残り蛾(2013年7月1日) _d0303129_23382994.jpg


写真5はウメスカシクロバ。
この仲間にはリンゴハマキクロバ、ルリイロスカシクロバなどもあって同定が難しい。

▼写真5 ウメスカシクロバ(2013年6月1日、東京郊外)
6月の残り蛾(2013年7月1日) _d0303129_2339887.jpg


写真6はブドウスカシクロバ。
本来はウメスカシクロバと同様に翅が透けて見えるはずなのだが、鱗粉が残っていた。他の種の可能性もあるが、腹部などが藍色に輝いていたことから、羽化間もないために鱗粉が残っていたと判断し、ブドウスカシクロバとした。

▼写真6 ブドウスカシクロバ ストロボ撮影(2013年6月1日、東京近郊)
6月の残り蛾(2013年7月1日) _d0303129_2339211.jpg


写真7はキスジホソマダラ。
小蛾の中でも美麗種の一つ。昼間に花にきている姿を時折見かける。

▼写真7 キスジホソマダラ(2013年6月1日、東京郊外)
6月の残り蛾(2013年7月1日) _d0303129_23392971.jpg


写真8はクロマイコモドキ。
林縁の葉上で同じ日に2匹見かけた。とても綺麗な蛾だが綺麗に撮るのは難しかった。

▼写真8 クロマイコモドキ(2013年6月17日、東京郊外)
6月の残り蛾(2013年7月1日) _d0303129_2339406.jpg


写真9はフタテンヒロバキバガ。
これはプチ遠征先の公園の葉上で見つけた。

▼写真9 フタテンヒロバキバガ(2013年6月22日、東京近郊)
6月の残り蛾(2013年7月1日) _d0303129_23395867.jpg


写真11はフタクロボシキバガ。
シンプルながらちょっと面白い模様だ。

▼写真10 フタクロボシキバガ(2013年6月28日、東京郊外)
6月の残り蛾(2013年7月1日) _d0303129_23393538.jpg


写真11はギンスジトガリホソガ。
とても小さくて動きが速かった。葉上や地面でクルクル回転するように動き回っていた。写真は被写体ブレをしているが、この蛾の動きが伝わってくるように思われたので取り上げてみた。

▼写真11 ギンスジトガリホソガ(2013年6月28日、東京郊外)
6月の残り蛾(2013年7月1日) _d0303129_23402174.jpg


写真12はコクリオビクロヒメハマキ。
つい数日前にヒメハマキ類をまとめて取り上げたばかりだが、またひとつ見つけた。これは丘陵の公園の柵にとまっていた。

▼写真12 コクリオビクロヒメハマキ ストロボ撮影(2013年6月28日、東京郊外)
6月の残り蛾(2013年7月1日) _d0303129_23402689.jpg


写真10〜12はいずれも丘陵の公園で見つけたもの。
6月は例年に比べるとあまり熱心に蛾を撮ったように思わないが、それでも色々と面白い蛾がいたものだった。
7月にはどんな蛾との出会いがあるだろうか。

参考サイト:虫Naviみんなで作る日本産蛾類図鑑ほか

撮影機材:ニコンD7000 & AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED

# by mikiosu | 2013-07-01 23:40 | | Comments(0)