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今季のフユシャク(2012年12月〜2013年3月)(2013年3月13日現在)

私がフユシャクを熱心に撮りはじめたのは昨季からで、翅の退化した♀を見たのも昨季が初めてだ。
井の頭公園を主フィールドにしているので、それほど珍しい種がいるわけではないが、郊外で撮ったものも含めて昨季は14種(♂14種、♀11種)見られた。
♀が見られなかったのは、イチモジフユナミシャク、シモフリトゲエダシャク、シロトゲエダシャクの3種で、いずれも主フィールド以外で♂を見つけた場合だった。
今季はこれらの♀も見たいと思っていた。

▼エメラルドグリーンの綺麗なイチモジフユナミシャク♀(2013年1月4日、N川公園)
今季のフユシャク(2012年12月〜2013年3月)(2013年3月13日現在)_d0303129_10141226.jpg


昨季主フィールドでは一度も見られなかったシモフリトゲエダシャク♂、イチモジフユナミシャク♀は今季になって主フィールドでも見られたのだが、前者の♀、後者の♂は残念ながら確認できなかった。

▼触角の立派なシモフリトゲエダシャク♂(2013年2月7日、N川公園)
今季のフユシャク(2012年12月〜2013年3月)(2013年3月13日現在)_d0303129_10121168.jpg


この冬はあまり郊外に出かけなかったので見る機会がなかったシロトゲエダシャクも、3月11日に今季初遠征した裏高尾方面で首尾よく♂♀を見つけることができた。

▼肩パッドが凛々しい(?)シロトゲエダシャク♀(2013年3月11日、裏高尾方面)
今季のフユシャク(2012年12月〜2013年3月)(2013年3月13日現在)_d0303129_10191540.jpg


昨季には交尾も見られたウスモンフユシャクを今季は見逃してしまったので1種類減ってしまったが、これで合計13種(♂13種、♀12種)となり、ウスモンフユシャクを除いて見られるものはほぼ見たと言えそうだ。
3〜4月に見られる種もあるので、運が良ければ今季もう少し増えるかもしれないが、ひとまず総括してみた。

・リスト
クロスジフユナミシャク♂♀、クロオビフユナミシャク♂♀、チャバネフユエダシャク♂♀、シロオビフユシャク♂♀、クロバネフユシャク♂♀、イチモジフユナミシャク♂♀、ウスバフユシャク♂♀、ナミスジフユナミシャク♂♀、クロテンフユシャク♂♀、シロフフユエダシャク♂♀、シモフリトゲエダシャク♂、ヒロバフユエダシャク♂♀、シロトゲエダシャク♂♀。
(ほぼ発生順。うち、イチモジフユナミシャク♂はK公園、シロトゲエダシャク♂♀は裏高尾方面、それ以外はすべて主フィールドにて確認)

・備考
今季はナミスジフユナミシャクが昨季に比べて多く見られた他、クロバネフユシャクは、シロオビフユシャクとほぼ同じ時期から発生するが(12月下旬)、シロオビフユシャクが1月中旬までしか見られなかったのに対し、クロバネフユシャクは3月になっても♂♀ともに見られ、発生時期がかなり長いように思われた。
シロフフユエダシャクもヒロバフユエダシャクより先に発生したが、♂に関してはヒロバフユエダシャクがあまり見られなくなってからも見られ、
「シロフフユエダシャク♂はまだいるのか」
と公園を歩きながら何度か思ったものだ。
12月にクロスジフユナミシャクを見かけて以来、主フィールドではフユシャク類を見ない日は一日もなかったが、3月に入って春の蛾も見られるようになり、3月12日にこの記録が途絶えた。

撮影機材:ニコンD7000、AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED

# by mikiosu | 2013-03-13 10:24 | | Comments(2)